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#60 マイノリティデザイン

  2021年4月21日の放送ですが、今聴いてもとっても面白いです^^


◾️苦手は克服するもの?


TAKAさん)

今日はね、早速話したいなと思うんですけど、
マイノリティデザインって聞いたことありますか?



しずちゃん)
マイノリティデザイン? 聞いたことない。

TAKAさん)
聞いたことないですよね。最近出された本なのですが、著者のさわだともひろさんという方、有名なお仕事もたくさん手掛けていらっしゃるコピーライターがいらして。澤田さんの息子さんがね、生まれつき目が見えない障害を持たれていて。

しずちゃん)
その人、私なんかツイッターだか、なんかの動画だかで、最近見ましたね。あの方か。

TAKAさん)
澤田さんなんですけど、僕も登壇したりしている勉強会で澤田さんの話を聞く機会があって、素晴らしいなと思ってて。それは何かっていうと、やっぱりその、マイノリティっていう、できないこととか、苦手だったりとか、発達障害だとか、目が見えないとか、コンプレックスも含めて、それが克服しなきゃって、僕ら思ってたりするじゃないですか。苦手なことを克服しないといけないとか。
でもそうじゃなくて、澤田さんは、克服するものじゃなくて、そういう弱さも、生かすものだっていう発想で、物事見てみませんか?っておっしゃってるんですね。
すごくそれに共感していて。
例えばどういうことかっていうと、
医学モデルっていうのと、社会モデルっていうのがありますよね。

  1. 医学モデル: 例えば足が不自由だったら、リハビリをしましょうっていうね、脚を解剖していきましょう、っていう考え方。

  2. 社会モデル: 足が不自由でも、社会を変えることによって、不自由なく動けるよねっていう考え方。

車椅子があれば、同じように発動できるよとか、別に足の機能を直すんじゃなくて。
そういう視点を持った時に、僕らが持ってる苦手とか、コンプレックスっていうのを、強みに変えていこうっていうのが、澤田さんの考え方で、だから弱みをね、弱みとして捉えるんじゃなくて、強みに変わらないかなっていう、発想を持ちましょうっていうのが、このマイノリティデザインの考え方なんですよ。
で、澤田さんがね、ゆるスポーツっていうのを始めてて、90種目ぐらいあるんですよ。


シズちゃん)

えー、そんなに?

TAKAさん)
例えば、スポッチャとかにあるバブルサッカーみたいな、浮き輪のでっかいやつみたいなのをつけてやるサッカーとか知らないですか。

しずちゃん)
えー、それ知らない。

TAKAさん)
そう、バブルサッカーって言ってね。要は、大きい空気のでっかい、なんて言ったらいいんだろう、ぬいぐるみじゃないな。こう、体の周りにでっかい浮き輪みたいなのをつけるわけですよ。要は、それがついてると、相手にコンタクトしまくって、倒し合いながらサッカーができるんですね。フットサルみたいな感じで。ぶつかり相撲みたいな。ぶつかり相撲みたいになると、同じサッカーしてても、やれサッカー経験者だとかね、そういうことって関係なくなるじゃないですか。

しずちゃん)
なるほど。

TAKAさん)
そうすると、苦手なことも一緒に楽しめるようになるじゃないですか。サッカー経験者とね、初心者の方が同じ土俵でサッカーって、難しいけど、このバブルサッカーって、ちょっとぬいぐるみみたいなでっかい空気を気をつけて、バーッと倒し合いながらゴール目指してたら、それだけで楽しいじゃないですか。
あれ?聞こえてますか?

