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実は、耳が悪いです

◆いつから、耳が悪いの?

たぶん、生まれつき。
母親が気づいたのは、どんなに顔を上に向けて寝させようとしても、右耳をすぐに下にしたがったから、みたいです。
この癖は、左肩がつる・上がらない、という現象を40歳前後で起こすまでは、ずっと続いてました。
整体師曰く、常に同じ向き(体を横向き)で寝ると、上にしている方の筋肉が緊張するのだそうです。

右耳を下にして寝たがるのは、騒音が入らなくて熟睡できるから・・・なんでしょうね(笑)

◆耳が悪いって、どれぐらい悪いの?

1対1の会話なら、やり取りできる程度です。
健康診断の聴力検査では、今は、右耳が高音が聞こえて、低音がNG。
左耳は、高音・低音ともにNG。
(中学・高校生の頃は、右耳は、高音・低音両方OK。左耳が高音OKの低音NGでした。年とともに低下?)
要は、「左耳は聞こえないから、右側から話しかけてね」ということです。

セミナーなど、きちんと話している講師の声は聞こえても、質問タイムの、質問者の声などは、マイクの調子など状況によるけれど、ほとんど聞こえてないです。なので、同じこと質問してたらどうしよう?と思って、質問できずじまいのことも多いです。

会議なども、マイクなどや、全体のボリュームを考えて、大きめに話してくれる状況でない限り、後になって、議事録を読むか、人に確認したりします。

◆難聴ってどういうもの?

感音性難聴と伝音性難聴があるといわれています。

感音性難聴は、音を認識する機能が乏しいといった方がいいでしょうか?
いわゆる、「何かを言っているのは、わかるけど、何と言っているのかがわからない」という現象です。
これが、結構理解してもらいにくいんですよね。
音としては、入ってくるんですよ。だから、「聞こえない」わけではない。
でも、「わからない」のです(汗)
そのため、「聞こえないからもう一度」とは言いにくくて「聞こえにくかったからもう一度」となってしまうのです。(このニュアンスの差、わかりますかね?)

伝音性難聴は、そもそも、音が聞こえにくい。
聴力テストでわかるのは、この伝音性難聴の方ですね。
何ヘルツの音が聞こえる・聞こえないってやつです。
私の場合、現在では両耳とも低音が聞こえないので、どうしても、低い声の方、特に男性の声は苦手だったりします。
男性でも、割と高めの声の方は聞き取れますので、ご安心ください。

数年前に調べたときは、難聴の種類のことは、上記の2種類しかなかったのですが、この記事を書くにあたって、もう一度検索してみたら、「混合性難聴」も出てくるようになりました。

個人的には、混合性難聴だと、思ってます。
というのは、左耳からの情報はどんなに音を上げても、「音が音として聞こえる。言葉として認識しない」というのを漠然と感じているからです。
右耳の場合、一定以上の大きさなら、「聞こえる・わかる」になります。

◆難聴なら、障碍者手帳とかあるの?

残念ながら(?)完全に聞こえない「ろう者」という人でないと、難聴程度では障碍者ランクにも入らないようです。
健常者でもない、障碍者でもない。。微妙な立ち位置です。
でも、案外いるみたいですね。人数はどれぐらいいるのかは知りませんが。。
だから、障碍者枠での求人採用でもないので、いろいろ苦労(?)というか、就職・転職の際には、嘘を言うのは嫌なので、ちゃんと難聴とは書くようにしています。
それでも、面談してもらえればわかると思いますが、普通に会話できるので、面接で落とされるというのは、普通の人並みだと思います。

◆どんな時に苦労するの?

