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問題行動は反抗期?愛情不足?子どもの心が満たされる言葉かけ

楽しく子育てしたいと思っていても、
反抗されたり周りに迷惑な行動をされると
困ってしまいますよね。

小さなころの反抗といえば……
わがままを言って親を困らせる程度のものですが、
大きくなってくると周囲に迷惑をかけるような
行動も増えてきます。

人を殴る、蹴る
人のものを壊す
暴言で人を傷つける
大声で怒鳴る


子どもが誰かに迷惑をかける行動を起こしたとき、
愛情がたりなかったのでは……。と自分を責めたり、
つい子どもを怒鳴りつけてしまうかもしれません。


しかし、その場で子どもの行動を押さえつけても
また同じことの繰り返し。

反抗期や問題行動を起こしているときの対応で、
子どもが本当に困ったときの相談相手になれるかどうか
が決まります。


問題行動を起こす子どもの心理を理解して
親としてどのように接すればよいのか
考えていきましょう。


問題行動は何が問題なのか?

これは余談ですが……(笑)

日本では子どもが悪いことをすると、
「しつけがなっていない」とか
「親の愛情がたりていない」と
親に矛先が向けられてきました。

いままで自分なりに愛情を注いできたのに、
そんなことを言われてはショックですよね。

周囲が子どもの行動を問題視しているから、
親が『迷惑をかけている子』を問題視してしまう。

私はこれこそが親を悩ませている元凶だと思うんです。

もし日本が子どもに寛容であったなら、
きっと親も子供に寛容になれるはず。

子どもを取り巻く日本の環境が
問題行動(失敗や過ち)を許さない子育てを
親にさせてるんだろうと思います。

反抗期の行動は社会に適合する前準備

実際に満たされない気持ちが
不安定な精神状態をつくることがありますが、
「子どもの問題行動=愛情不足」ではないんです。

反抗期に問題行動を起こすのは、
経験の少ない子どもなら当たり前のこと。

成長の過程で誰もが必ず通る道だということを
もっと多くの大人が知っておくべきです。


子どもは問題を起こしながら、
そこに関わる大人との関わりから
善悪の判断とルールやマナーを学び、
社会に適合した人間へと成長していきます。


つまり子どものうちにする問題行動は、
これから社会に溶け込むための基盤をつくっている最中なんです。


反抗期の問題行動は信頼されている証拠

信じられないかもしれませんが、
問題行動を起こす子は心理的に自立心が高く、
子どもの心が社会に向けて大きく育っている時期。

・やりたいことがある
・自分のやり方でやってみたい
こういった好奇心やチャレンジ精神がでてくると、
「親なら受け入れてくれる」という信頼のもとに
反抗期がやってきて問題行動を起こしてしまうんです。


子どもは大人が思っている以上に
自分の立場をしっかりと考えています。
親に対して強い恐怖や親の愛を失う不安があっては
反抗できません。

穏やかで自己主張をしない性格ということも
考えられますが、
子どもが反抗できないのは、
親が絶対的支配をしていたり
干渉が強すぎて反抗できないケースが多いです。

虐待されている親の元では
反抗する子がいないのと似ています。

反抗期に問題行動が起きているのは、
子どもからしっかりと信頼されている証拠なんです。


反抗期っていつ?どうしておこるの?

反抗期は親離れのための心の成長期です。

ある程度の年齢がくると訪れますが、
いつ来るのかは誰にもわかりません。
なかには反抗期がこない子もいます。

自分の子が反抗期なのか、そうでないのか
なかなか見分けがつかないこともありますね。

一般的な反抗期を迎える時期とその特徴について
自分の子と照らし合わせてみてもおもしろいです。


はじめての反抗期は自我が芽生える時期(1歳半~3歳)
一般的に「イヤイヤ期」「魔の〇歳児」といわれ、
自分は親とは違う意思を持った存在なのだ
と主張する時期です。

