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ふとした罪悪感

ほんとにさっき、
駅で電車を待ってたら
おばあちゃんが来て、
ドイツ語で
小銭をちょうだいと
言ってきた。

私は、いつも物乞い系には
言われても首を横にふる。

アジア人には
声をかけてこない
物乞いもいるが
このおばあちゃんは
1人づつ、声をかけてきた。

私はいつもの通り
首を横にふると、
おばあちゃんは
私の横の若いお姉さんに
同じように
小銭ちょうだいと言った。

すると、
このお姉さんは
なんのためらいもなく
財布を出し
おばあちゃんに
小銭を渡した。

そして
おばあちゃんは
このお姉さんに思わずハグして
何か一生懸命にお礼を言ってた…。

たった、それだけのこと
たまたま、私の隣でおこったこと。
なのに、私はとんでもなく
罪深き人のような
惨めな気持ちになった。

なんて、いじわるな私
小銭ならいっぱいあるのに
あげてもいいのに
なんであげなかったの・・

周囲から責められてる訳では
ないのに

ただただ、自分で自分を
責めているという感覚が
ありありとわかった。

罪悪感・・
このとてつもなく
重い感情・・
そして、その鎖が
手かせ足かせのように
私を閉じ込める。

ただ、この罪悪感
その暗くて重いものの中に
あったかいものが
流れていることも
わかってる。

優しくしてあげたかった。
その思いやりを
ふつーに表現できなかった
やり場のない自分への怒りが
罪悪感なんだとおもう。

これも、愛だよね。たぶん。

チキンな私は
たぶん、次も物乞いの人がきたら
首を横にふるだろう・・
そこに、罪悪感があるかどうか
また、私自身の観察をしてみようとおもう。



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