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僕らは強く生きられる


先日ウガンダに1週間行ってきました。
目的は、ウガンダやスーダンで子ども兵の社会復帰支援を主に行う『国際NGOテラルネッサンス』の活動を見学させてもらうこと。
子ども兵とは男女問わず18歳未満の兵士を指す言葉です。
内戦当時は政府、反政府、両軍が戦力確保のため頻繁に少年少女の誘拐活動を行っていたと聞きました。目の前で両親を殺させ、聞かねければ殺される、そんな非人道的な事が当たり前のように起こり誘拐活動から逃れる為に夜は家ではなく茂みに隠れて寝ていたと言います。
僕が呑気にゲームをやりながら寝ていた時代に世界ではそんな事が起きているとは知るよしもありませんでした。
『国際NGOテラルネッサンス』は内戦の被害に遭った子ども兵に限らず、今もなお内戦当時の影響下にある人たちへ人道支援を行っています。
解決に向け僕が力になれることは訪問者として文章に残すことしかありませんが、
より多くの方にこの現実を知ってもらう事で解決へ向かうと信じています。
僕らは知ってることしか知りません。
それが直接的な解決にならなくともまずは認知し、関心を寄せることこそ大切なことだと思います。
大切な人を大切にできる世界が広がればいいなと思います。
案内してくださった駐在員の方、辛い体験談を話してくれた受益者の方、本当にありがとうございました。

最後に僕がこのウガンダ一番心に残っていることを残していこうと思います。
それは、『物売りの商売人たち』です。
アフリカには路上でものを売ってる人がたくさんいます。
総称して『ストリートベインダー』と言いますが、ウガンダで見た物売りはなぜか今の僕の目に強く焼き付きました。
アフリカを旅していたときは、ずっと見て来た光景だと思います。
ウガンダ北部から首都に戻っている道中のバスでの出来事です。
バスが信号や下車の際に止まると一斉に走ってきて窓から、とうもろこしや焼き鳥、ドリンクをて手を伸ばして売ってき、僕が買わないとわかると次のバスへと走って行くのです。
次のバスを追いかける痩せ細った背中に僕は心がぐらっと来ました。
『力強いな』と感じました。
中には赤ちゃんを背負いバスを追いかけるお母さんもいました。
一体その小さな背中に何を背負ってるんだろう、と。
きっと守る子ども、守る家族がいるんだろうな。
日本では自分の人生を生きろとか著名人が発信してそういう風潮がある気がする。
それも間違っていないし、自分の人生を生きる前提でこれだけは言える気がする。
誰かのために生きてる人って強い、ってこと。
でも本来人間は一人じゃ生きられない生き物だから誰かのために生きているはず。
しかし経済発展と同時に複雑化してモノで溢れたこの時代で中途半端に所有することで本当に大切なものが見えづらくなったんじゃないのかなと思います。
きっと自分のために生きていたらそこに挫折や後悔が入り自分の事が嫌いになれば自信も失い、人生に絶望すると思う。

そんなとき、あの人のためにと思えたらどんなに強いんだろう。
『足るを知るが1歩目』
すでに足りてるこの人生、
この時代を力強く生き抜くために誰かのために生きることはきっと悪い事じゃない。

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