自分でやりたいことや考えがあるのに
親からの干渉が多く、自分の思い通りにいかない
欲求不満が反抗として現れます。

専門的には「第一次反抗期」ともいわれ、
心の成長のために親の言葉や行動を否定し、
聞く耳を持たない状態が一定期間続きます。

小学校低学年は自立心による反抗期(小学3年生ごろ)
小学生を持つ親なら「ギャングエイジ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

今まで個々で活動していた子どもたちが
グループで行動できるようになり、
子ども同士のつながりが強くなって
親や先生に反抗的な行動をする時期。

まだ社会的な経験が少なく
万引きやケンカ、授業放棄など
派手な問題行動を起こしやすい時期でもあります。

第二次反抗期は親からの心理的親離れ(思春期)
一人前として認めてもらいたい
という「自己主張」が反抗となってあらわれます。

小学生高学年にもなれば、大人とほぼ同じ脳です。
第二次性徴も小学高学年から始まり、
体つきも大人と変わらない子も増えてきます。

性ホルモンによる感情の乱れも影響しつつ、
「大人と変わらない自分」に干渉・保護し続けようと
する親に対して反発する気持ちと、
まだ未熟で守ってもらわなければならない自分に対して
行き場のないストレスを抱えています。


問題行動は子どもからのSOS?!

反抗期にしても、そうじゃないにしても、
子どもは問題行動を通して
自分の満たされない気持ちを出しているんです。


大人からしたらワガママを言っているだけのように見えますが、問題行動の奥に隠れている子どもの心をよく見てみると、いろんな不満がかくれています。

・がんばっているのにうまくいかない
・やりたいことがあるのにできない
・話したいことがあるけど言えない


「愛情不足」という言葉の中にも、親との関わり以外で
心が満たされないさまざまな状況が含まれています。

親はそのことに気づいて、
子どもの欲求を満たしてあげるように関わりましょう。


心が満たされた子どもの行動は
自然と穏やかになっていくはずです。


逆に今まで通り
親の言うとおりに従わせようとすると、
自分を分かってもらえないと感じて
子どもの反抗はさらに強くなります。


子どもの心を満たす言葉かけ

今まで問題行動は愛情不足ではないと伝えてきましたが、子どもに愛情が伝わっていないという表現が正しいのかもしれません。


どんなに美味しいおやつを渡しても味わいもせずに
「もっともっと」と欲しがる子がいるように……


どんなに親が一生懸命に愛情を注いでも
子ども自身が親の愛を感じとって心にためていなければ
心が満たされることはありません。


大切なのは、普段の生活のなかで
子どもが「親に愛されている」と自覚できるように
声をかけていくこと。


そして、
子どもの心に愛情(人との関わりから生まれる喜び)が
たまるような言葉かけをしていくことです。

子どもがしっかり幸せを感じられるように
「たのしいね」「おいしいね」「また一緒にしようね」と言葉をかけ、食事やお風呂、寝る時間にも思い出して話してみてください。

一緒に楽しい時間を過ごせたことに感謝することも
愛情を感じやすくするには効果的です。


「今日も楽しかったね。ありがとう。」
親の言葉かけひとつで、子どもの心は
楽しかった記憶とともに愛情で満たされていきます。


親が問題視しないことで人を頼れるように

子どもの問題行動を毎回のように
注意したり叱ったりしても
問題行動を止めることはできません。

逆にこれを続けることで、
困ったことがあっても誰にも言えず
悩みを抱え込んでしまう子になってしまう可能性が。

でも!

子どもが「自立したい」という思いで反抗していると分かれば、親として応援したい気持ちが湧いてくるはず。


子どもの「やりたい」気持ちをしっかりと受け止めて
心を満たしていけば、問題行がひどくなるのを
防ぐことはできます。

今後子どもが大きな問題を起こしたときに
それを隠さず誰かに相談できるように

子どもの行動の奥にある満たされない思いに寄り添い
子どもの心に働きかけていきましょう。


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