森の散歩
この夏、週末は必ず自然の中に身を置くようにした。
看病中の友人の母が日々弱くなっていく現実を、受け止められないという自分の弱さをカバーするかのように、「自然」を私は必要以上に欲していた。
海が近くて30分くらいのところに住んでいるため、海に行くことは多々あったものの、この夏は、森の中に行くことが多かった。
理由は別にないのだけれど、森の中の独特な、海とは違う、空気感、小鳥たちの声、小川の水の流れる音、自分がリスになったような気分だ。笑
残念ながら、家族も一緒で、そこに座って、「静寂を楽しむ」というのは無理に等しく、座ってのびりということのできない人たちが同行者だと、時間を楽しむこともできなかった。
けれど、森にすむ、小動物、そして数多いキノコたち。この中で静かに暮らしたい、と何度思ったか。
本当になぜかわからない。ただただ、心身ともに、自然の中に身を起きたくてしょうがなかった。
そして翌日からまた始まる、友人の母のトリートメントに笑顔で戻ることができた。自然は癒す力があると、私は思うのだ。
子供が成長したら、自然の中で暮らそうか、そんなことも思った夏だった。
写真のきのこは、森の中で一角にこのように存在していて、白い光を放つかのようなきれいなキノコたちだった。かわいくてしょうがない、その一言に尽きた。笑
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