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人の気持ちはパッパラパー

ゆいあです。
「人の気持ちはパッパラパー」

この言葉は、ママ講座内で何度も出てくるワード。  

先日、ママ講座内の医療従事者グループで、
この「人の気持ちはパッパラパー」が難しいという話になった。

確かに初めて聴いた時は、結構衝撃だった。

なぜなら私は、相手の気持ちを考えて行動することが人間関係を良好に保つために、1番大切だと思ってたいたから。

看護師という職業柄、いかに患者さんの立場になって考えて行動するか。
痛みを訴えることができない患者さんが居たら、その痛みをいかに早く捉えて、対処するか。
次に起こり得ることを先読みして、次の対処をいかに早く的確に行えるか。
私が相手の立場だったら…私だったら…そう考えることを、とことん教えられてきたから癖になっていた。

それは看護師としては、とても大切なスキルだけど、気がつけば自分自身にも常に
私なら…あの人なら…と考えるようになっていた。

子どもにも「自分がされて嫌だと思うことは絶対にしてはいけないよ」と毎日のように言っていたし、
とても大切なことを教えていると思っていた。

だからママ講座内で、ともこさんに
「人の気持ちはパッパラパーだと思うんだよ。自分が好きなことが相手が本当に好きだとは限らないし、自分がされて嫌だなと感じることが相手も本当に嫌かなんて分からない」と言われて、
「確かに、自分が好きだから相手が喜ぶだろうとか思ってプレゼントを買っても、必ずしも心から喜んでるかなんて分からないし、逆に私が嫌だと思ってることも、そうでもないと思ってる人もいるよな…」
と納得した。

そして、私は人の心を読むのが、習慣化していて、
こう言ったら、こう思うかな
やっぱりこう思ったかな
と考えすぎて行動ができなかったり、行動した後に後悔したりしていたけど、どうやら相手の心なんて読めないらしい。
と分かった瞬間、私の心は軽くなった。

自己犠牲をどうしてもしてしまうことが多い医療従事者は、気が付かないうちに心が疲弊していることが多い。
でもこれを「人の気持ちはパッパラパー」に当てはめていくと、患者さんに対して、もっとこうしてあげれば良かったんじゃないか、本当にこれで良かったんだろうか、私のせいなんじゃないか…なんて自分を責める必要は全く無いということ。
技術不足や経験不足で、失敗することや不足してることに対しては、もっとこうすればと思うことは確かにある。
でも、きっと医療従事者は誰かの役に立ちたいという想いで、今まで勉強して、資格をとり、今目の前の何らかの形で助けを求めてる人と向き合ってる。
それだけで十分じゃないか。

そして、やっぱり大切なのは、自分の心を満たしてないと相手の心は満たせないから、
つい相手の心を読んでしまいそうになったら
「人の気持ちはパッパラパーだ」
と心の中で唱えてみて、自分に1番目を向けていくと少し心が軽くなんじゃないかと思った。

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