人生の先輩の言葉

僕が大学を卒業して、最初に働いたのはスーパーだった
社員は10人程度で、40人くらいは父母と同じくらいの年のパートの女性とアルバイトの高校生
社員が発注やパートさんに指示する
パートさんに嫌われると大変だ
言うことを聞いてもらえなくなることはないが、仕事がやりにくくなる
結構ずけずけ言う人が多かった
僕はやりたい仕事がなかったので、祖父の薦めで地元の市役所を受けたが落ちた
そのため地元のスーパーで正社員で働くことにした
社会人になって初めての仕事で、小売業のアルバイトの経験もなかったため、ギャップがあった
オープン前から閉店後の締めまですると12時間以上も店舗にいたこともある
毎日辞めたいと思っていた
表情も暗かったと思う
店内と裏の倉庫を一日中行ったり来たり
母と同い年くらいのパートさんがいて、いつも元気そうだった
僕にも優しかった
ある日、僕はその人に
「辛いこととかないんですか」
と聞いた
その人は
「辛いときに辛い顔するもんじゃないよ」
と言っていつも以上に明るかった
それから間もなく、その人の義母が亡くなったと聞いた
介護をしていたが、ずっと調子が悪かったらしい
その人はお嫁さんだから、嫁姑の関係が良好だったのかはわからない
でも目の前の人が弱っていくのを見るのは辛かったと思う
お金を貰う以上はプロとしての仕事をする必要がある
でも無理しすぎるのは良くないと思う
辛いときに無理して笑うと自分の心が壊れるよ
必要以上に明るくすることはない
今日友人と話してて思い出したのでnoteに残しておくことにする

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