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生き方の原典  2章 心の働きと幸不幸 58−60【心の働きは奇跡を生む】

 不幸は自分の奥の心が呼ぶもの、幸福も自分の奥の心が生むもの。
心の奥、これが奇跡を生む。人がもし自己の奥の心を転換するなら、自己を変え、相手を変え、周囲を変えることが出来る。

 旅館を経営している会員さんの奥さんが、ある日60人の宴会を引き受けた。開始一時間前には準備万端整え別の方の宴会の指図をしていた。すると何か胸騒ぎがしてジッとして居れない。どうも60人の宴会の部屋ではないかと行ってみると、障子の隙間から白煙が出ている。開けると部屋はすっかり煙に巻かれ大事に至ろうとしている。急いで火を消し無我夢中で片付け一切旧に復っし、ようやく配膳ができた時にちょうど客がやって来た、とにかく客に不便をかけず、近隣に迷惑を及ぼさずにすみ、何かしらのありがたさに涙をこぼした。

 胸騒ぎ、それは奇跡である。
奇跡は霊の働きである。
例を動かすものは人の奥の心である。
奥の心とは平素の心掛けである。

奥さんが平素から金儲け主義で商売をして、この宴会でいくら儲かるなど欲心を持っていたら、この奇跡は起こらなかった。全焼して大変な不幸な目に遭っていただろう。
平素から奉仕の精神を持って商売に励んでいた。
この奥の心が波長となり霊に通じ、霊が奇跡を起こした。何度研究会に出席しようと何年統一会に通おうと、それだけでは頼りにならない。奥の心が守護霊と通じる方向にあるかどうか、これが問題である。

 幸不幸の原因は自分自身にある事をよく理解せよ。統一会で指導者が因縁霊を除霊する場合も、この原理を解いて自覚させ、向上浄化させるのである。

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