YOUR TIME 終章

退屈を追い求める
人間の時間は円く回らず、一直線に進む。
そこに人間の苦悩のすべてがある。

🕐直線的な時間が現代人の焦りを引き起こす
時間は未来へ一直線に進むという認識があなたにプレッシャーを与え常に何かに急かされるような感覚の源になる

時の流れは私たちの脳が世界の変を変化を解釈する方法の一つにすぎない

時間の捉え方にもバリエーションが存在する
カラハリ砂漠に住むサン人。。。世界の変化は一定の周期で繰り返すもの
人類史のおよそ95%は循環する時間の方が普通だった

🕐なぜサン人は時間の不足に悩まないのか?

サン人は必要な時に必要なものを得られるという絶対的な自信を持ち、それゆえ時間の不足に悩むこともない

朝日が出たら神に祈り朝食を食べ刈谷農作業に出かけ昼寝を取り再び祈りを捧げ日が沈んだら仲間と歓談し。。。
時間よりもイベントを中心に1日の流れが決まっていた

🕐私たちも時間間隔には柔軟性がある

1 時間の流れ方は時代や文化によって大きく変わる
2 時間の流れ方の認識は私たちの時間不足の感覚に影響する

時間は終わりと始まりがつながった円環構造をなしゆえに当時の人々は何かに追われる感覚やなぜか忙しい感覚に苦しむことも

時計に人生をコントロールされない全近代の間隔を再現し私たちが心から余裕を得ることは十分に可能

🕐退屈を突き詰める
時間の余裕を取り戻すのに最も効果的なのが退屈を突き詰めるという戦略
つまらなそうだいや面白くないと感じる行為を意図的に徹底して行うのがこのトレーニングの基本

特定の絵画を3時間かけて見つめる

🕐人間は印象的な想起の回数を元に過去を見積もる

特定の絵画を3時間じっくり眺める
時間の流れが緩やかになったと感じる
私たちが感じる時間の流れにはタスク中とタスク後の2種類の存在しそれぞれ異なる性質を持っている

1 タスク中  楽しい体験の最中は時間が短くなりつまらない体験の最中は長くなる

2 タスク後   楽しい体験の後は時間が長くなりつまらない体験の後は短くなる

1 旅行中は時の流れは早くなったように感じる
2 帰宅後は非常に長く旅行したように感じる

🕐退屈が脳の感受性をアップレギュレートする
脳が退屈になれたおかげで外部の刺激への閾値が下がりいつも見過ごしていただろう細やかな情報や何の役にも立たないと思われた些細な情報が心から興味深く感じられ始める

情報に溢れた現代ではどれだけ大量のデータにアクセスするかにばかり知識を向けがちでコンテンツの表面を軽くなってただけで終わることが珍しくない

メイン
<退屈トレーニング>
1 タスク選び  退屈そうなやつつまらないと思うタスクを1つ選ぶ
最大で5分も続けられないようなものを選ぶ

2 プラン実行  選んだタスクを1週間だけ実行する。まずは5分からスタートし日ごとに時間を延ばしてみると良いでしょう

オプション
イベントタイムで過ごす
クロックタイムとイベントタイム

クロックタイム。。。時計の表示従って生活を組み立てること
昼食は12時、会議は2時に終わるなど

イベントタイム。。。前近代の人々に近い時間の捉え方
お腹が空いたらご飯を食べる、目的を達成したら会議を終える

それぞれにメリットがある

クロックタイム、、、効率が良い
イベントタイム、、、効果を優先する際はイベントタイムの方が有利


心の余裕に関して影響が大きいのはクロックタイム
時計に頼ってスケジュールを決めた人ほど現在の自分に満足できずポジティブな感情を味わう量が少なく創造的なタスクも苦手な傾向が見られる

定期的に時計禁止の日を作る

🕐時計の針に耳を傾けるべき時、それを無視するべき時
時間は過去から未来へまっすぐ進むという認識にはその奥に慢性的な忙しさを促すメカニズムが隠されており知らぬ間に私たちの人生に焦りと緊張を生み出す性質を持っている

循環する時間で動くサン人は資本主義の世界では不利

クロックタイムとイベントタイムをうまく使い分ける
時計の針に耳を傾けるべき時と、それをもしすべき時を意識する

🕐、時間認識テスト
1 何もすることがないとイライラしてくる
2 作業の休憩中はいつもゲームやネットのチェックをしている
3 自分が向き合っている問題にすぐ答えが出ないと不安になる
4 何が起こるかわからない新しい状況に入ると焦ってしまう
5 目的や条件がはっきりしていないことはしたくない
6 何も考えずに時間を潰すことができない
7 良いアイデアや新しい発想を必要とする作業は苦手だ
8 1日が過ぎるのがどんどん短くなっている気がする
9 未来の不確実性を考えると嫌な気持ちになる
10 人生に必要なことをコントロールできていないと思う

終わりに
ほどほどの誤りを受け入れる

●脳はしょっちゅうエラーを起こす

脳の満足化を意識する・・・・ほどほどの答えで満ち足りること

●生物は満足するのに十分な適用をしている

人間の脳はほどほどな答えの追求を本分として進化した期間である最適なソリューションを探すためのシステムは備わっていない

●時間間隔と時間術の間にミスマッチはないか?

1 事前に想定した予期と想起は間違っていなかっただろうか
2 このタスクに抱いているよき塗装機について新しい仮説は立てられないだろうか
3 新しい仮説をもとに別の技法を試すとすれば何がふさわしいだろうか

あくまでほどほどに頑張る姿勢を意識する

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