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I Stand With Melissa

最近、スーパーガールを毎日1話ずつ観ている。
主演を演じるメリッサブノワはとっても可愛くてチャーミング。彼女の笑顔を見ていると、守りたくなる。幸せでいてほしい。

そんな彼女は約1年前、過去に受けた恋人からのDVを告白した。

https://front-row.jp/_ct/17321598

インスタライブの英語を全部聞き取れたかはわからないけど、ネット上で文字に起こしてくれた人がいたり、日本でも話題になって訳を作ってくれた人がいたおかげで、全体像はつかめたと思う。
いつか自分で訳そうと思っていたのだけれど、今でもこの告白を思い出すたびに涙が出てしまうので、まだ無理そう。

スーパーガールを観ていると、この頃に彼女はDVを受けていたのだといつも思う。こんな素敵な笑顔の裏で、そんなことがあったなんて信じられない。
でも彼女は、世界が知ってる自分と家にいるときの自分は全然違った、と言っていた。本当に違ったんだと思う。

DVによって負った傷を一生かけて治していくと彼女は言っていた。(もう一生治らない身体的な傷を彼女は負っているから、ここで言っているのは、心の傷のことだと思う。)

私にとって、この告白はショッキングだった。
自分の経験と重なって、フラッシュバックが起きて、しばらくは日中も夜も落ち着かなかった。
だけど、この告白は私をいい意味でも変えてくれた。彼女の告白は、私の心の中を代弁してくれるようだったから。

DVされるようになって自分自身の価値を気にするのをやめたこと、
世界が知っている自分と家にいる自分は違うこと、
抜け出そうと思っても抜け出せない暗闇の世界があること、
その中で生きている自分が嫌になること、
加害者を非難することに罪悪感があること、
抜け出しても一生をかけて治していくしかない(治療に一生かかる)こと。

全て私にも当てはまることだった。
メリッサと私が同じ価値だとは思わないし、彼女みたいに私が素晴らしい人だなんて思ってない。
でも、彼女がDVの被害者として、生の声を世界に届けてくれてよかった。
勇気が出なくて私が言えなかったことを、彼女は世界に伝えてくれた。
彼女だから、という点が大きいとは思うけど、世界が彼女に優しくて、私は本当に安心した。

DVは可視化されにくく、その被害の全貌もわかりにくい。
こうやって具体的に話をする被害者もあまりいない。恥ずかしくて、情けなくて、それに、自分がこんなにも傷ついているのに周囲に軽く受け流されてしまったらどうしようって思うから。
でも彼女は、統計を変えたいという思いから、この告白をした。有名人の彼女がこの告白をするのは、本当に、本当に、勇気がいることだったと思う。

私は彼女に感謝しているし、彼女のことをずっと応援していく。
彼女の告白を世界が聞いた。私も、1人じゃないって思えた。
心からのありがとうを伝えたい。

彼女は今、素敵な旦那さんと息子さんと幸せに過ごせているだろうか。
心の傷を抱えながらも誰かのために生きていこうとする彼女の人生が幸せにあふれていますように。