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#55 『サッカー』で集まった仲間は『サッカー』でしか幸せにできない

2021年4月14日の放送です。
この日も静華さんと予定が合わず、
ひとりでお話しされているTAKAさんです。

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⚽️とある企業の研修で


今日は朝から僕が大好きなホテルの研修だったんですけど、20人ぐらいの
研修で、いくつかあるコマの中から僕のパートがあってそこで話をするんですけど、そのホテルが素敵なのが、「TAKAさん、好きに話して下さい」と笑。
朝から晩までみんな一生懸命研修を受けているんですけど、僕のパートのところで、「TAKAさんだったらリーダーシップかなぁ?」とか、「こういう時代だからレジリエンスとかも大事かなぁ?」とか、僕のところのテーマを配られていると「リーダーシップとか」って書いてあるので、「どうせだったら”リーダーシップかも?”とか、”レジリエンスかも?”とか書いて下さい笑」って言ってたら本当に、リーダーシップかも?って書いてっあったっていう研修だったんですけど(笑)

⚽️研修は「回転寿司スタイル」

いつも僕は色んなことを伝えたいなって思っていつも話しているんですけど、僕の話はいつも「回転寿司です」って言っていて(笑)。
どうして回転寿司かというと、社員の皆さんのひとりひとり興味も違えば、状況も違えば、その時響く言葉も違うので、色んなトピック、色んな話を回転寿司のように流しておくので引っかかったものから自分ごとにして下さいっていうスタイルをとっているんです。
新入社員研修で僕の話を聞いた人が、2年後に僕の話を聞いてくれた時に全然違う話も入れるんですけど、何個か同じ話をするんですね。その時に、「新人の時はあの話は響かなかったんですけど、今回聞いいたらこれが刺さりました!」っていうことがあるんですね。

⚽️社員とお客さん、どっちが大事?


いつもホテルで働く皆さんにお伝えするのは、ホテルって究極のサービス業っていうかホテルに来てくださるお客様にサービスを提供するお仕事なんですけど、なんか僕はね、「よく社員やお客さん、どっちを大事にしたらいいんですか?」って質問をされた時に、普通はどっちも大事ですよっていうんだと思うんですけど、僕は「完全に社員さんですよ」っていう話をするんですよ。やっぱり、一番大切なのは一緒に働く仲間で、その仲間を大切にせずに、お客さんを幸せにすることはできないだろう、って思っているんですよね。

⚽️サッカーで集まった仲間は、サッカーでしか幸せになれない。

僕でいう仲間っていうのは、高校の時は、同僚の先生だったり生徒だったり、サッカー監督で言えば、コーチだったり、選手だったりするんですが、僕がリーダーとして選手たちに幸せになってほしい、として、今日勝って幸せになって欲しい、っていうのもあるんですけど、選手たちがやっぱり夢を叶えていく過程で幸せになって欲しいっていう、選手の未来からの視点もあって。
当然、そのシーズンだけ勝ち切ることを考えれば、パフォーマンスが高い選手だけを試合に出して、サブの選手たちは、チームが勝つようにサポートに回すこともできるんですけど、やっぱり、選手たちの未来も幸せにしたいと思うと、試合に出ている選手だけでなくて、サブの選手たち、もっというと試合に関われない選手たちもやっぱり成長するっていう未来に対しては責任を持ちたいというか、そこは譲れないなって。そう言う中で、やっぱり選手たちを幸せにしたいって思った時に、サッカーで集まった仲間を幸せにするためには、美味しいご飯を食べさせてあげて喜ばせようとか、オフの日にちを増やしてプライベートを大事にしろよっていうことではないんですよね。

やっぱり厳しい練習をして、時には厳しいことを言いながらも、活躍できるような選手にしてあげることだったり、勝利をプレゼントできるような成長を約束してあげることがサッカーで集まった仲間を幸せにすることだ、っていう話を研修でもさせてもらうんですけど、じゃあ、ホテルの仲間にとってどうやって幸せになってもらうかというと、やっぱりサービスを提供してお客さんに「ありがとう」をもらうことでしかホテルに集まった、ホテルで働く仲間を幸せにすることってできないと思うんですよ。
ホテルで集まった社員さんが、自分たちが楽しければいいやっていうことで集まっているわけではなくて、ホテルで集まった人たちはお客さんにどう喜んでもらうかっていうところで集まっている仲間だと思うので・・。

⚽️サプライズの本質

僕は「ハッピー大作戦」っていう話をさせてもらっているんですけど、どうお客さんを喜ばせるというか・・・。僕は「サプライズの本質」って呼んでいるんですけど、サプライズの本質っていうのは、期待以上っていうか、想定以上っていうか、思っていたより、思っていた違うことで喜べるっていうことかなって思っていて。本当はなかったものをドッキリでやってみたりとか、本当は集まる予定でない仲間が集まっていたりとか。本当はケーキが用意されているはずじゃないのに、ケーキが用意されていたりとか、その人の期待を上回るというサービスというか、与えるもので、お客様や仲間にしてあげるのがサプライズかなって思っていて。
ホテルで働く人たちは究極にそれを求めればいいのかなって思っていて。
僕らでもやっぱり、誕生日だったりするとサプライズしたりしたいじゃないですか。それはやっぱり喜ばせてあげたいっていう思いから来ると思うんですよね。だからホテルで働く人たちは本当に幸せだなって思うんですよね。そういう瞬間にたくさん立ち会えるので。
レストランで食事の後にメッセージカードをいただけるって言うことでもいいかもしれないし、みんなのホテルの部屋に何か飲み物が用意されてるって言うことでもいいかもしれないし、お客さんとか、一緒に来てくれている人たちを喜ばせることができるといいですね〜っていう話をしていて。
今、ホテル業界っていうのはコロナで大変な状況の中で皆さん、本当に全力でやっていて、今まで以上に負担が増えたり不安もあったりする中で、やっぱり自分のことで精一杯になってしまうことってあると思うんですよね。
でも、それでも、それを受け止めながら、受け入れながら、やっぱり、僕はその方々に一つでも多くの、一つでも大きなお客さんからの「ありがとう」を届けてもらえるように、お互いをサポートしながら気にし合いながら進めてもらえたらいいですねっていう話を今日もさせてもらって。

皆さん、とっても素敵な笑顔で、真剣な表情で聞いてくれて。その後、対話っていうかそれぞれに感じたことを話してもらうんですけど、その雰囲気もすごく良くて。

いつも研修の時に言うんですけど、僕の話なんて忘れてもらっていいですよって。僕の話なんて忘れて、皆さんの状況の中で役に立つ話を、皆さんがそれぞれに自分ごとにしてくれたら正解はね、聞いてくれた皆さんが持っているので、聞いてくれた皆さんが作り上げてくれる空気を見ているのが僕がいつも幸せで。こうやってひとつひとつチームを笑顔にすることに役に立てるといいなって思いました。


※Happy Firstは、なでしこリーグ史上初の四冠監督であるサッカー監督石原孝尚が主宰するオンラインコミュニティです。
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▶︎石原孝尚著「足りなくてありがとう」

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