意見書、委員会へ

ファーストオピニオンに意見書をもらいに来た。セカンドDr.に全てを委ねてセカンドの所属する地域の委員会にかけてもらおうと思う、とファーストに話をした。

セカンドに相談したのもファーストの委員会では望みがほぼない事からファーストDr.からセカンドの地域だとどうだろうかと提案があったからだった。その経緯もあって、ファーストからの異論もなく、すんなりと意見書を預かる事が出来た。

その時点で男性ホルモン剤治療についての説明を受けて親子で説明を受けた旨のサインもする。いよいよな感じが湧いてきた。が、まだ委員会で治療の承認が得られるかどうかはイチかバチかなのだ。

清書を手持ちでセカンド、サードと持って行き、それぞれのDr.のサインをもらう事になる。
全ての資料をコピーして自分達でも保管しておくように言われる。
全てのDr.のサインが入って委員会に提出される形が整ったら、もう1部コピーしてファーストDr.に持参する事にもなった。

もし承認されて治療が始まるとなると、セカンドの病院のみ実施可能。自宅から片道2.5~3時間。ホルモン剤治療は2週間おきに筋肉注射なので頻繁に往復5~6時間は負担が大きい。
子供も同じ曜日に学校を早退しなければいけないので授業が受けられない教科が出てくるし私も仕事を休んで昼間に受診するか、夕方受診するとなると帰宅が夜遅くなる。家事もあれば翌日仕事もある。

土曜日に行けばいいのだが、GID認定医の病院、普段仕事をしているトランスジェンダーの方がたくさん土曜日に注射を受けに来る。GID以外の患者さんもたくさん受診しているのもあって元々土曜日に受診したくて予約を取ろうとしていたが、めったに空きがなかった。散々通院しているが、土曜日に予約が取れたのはリュープリン治療のために急ぎでセカンドオピニオンに通院を始めましょうとファーストに言われて紹介状をもらった時1度だけだ。しかも予約いっぱいだった所にキャンセルの連絡がさっき来たばかりでまだ埋まってないから、と滑り込めた奇跡。

自宅から1時間のサードの医師は、県内にGIDの治療をしている所が1つもないので、サードの病院でできるように準備するとは話していた。(セカンドの話では実際には治療を実施している病院はあるらしいのだが、素人がネット検索したぐらいではなかなか情報がヒットしない)

それをセカンドに伝えると、承認が得られたらサードの病院でやってもらいましょう、その旨をサードに伝えておいて。やり方はお手紙に書いておきますから持って行ってください。との事。

サードの病院に行き、意見書へのサインをもらいつつホルモン治療の場所について相談する。
やはりサードは初めての事なので決まった量の薬を定期的に打つようになってからであれば引き受けると言われてしまった。これは治療の第1号としては「あるある」のようだ。
副作用やその対処、薬の投与量の決め方などを慣れた病院でやってもらい、その経緯を報告して2号以降の患者への学びにする。
命を預かるわけだから慎重になるのは理解出来る。

果たして治療する場所はセカンド、ルーティンになってからサードと決まった所で、すべて揃った意見書をセカンドに渡し委ねる。
意見書、委員会へ。

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