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スキーを通して翻訳の難しさを感じました

スキー板ストラクチャーのお話し

1980年代の中頃、スキーワックスが

TOKO(トコ)だ
SWIX(スウィックス)だ、
HOLMENKOL(ホルメンコール)だ

と言ってる頃、
滑走面も
普通のポリエチレン系の滑走面から
同じポリエチレンでも硬いP-TEX
というワックスの浸透性に優れた
滑走面を使用したSKIに大きく変化してる頃でした。

あるワックスメーカーの講習会に
参加した時のことです。

滑走面には、数μm(ミクロン,
マイクロメートル) の細かい穴が開いていて、
そこにワックスが浸透していくのです。
だから、サンドペーパーをかけては、いけない。
と、話していました。

サンドペーパーで削ったカスが
その細かい穴に入ってしまい、
ワックスの浸透を阻害するから
と。

ちょっと待ってください。
サンドペーパーで削ったカスは、
ミクロン(μ) 単位ではないと思うのですが。
カスは、ミクロン単位の穴には、
入らないでしょ❗️

何回質問しても、明確な返答は
もらえず、あげくには、
コイツ、スキーの事わかってねぇな
みたいな顔で見られ。

その頃、スキーストラクチャーという
概念はなかっと思います。

スキー板ストラクチャーは、
1986年頃から、一部レーサー達の
スキー板に使われ、
1990年代には、一般スキーヤーのスキー板にも、当たり前になりました。

*: 「ストラクチャー」とは、
スキー板の滑走面に入っている
直線模様というか、細かい溝みたいなものです。
今では、色々なストラクチャーがあります。
このストラクチャーにより、
スキーの滑走性が増すと言われてます。

要するに、
サンドペーパーでこのストラクチャー
を、壊してはいけないという事だったんです。

新しい概念、技術が外国から入ってくる時、翻訳する人の理解度、理解力
の力が大きく影響するものなんですね。

当時は、色々な要因も含めて、
スキー界、スキー業界って
稚拙だなぁって思いました。

終わり‼️

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