YOUR TIME 第4章効率化から解き放たれる

人間のあらゆる過ちは全て焦りから来ている  フランツカフカ

🕐私たちの自由時間は増えも減りもしていない

時間術のテクニックを見つけ身につけたとしても私たちが抱える問題の根っこは解決されない

・圧倒されるような気分が去らない
・いつも何かに追われている感覚がある
・仕事は片付けているのに不安が多い
・時間の使い方が上手くなった気がしない
・強い退屈感と緊張感が交互に襲ってくる


🕐時間効率の追求が時間不足を起こす

短い時間で最高の成果を残そうとしたり無駄なタスクを全て消そうとしたり作業スピードの最適化を試みたりと生産性にこだわる態度こそが問題の根源

効率や生産性にこだわりすぎる人は次のデメリットが存在する

デメリット1  人生はやるかやらないかだでメンタルが病む
デメリット2  効率化の意識が生産性を下げる
デメリット3  生産性を上げれば上げるほど忙しくなる

🕐産業革命より以前、時計はほとんど意味を持たなかった

★時間をうまく使うだけでは本当の悩みは解決されない
時間をうまく使うという考え方には根本的な問題があり
「時間をうまく使いたい」時間「仕事の効率を上げたい」といった欲望そのものが最後にはあなたの幸福と生産性を下げる方向に働く

時間術のテクニックを使いこなすには自分のマインドから生産性と効率化の呪いを解かねばならない

いつも何かに追われているかのような焦りと不安な感覚をして時間についての体質を改善するのがゴール

🕐時間の管理を使った効率化は近代の発明でしかない

資本主義の発達と共に「時間=金」という発想は少しずつ先進国の共通認識と化し、19世紀の初頭には時間の無駄が金銭の浪費に等しい愚かな行為と考えられ始めた

時間の管理を使った効率化が午後近代の発明でしかない

メイン
<生きがいチャート>
自分の人生を改めてみつめ直す方法

生きがいの感覚が強い人ほどストレスに強く、免疫システムが健全で寿命が長く、人生の幸福度も高い

理由その1 時間を忘れさせる
理由その2 重要なことの判断がつく

何もかもが早すぎて多すぎる世界では些細なことと重要なことの区別が難しくなる

新たな情報を選ばねばならない状況になった時
これは自分の生きがいにつながるか?
このデータを自分の生きがいに行かせるか?

どうでも良いものと本当に自分のものをより分けられるようになる

生きがいの見つけ方

ステップ1  チャートに記入する
いきなりチャート
1 自分が楽しいこと
2 世間が必要とすること
3 世間から金銭がもらえること
4 自分が得意なこと

生きがいとは心から楽しむことができ。なおかつ大多数の人よりも上手で、さらに世間からの需要と必要性もある活動のこと

サークル1 自分が楽しいこと
今一つ答えが思いつかない時は以下の質問の答えを考えてみましょう
・私が秋の来ない活動・人・場所は何だろう?
・時間を忘れてやってしまうことは何だろう?
・もし経済的に安定していたら自分の時間を何に使うだろうか?
・お金がもらえなくてもやり続けられることは何だろうか?
・何時間でも話し続けられそうなことはないだろうか?

サークル2 世間が必要とすること
スキルや能力で他の人が喜びそうなこと
答えは思いつかない時は以下の質問の答えを考えてみよう

・感謝された経験はないだろうか?
・自分が持っているスキルで寿命が高いものを3つあげたらどうなるだろうか?
・他人に教えられること他人を助けられることはないだろうか?
・社会の問題を少しでも解決できそうなスキルを持っていないだろうか?
・どうすれば自分の友人や家族身近なコミュニティに貢献できるだろうか?

サークル3 世間から金銭がもらえること

・アルバイトや仕事で褒められたことはないだろうか?
・仕事で役に立ったスキルは何だろうか?
・これまで何に対してお金をもらったことはあるだろうか?
・人々が喜んでお金を払うようなスキルや能力はないだろうか?
・今の自分が必要な収入を得られるような活動はないだろうか?

