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Oregon ワインでびっくり感動の瞬間

Oregon Wine "A-Ha" Moment

私がオレゴンに家族で引っ越してきてから何度かワインを飲む機会があったはず。でもそんなに記憶に残るほど興奮したワインの思い出はなかった。

今の私はそうそう、あのびっくり体験から始まったんだ。
その出来事があった2015年は、ある意味私の「オレゴンワインデビュー」の年だった。

ある友人が見つけてきた新聞の記事。
「ちょっとぉ〜私たちのアイドル、ミシェル・オバマが選んだ晩餐会のワインリスト、見てこれ!オレゴンのワインが選ばれてるんだよ!」調べてみると『オレゴン州で初めての女性オーナー兼ワインメーカーのブランド』とあった。私たちのフェミニスト熱がボッと熱くなった。このワイン飲みに行ってみようよ!
かなりミーハーな流れだった。
向かった先はPenner-Ash Wine Cellars。
小一時間のドライブはワクワクした中年フェミニスト二人の熱気で盛り上がっていた。


ミシェル・オバマの大好きなワインと聞いて飲んでみたくなったPenner-Ash Viognier 20214

ペナーアッシュで感動体験

ペナーアッシュは1998年にリン・ペナーアッシュが作ったワイナリーで、エステイトは若干15エイカーほどのサイズ。自家栽培の葡萄はもちろん、オレゴン州各所から葡萄を調達してワイン作りが行われていた。
もちろん、こんなことは知らなかった。
オレゴン産Viognierは主に南オレゴンで栽培されている品種で、Willamette Valleyのワイン職人たちへ販売されていた人気品種だった。Penner-Ashも例外に漏れず、南オレゴンからこの葡萄を購入してワインを作ったということだった。
そしてもちろん、こんなことは知らなかった(Part 2)。

みんな自分んちで採れた葡萄でワインを作っているんだと思っていた。

Penner-Ash Viognier "Oregon" 2014

テイスティングルームというより、入り口入ってすぐにテイスティング・バーがあり、即座に「いらっしゃい!」と声をかけられる。
『テイスティングかな?前に来たことある?初めて?』とバーの向こう側のハンサムな若者から微笑み(質問)攻めをくらう。
私の友人はどの質問にも答えずに、『これ見てきたの!このワイン飲みたいの!』
満面の笑みで『Sure!』とダッシュで消えていった。。。と思ったらひんやり汗をかいたボトルを持って戻ってきた。
その日のテイスティングメニューにはのっていなかったワイン、でも気持ちよく出してくれたのだった。
ふわっとしたフルーティーな白ワイン。でもしっかりしたワインだったと。。。。あとで買ってきたボトルを開けて飲んだ時に思ったのを覚えている。
というのも、当日は興奮しすぎで、Viognierの感想はすっかりぶっ飛んでいた。

オレゴンといえばPinot Noirだよ!

『Penner-Ashに来たのが初めてなのにPinot Noirを飲んでもらわないで帰したらBossに怒られるよ!』と言われたようなそうでないような。
『とにかくPinot Noir飲まなくちゃだめだよ!』と勧められてテイスティングのフライトを注文した。

もう何もかもが幾度となくぶっ飛んで、その時飲んだPinot Noirがエステイトだったか、どこかのヴィンヤードのものだった、しかもヴィンテージなんてのももう覚えてない。

でもすごく感動したのは覚えている。
人間とは不思議なもので、詳細等は忘れるが「どういう風に感じたか&思ったのか」は忘れないんだ。

Pinor Noirってもっと気軽に飲める酸味の強いカジュアルな赤ワインという先入観を持っていたのに、ふんわりラズベリーなフレッシュ感 X 濃厚でクラッシーですごくしっかりした香り。
なんと言えばいいのかもわからない、Pinot Noirを表現するボキャブラリーなど皆無だけど、身体に感動の電流が走ったのは確かだった。

え?これがピノ?

ハンサムな若者は
オレゴンがPinot Noirの有名な産地であること
リンさんがカルフォルニアの男子優勢ワイン業界にへきえきしてオレゴンにやってきたことなど教えてくれた。
私たちがPenner-Ashは初めてと聞き、ワイナリーの裏側にも案内してくれた。ステンレスの大きな容器の周りをぐるっと階段と通路で通りながら、大きな容器を見下ろしてのぞいてみた。これから始まる収穫に向けて綺麗に洗って準備しているんだと教えてくれた。中は空っぽだった。
全ての「テイスティング体験」がとても美味しくて楽しかった。
そして想像していた以上にリンさんの評判やら評価はすごくて、とても有名なブランドなんだと後で知った。
もちろん、こんなことは一切合切知らなかった(Part 3)というわけである。

普通ワイン飲んだぐらいでそんなに感動する?って思うよね。
でも、その日から「もっと知りたい!もっと美味しい地元自慢のワインを飲んでみたい!」という衝動に襲われ。。。。。せっせとオレゴンワインを楽しんでいる今の私。そして私の「オレゴンワインデビュー」に立ち会った友人は私のかけがえの無いWine Tasting Buddyとなった。

ワインを飲んで喧嘩する人はいないんだよ。
ワインは誰かとシェアしながら楽しむものだからボトル(750ml)なんだよ。

何を言われても、教えてもらっても「ワイン大好き」が強まるばかり。
あ″ぁ〜この感動を誰かと共有したい!
そこからだった。私のオレゴンワイン大冒険が始まったのは。

つづく



追伸

このViognier飲みたい!が転じて私の初めてのPinot Noir体験になったわけだけど、ちょっとViognierに悪いなぁ〜と思いながら、先週の金曜日「国際Viognierの日」(毎年4月の最終金曜日)を祝って(ってただの言い訳)美味しいViognierを飲んだのでした。

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