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資本主義の進行

斉藤幸平さんの著書からだけでなく、特に物価高や増税論議から格差社会、競争肯定社会の加速化や資本主義の進行を感じ、将来への不安感が高まっています。
その事例には事欠きませんが、私の家の近隣にある(ウォーキングコースの一つです)東京学芸大学の敷地に来春、大阪発祥の辻調理師専門学校 東京校が開学予定で既に竣工済です。
これは国立大学の法人化に伴い、外部資金の獲得が求められていることに対応し、賃貸収入確保(40年契約で年間数千万円の賃貸料とのこと)のためとのことで、教員養成大学の他国立大学のような資金獲得が難しいため、土地の有効活用を目指したとのことです。
これだけ見るとナイスアイデアじゃないの。と感じられる方も多いかもしれませんが、本来大学は将来の社会を担う人材を育成することに専念すべきと思いますし、学芸大学の先生に伺うと効率化と目標達成が重視され、教員養成に直結しないリベラルアーツ教育関連の講座は削減対象となり、教育も流出しているとのことで、人材育成の豊かさの喪失になっているとのことです。
※念のためですが専門学校ので誘致が問題なのではなく、大学の目標管理や効率化を強く求め過ぎることを懸念しています。
その他NTT法の改定やオープンAIのCEO解雇等の報道についても競争社会、資本主義の加速ぶりを感じずにはいられません。
なかなか余裕のない状況ですが、一度立ち止まって考える必要があると思っています。

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