村田諒太vsゴロフキンを見た
自分はボクシングに詳しいわけではないが格闘技全般のライトファンである。
そんな自分にもあらゆる格闘技関連のメディアからゴロフキンのすごさは十分に伝わってきていた。
結論から言うと素晴らしい試合だった。
まずゴロフキンは入場からすごかった。
その出立ちはどこか現実離れしていて、まるで架空の生物や歴史上の人物を目の当たりにしているかような不思議な気分になった。
ガウンのデザインも相まって非常に神々しいオーラをまとっていた。
生ける伝説、闘神降臨とかもういろいろ言いたくなる感じだった。
自分はAmazon Prime独占のライブ配信で見ていたのだが
「あの正真正銘のスーパースター、ゲンナジーゴロフキンが今この瞬間試合をするために日本にいる」という事実に、実はゴロフキンの試合をちゃんと見たことは一度もない自分が不覚にもウルっときてしまったほどだ。それほど強烈なオーラだった。
出てくるだけでそこまで詳しくない自分すら感動させるゴロフキンという男はなんかマイケルジャクソンとかそういう次元の人なんだなって思った。
対する日本のスーパースター村田諒太も闘神ゴロフキンと名勝負を演じるにふさわしいルックスと実力を兼ね備えていた。
序盤の村田の猛攻による「これもしかしたら勝てんじゃね?」「ジャイアントキリングあるんじゃね?」という期待感は、2018年ワールドカップの日本vsベルギーの中盤までのような期待感に似たものがあった。
しかし終わった後の「本物の強者の底力はやはりケタ違いだった」感も皮肉にもベルギー戦のそれと似たものだった。
しかし非常に気持ちのいい試合だった。負けた方もあんなに清々しい顔をしてるのは珍しい。
それは敗者である村田にとってこの試合がスポーツでよくある、「強い相手に自分の試合をさせてもらえなかった」というものではなく、
「自分の実力を出し切った上でそれでも敵わなかった」というものだったからではないかと思う。
ゴロフキンは噂に違わぬすごさだったがそのゴロフキンを日本に呼び込んだ村田も本当にすごい選手なんだなと思った。
日本のスーパースター村田諒太の動きが非常に良かっただけに、それを全て受け止めた上圧倒的な強さで退けたゴロフキンのヤバさが際立った試合だった。
前座も含めてボクシングって本当に面白いなと思った。
本当にいいものを見せてくれた両者に最大限の称賛を送りたい。
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