普通に会話ができるので、ちょっとしたことで、聞こえなかったりすると、相手が怪訝な顔をすること。
難聴だと、カミングアウトする機会を逸すると「話を聞いてない人」と勘違いされる。

あとは、最近は、皆マスクするから、声が聞こえにくいこと(汗)
これは、正直、一番困るのです。
意識したことはないですが、若干読唇術のようなことを無意識にしているみたいなので。

耳のことを知らない・あるいは伝えても忘れられて、聞こえない左側に立たれてお話されること。お酒の席の左側の人にも、ごめんなさい、ですね。

複数の人との会話で、普通の1対1で話すような声のボリュームで話されることも、実は、かなり困ってます。よく、みんな聞き取れるなぁって感じで。

あ、当たり前かもしれないですが、ひそひそ話も、キツイです。
なので、言われていても、全然わかりません。
だから、「私の悪いことを言いたいなら、勝手にいくらでも言ってくれ」という心境・態度でいます。
「誰かに、なんて言われるかわからない」と人にどう思われるかを気にする発言は、聞こえる人には、気になる当たり前の状況なのかもしれませんが、ある意味、そんな気持ちというか、びくびくしながら過ごすって、可哀想だなと思ってしまうのです。

そうそう、ながら聞きもできません。

よく、「~しながらでいいから聞いて~」というの、あるじゃないですか。
すいません、無理です!(笑)
なので、最近、話題のClubhouse。即、無理でした。
聞くのに、エネルギー使うんです。
聞くことに集中するんです。

たぶん、これ一番理解してもらえないかも。
ラジオとか、無理なのも、こういう理由です。
「ラジオで、~言ってたよね」とか話しかけられても、そもそもながら聞きできてませんから!(苦笑)
どれぐらい、エネルギー使うのか?ということを、次の項目でお話していきたいと思います。

それからそれから。。一時期都会で生活していたから、電光案内板のない電車はちょっと苦手です。
昔ながらの、「次は~何駅~」というのが、意外と聞こえない・聞こえてもドキドキしながら乗っていることもあります。
今は、路線情報とか使いながら、降りる駅の時間などを把握しながら乗っているので、どうにかなっていますが。。

◆聞くことにエネルギーを使うって、どういうこと?

私より難聴(補聴器はつけてる)の友人と電話で話したとき、たまたま2時間くらい話したでしょうか。
電話を切った後、私は30分ぐらい疲れてました。
そして、友人はなんと、その後3日ほど寝込んだとか!?
それぐらい、体力を使っているんだなぁと気づいた話でした。

あと、エネルギーを使うと実感したというよりは、風邪ひくと、一気に聴力が落ちます
これは、子供の頃から実感しています。

だから、体力=聴力に直結しているのが、難聴者ですかね。
普通の人は風邪ひいても、「聞こえない」と思うことはないですよね?

◆耳が悪いと、どんなことに気づく?

1つ目は、こちらが、耳が悪いと開示した後に、大きめに話すなど意識してくれるか、全然対応を変えないなど、人間性の違いがものすごく見えます

昔、私は、祖母や母が、電車の切符を買うときに「良く見えないの」と言ったら、代わりに読んであげて、値段を教えてあげるというのは、普通にやっていたんです。

だから、「さっきの(会議の)会話聞き取れなかった」と言ったら、
「あれは、こういうこと言ってたんだよ」とすっと教えてくれると嬉しい。
意外と、これができる人少ない。

できない人の対応は、
祖母とか、母の「目が見えないの」という発言に対して、平気で「だから、老眼鏡とかすればいいのに!」と言い返すようなもの。

私の場合、平気で「補聴器買えばいいのに」と言われます。
私からすると、「代わりに見てあげること、聞いてあげることが、そんなに負担なのかしら?」と祖母たちの対応していた経験から感じてしまうのですが。。

補聴器を買わない理由は、次項に書きます。

2つ目は、テレビのニュースなどや、人のうわさ話を拾うことがないので、外界に惑わされず、自分の心の声などを意識するということが、人よりできるようになる。ということでしょうか。

◆補聴器を買わない理由

□小さいころ、母が「あなたは普通の子」という感じで、育ててくれた。なので、子供の頃から普通学級だったし(私の時代には途中から支援学校のようなものができた記憶があるので、途中まではなかったかもしれないです)、小さい頃は「発育不良なだけでしょうから、難聴の原因がわかりません」と東大病院で診断されたようで、大人になるまで、補聴器をつけるきっかけがなかった。

「補聴器をつければいい」という人に限って、そもそも慮った行動したことがない。自分たちが何も行動を変えないのに、私だけが行動を変えるように、強要することに、よくわからないと、ささやかな抵抗(苦笑)

