読み書きが苦手な子と目の働き

うちの子はディスレクシアの傾向があるのでは?と気づいた頃、ある集まりでその話をする機会があった。
その時の出席者の方が自分のお子さんの話が参考になるかもと聞かせてくれた。
 
その方のお子さんは、行を飛ばして読む、探し物が苦手、板書が遅いなどの傾向があったそうだ。その後、視覚機能検査をしてもらったところ、目の動きや両目の協調が弱いことがわかったらしい。そこで、オプトメトリスト(米国公認の資格)の方から2カ月おき程度トレーニングを受けたそうだ。3年程度通って、その当時も時々は通っていると言われていた。
 
私たちは自分が見えるとおりに他者にも見えていると考えがちだけど、実際には同じものを見ても、見ているところが違っていたりすることは日常茶飯事だ。それに加えて、視力が悪かったり、視野に問題があったりするなら、見え方や見えているところが違っていて当然だろう。もし子供の目の働きに弱いところがあったりすれば、読むことに苦労する結果となることは想像がつく。
 
私は活字中毒の傾向があるのだが、最近老眼が進んできて気づいたことがある。新聞などは特に老眼鏡をかけていないと文字が小さくて読みづらい。そうすると読むことが億劫になり、だいたいの感じというか「なんとなく」記事を読んでしまうようになったのだ。つまり詳細に読むのではなく、ざっと見て読めるところだけを拾って、だいたいの内容を理解するというような感じだ。このことがあってから、目の働きが弱いと、読むことが苦手になりそうだなということが身をもってわかった気がした。
 
そして、うちの子はというと、音読時の読み間違い、飛ばし読み、文章題の読み違えなど目の働きが関係しているような傾向はあった。ただ、板書なども問題ないし、治療に通うレベルでもないという中途半端な状態だった。下記のようなビジョントレーニングの本で紹介されていたトレーニングを少しやってみたりもした。ただ、それをやってもそこまで問題があると思えないということもあり、この件に関してはそれきりになった。
 
もしお子さんが板書にかなり苦労するようなことが続いているのであれば、視覚機能検査を検討してみてもいいのではないかと思う。
 
その方から紹介いただいた本
 
学ぶことが大好きになるビジョントレーニング―読み書き・運動が苦手なのには理由があった
2009/11/1 北出 勝也 (著)

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