コロナのせいで言えないこと ジャカルタの今
息子が通っていた、プレスクールに行ってみた。
コロナ禍で学校は閉まっているが、マンツーマンの個別クラスをやっているというので、トライアルすることに。久しぶりの学校、息子も大喜びで行く前から、自分で制服を着る。
こんなこと、初めてだ。
はやる心を抑えて、校門をくぐる。懐かしい先生の顔ぶれに、息子もとっても嬉しそう。担任の先生を見つけると、私の手を振りほどき、振り返りもせず、先生とクラスに入って行ってしまった。
インドネシアでの彼の居場所はここなのだ。
子供達がいない学校はとても寂しい。そこにあるはずの暖かさがない。
他の先生たちは?と恐る恐る、プリンシパル(校長先生)に聞いてみると、
静かに首を横に振る。きっと、雇用の継続は難しいと判断したのだろう。
この学校には、娘が1歳から5歳までお世話になった先生たちが何人もいた。
私が日本に帰っている間に、いつの間にか、さようならだ。
十分にお礼を言えずまま、きっと2度と会えないと思う。
そう思うと、本当に胸が苦しくなった。
せめて、お礼とさようならを言いたかったと思う。
素晴らしい教育理念と深い愛情と。
いつでも笑顔で迎え入れてくれた先生たちの
笑顔が忘れられない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?