□補聴器をつけている、似たような状況の友人に、聞いたら「半年間は雑音に悩まされる、慣れるのに時間がかかる」と苦労話を聞いたから。

□補聴器も、進歩しているとはいえ、良いものはそれなりに値段もする。友人の場合は、通常の会話も影響するほどだったようで、医師の計らいで、無料でつけられたようだが、私の聴力では、無料になるかどうか。また、こういったことは補聴器に強い耳鼻科医師と出会えないとね、という友人のアドバイスもあり、そういったことを、自分一人でやる気力はない。
さらには、メンテナンスも必須なので、なおのこと、補聴器は、つけたらおしまいという簡単な話ではない。

□あとは、社会人になったころに、ちょうどインターネットが流行り、電話や会議だけでやり取りする時代から、メールやチャットなどの音声以外のコミュニケーションツールが普及したことにより、かなり、仕事しやすい環境が整ったことも大きいです。

□ひそひそ話を相手からされたとき、そこで私はスマホを取り出して、書いて見せたり、筆談の方に持っていくようにします。

□最近、気になっているのは、「ポケトーク ミミ」
気になっているのなら、使えよ!とかツッコミ入りそうですが・・・
どのタイミングで使ったらいいのかが読めなくて(苦笑)
これも、補聴器程じゃないけれど、決して安くはないですし。。

□これが、補聴器をつけない、一番大きな理由だと、個人的には思うのですが、実は「機械音が苦手」なのです。
テレビもラジオも。。。パソコンでも、一応聞きますけど。。
人の肉声が一番、好きなのです。。。
だから、難聴の癖に、1対1の会話は人一倍好きだという。。。

◆難聴だけど。。。

何度も書いているので、もうお分かりだと思いますが、日常会話などは、普通にできます。(電話も普通に長話しますし)
なので、逆に、「手話はできません」

今では、テレビやYouTubeでも、字幕がつくので、かなり楽ちんになりました。

そして、何十年も難聴の状態なのに、いまだに「うまいカミングアウトの感覚が掴めません(汗)」

いつ、難聴と言ったらいいんだろう?
自己紹介の時に、さらっと言えればいいんだけど、他の人は普通に、住所と名前だけだし・・・というときに、言いにくかったりします。

それで、特に交流が必要ないのかな?と思ったら、聞いてないと答えられない場面が、多々出てきたりすると、そこで慌てて、「実は、難聴なんで」という。そんな下手っぴな、自己紹介だったりします。

あと、深層心理として、やはり、「難聴=役に立たない人」と思われるのが嫌なんだと思うんです。確かに、少しサポートはしてほしい。でも、「聞こえにくい」という部分を除けば、子供の頃から情報源が文字(本等)なので、「物知り」と言われるぐらいなので、ことさらに「難聴を強調したくない」というのが、どこかにあるようです。

今は、フリーの看護師の友人が薦めてくれた、サプリメントを毎日飲んでます。万人に効くとは思いませんが、少しずつ、PCの音楽の音量が下げられるようにはなってきたので、私には、良いようです。

◆まとめ

□難聴には、感音性難聴と伝音性難聴、さらには混合性難聴がある
□聞くのにもエネルギーを使う、風邪をひくと、もっと聞こえない
□補聴器も慣れるまでが大変、慣れてもメンテナンスなど必要
□「耳が悪い」と開示しても、人の接し方は千差万別。人の本性がよく見える。
□コミュニケーションツールは、どんどん豊富になっている
□難聴者でも、手話は使えないし、障碍者扱いにもならない
□機械音は苦手、対面で話す方が嬉しい

以上、私が耳が聞こえない人生を通して感じたことを書いてみました。
もし、逆に、私が気づいてないことが何かあれば、教えてください。
あるいは、書かれてないけれど、気になる疑問などあれば、聞いてくれると嬉しいです。

結局、「耳が悪い」ということを書くだけで、5000文字近く使うって、それだけ、伝えることがあるんだなと、書いてみて実感しました。

あなたの人生のヒントになれば、幸いです。
あなたの人生が良くなるよう、心から応援しています。

今回も記事をお読みいただきありがとうございました。

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