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右折の方法、覚えていますか!?

元警察官で、数回の転職を得て、現在はバス運転手をしている傍ら、講演講師として活動をしている者が、思ったことを書くつぶやきです。
私個人の見解であることをご理解の上、読んでいただけると幸いです。

7月9日、千葉県市原市の市道交差点において、右折しようとした軽乗用車が、横断歩道を歩いていた保育園児の列に突っ込み、園児等6名が重軽傷を負う事故が発生しました。
この事故で、軽乗用車を運転していた74歳の女性を自動車運転処罰法違反(過失傷害)で現行犯逮捕されました。以下詳細記事です。
【詳報】横断歩道で園児ら6人重軽傷 車突っ込む「ブレーキ間に合わず」 市原(千葉日報オンライン) - Yahoo!ニュース

今回の事故は74歳の女性が逮捕されたことから、高齢者が運転する車が事故をしたかと思う方が多いかと思います。
年齢からして高齢者の事故であることは間違いないのですが、注意してもらいたいのは、交差点での右折の方法を覚えていますか、と言いたいのです。


右折の手順とタイミング

右折をする時は以下の手順で行います。
1.速度変更をする前にウィンカーを出す
2.センターライン沿いで待つ
3.対向車、自転車、歩行者の順に確認する
4.交差点の中心付近を通りながらゆっくり曲がる

ウィンカーの目安は30メートル手前

ウィンカーは「右折する意思がある」ということを後続車および対向車に示す重要なサインです。そのため、右折に備えて減速をするよりも前にウィンカーを出すのが重要です。
目安は曲がろうとする交差点の30メートル手前といわれており、電信柱の間隔くらいです。

右折するのは確信が持てる時のみ

右折は対向車、バイクや自転車、歩行者など注意すべきポイントが多く、また事故のリスクも高いです。

そのため運転に自信がないうちは、「対向車の邪魔をしてしまうかも」「歩行者が出て来るかも」など不安がよぎるタイミングでは右折をしない方が安心です。また「信号は黄色だから対向車は停止するだろう」など思い込みで運転をするのも危険です。

右折車は優先順位が低いので、「待つ」「道を譲る」のが原則です。「後続車が怒るかも」と思うあまりに焦って右折することがないようにしてください。

右折の優先順位

交差点での通行の優先順位は上から順に以下のようになっており、右折の優先順位は最下位です。
1.直進車(直進してくるバイクや自転車を含む)
2.左折車
3.右折車

そのため対向車線を直進してくるクルマに道を譲るのはもちろん、対向車線から左折するクルマがいれば、そのクルマにも道を譲りましょう。
もちろん曲がった先にある横断歩道を通る歩行者がいれば、その歩行者が優先です。その人たちが渡り終わるまで一旦停止をして待つようにしましょう。

運転免許証を持っている方なら、知っていて当然の事なのですが、免許証を取って時が経つにつれて、忘れがちになってしまうようです。
違反だけならなともかく、今回の様な大きな事故を起こしてからでは遅いです。
今回の事故を機に、改めて基本に立ち返り、安全運転に努めてましょう!

私の防犯講演では、「高齢者の交通事故」とした交通事故防止について話をしています。
また安全大会の講演でも、交通事故防止について話をしています。

これを読んで、講演等に興味を持っていただいた方は、お気軽に「日本刑事技術協会」にお問い合わせください。お待ちしています!
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河野博紀 自己紹介
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