◾️人は変わる必要なんてない


TAKAさん)

まあ、恒例になりつつあるね。途中で落ちてしまうっていうこのスタンドFM。まあ、スタンドFMが悪いわけではないっていうね、僕らが。ガチャっとなっちゃうっていうね、とこなんですけど(笑)まあ、恒例になりつつあるね。途中で落ちてしまうっていうこのスタンドFM。まあ、スタンドFMが悪いわけではないっていうね、僕らが。ガチャっとなっちゃうっていうね、とこなんですけど(笑)そう、前にデザイン全編を先ほどお送りしてて、ちょっと後編の動画をお送りして、後編の2本撮りっていう恒例になりつつあるんですけど、続きで、一本前の放送です(笑)

要はそのマイノリティデザインって、いろんなゆるスポーツが90種類くらいあって、だから、要は苦手とかできないことを克服するっていうのが刷り込まれていますけど、要は苦手とかできないことを克服するんじゃなくてね、生かしていこうっていう話でしたね。
そこからね、僕もすごく今、ありのままを認めとかって、その人の挑戦を応援し合うなんていう風にね、そういう仲間を増やしたいなってやってるんで、その人が変わる必要もなく、その人らしくありのままで生かせる社会を、生かせる仲間を改めてね、作りたいなと思ったんですよ。

例えば、発達障害の方とかもね、沢田さんもおっしゃってるんですけど、例えばすごく集中力が高くて、素晴らしい作品を作ったりするんですよ。いろいろ何かするときに。逆に言うと、同じものを何個も作れなかったりするじゃないですか。そうすると、例えば仕事するときに、これを何個作ってって言われたときには苦手になるけど、誰もできないオリジナル作品をね、数多く生み出すっていう視点で言えば、僕たちは、自分しか持っていない、一点物を持てるっていうことじゃないですか。服かもしれないし、小物かもかもしれない。

だから、「再現性」というか、「同じものを作る」っていう強みに変えるんじゃなくて、「一点もの」、「オリジナル」っていうところの強みに変えれば、「弱さ」が「強さ」に変わったりするし、僕なんかはサッカー監督だから、当然僕の戦術とか、やりたいサッカーに選手を合わせて、プレイしてくれって要求することはできるんですけど、やっぱり僕は、その選手が足が速くて、ちょっとパスが苦手だったとしても、なんとかその選手のまま、うまく足が速いことを生かしてあげたいなと思うし、話すことが苦手だったら、よくプレイ中に声を出して周りを盛り上げろって言うんですけど、声を出すことが苦手だったらね、過度に要求するんじゃなくて、その分真面目にというかね、黙々とチームのためにやってくれることをね、勧めてもいいし、その人のありのままを生かしてあげられる仲間だったり社会っていうのはね、本当に豊かだなと思ってね。

しずちゃん)
確かに。

TAKAさん)
去年ね、ゆるスポーツっていうので、僕、澤田さんを紹介されてたんですよね。何度かメッセージのやり取りもしててね。その時はね、このマイノリティデザインっていう、元になった考え方までは知らなかったので、ゆるスポーツやってますよっていうのを聞いててね、だから本当またね、機会があったらお話もしてみたいなと思ってね、マイノリティデザインっていうのをね、前編後編でちょっと紹介させてもらいました。

シズちゃん)
ちょうど私も先々週くらいかな、澤田さんのお子さんをきっかけにね、ちょっといろいろ考え方が変わったっていう話を何かで目にしていたので、あーって、今繋がって、ほんといつもTAKAさんがね、ありのままでいいんだよ、その人らしさを生かしていこうっておっしゃってるのは、ほんともっともっといっぱい広まったらいいと思ってるし、このマイノリティデザインの本も読んでみたいなって思いました。

TAKAさん)
本当にそういう社会にね、少しずつね、ランキング志向だったり、人より何かができるっていうことをね、争ってるうちってやっぱりね、まあそれはスポーツの醍醐味でもあるので、それが一つの大きい価値だし、だけどやっぱり人と違うというか、この人らしさっていうのをね、起点に考えると世の中ってもっとよくなるのかなと思って、今日はそんなお話でした。


※Happy Firstは、なでしこリーグ史上初の四冠監督であるサッカー監督石原孝尚が主宰するオンラインコミュニティです。

▶︎石原孝尚著「足りなくてありがとう」

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