サークル4 自分が得意なこと
金銭報酬が発生するかどうかにはこだわらず自分の強みについて思案する

・これまでに100時間以上の練習や学習したスキルや知識はないだろうか?
・努力せずにやっているのに他人から褒められることはないだろうか?
・もし他の人に何かを教えるとしたら何を教えられるだろうか?
・職場やコミュニティで他人より優れていると感じるのはどんな活動だろうか?
・過去の成果であなたが誇りに思うものは何だろうか?

ステップ2 重複する回答を見つける
1 情熱=自分が楽しいことプラス自分は得意なこと
2 使命=自分が楽しいことプラス世間が必要とすること
3 職業=世間から金銭がもらえること+世間が必要とすること
4 専門=自分が得意なことプラス世間から金銭がもらえること

ステップ3 生きがいを掘る
自分が楽しいことが足りない場合
・この活動のどの部分が楽しめないだろうか?その理由は何だろうか?
・この活動をもっと楽しくする方法はないだろうか?
・この活動に少しでも楽しさを感じられる側面はないだろうか?その楽しさを広げられないだろうか?
・この活動に興味が持てる側面はないだろうか?もっと知りたいと思えるところはないだろうか?
・この活動をあなたの人として成長するために役立てられないだろうか?

自分が得意なことが足りない場合
・自分がこの活動に向いていないと思うのはなぜだろうか?
・自分の設定した基準がタワーすぎる可能性はないだろうか?
・自分はこの活動に必要なスキルを持っているだろうか?
もし持っているならそのスキルを高めるために何ができるだろうか?
もし持っていないならそのスキルを学ぶために何ができるだろうか?
・この活動について良いメンターになってくれる人はいないだろうか?

世間から金銭がもらえることが足りない場合
・金銭が発生しない主な理由は何だろうか?金銭を発生させるためにはどうすればいいだろうか?
・私はこの活動を行うのに十分なスキルを持っているだろうか?
もしスキルがないのであればどのようなパフォーマンスを向上させれば金銭が発生するだろうか?
・他の人たちはこの活動でどのように金銭を稼いでいるのだろうか?
似たような活動で収入を得られるものはないだろうか?
・仕事で発生する収入の他にどうすればこの活動から金銭を得ることができるだろうか?
・自分が楽しめる活動によって利益を得る方法はないだろうか?

世間が必要とすることが足りない場合
・自分の活動を他の人にも価値があると思わせる方法はあるだろうか?
・自分の活動を世間に貢献できる内容に変えられないだろうか?
・自分の身近な人々は何を必要としているだろうか?この活動を使って彼らのニーズに応えられないだろうか?
・自分の活動を他の人にもっと伝えるためにどのような方法があるだろうか?
・この活動をオンラインで行い誰かのニーズに貢献できないだろうか?

生きがいの種はあらゆるシーンに眠っているのでもし1回の作業で見つけられなかった場合は是非人生の色々なエリアを探索してみよう


🕐認知の耐性がない人ほど深い思考はできない

技術発達したおかげで作業の効率と生産性が上がったしかしそのせいで現代人から忍耐力が失われ私たちは少しの遅れにも耐えられない体になってしまった

認知を鍛える
オプション1 文学に親しむ
認知の耐性とは明確な答えをすぐ求めずに曖昧さを放置できる能力のこと

認知の体制がない人ほど深い思考ができず創造的なアイデアを出すのが苦手でメンタルを読みやすい
私たちの人生はどんな時でも不確実性に満ちているはっきりした答えなど見つかることなどまずない

良質な文学ほど簡単な答えを出さず読み手に複数の解釈を許す作品が多い
カミュの「異邦人」
ドストエフスキーの「罪と罰」

結末がはっきりした娯楽作品より簡単には答えが出せない作品を選んでみる

オプション2 他人のために時間を使う

他人のために活動したグループは自分のために活動したグループよりも体感される時間が2倍も長くなり今日はいつもより時間があると答える確率が大きく増える

私は人の役に立ったという自信だけが残るため効率と生産性能は何始まらずに済む
人のためになる活動はどんなものでも構わない

🕐時間術のせいで時間をすり減らしてはいけない

カレンダーやtodoリストといった有名なテクニックはあくまで対処療法か原因療法。
私たちが抱くジレンマの根本原因を取り除けるわけではない。

効率/生産感覚テスト


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