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PBP2023に参加して

(イイネLIKEありがとうございます)
備忘録。基本、ソロぼっち陰キャロングライダーで、なんちゃって並足ランドヌールの私です。よくわからないなりに初の一人海外旅行でPBPを完走できたので、参考にでもなれば。全体の真ん中までは旅行記なので、PBP自体はday1まですっ飛ばしてください。


4年前からは想像もしていなかったPBP

2019夏。PBPでTwitterのTLはにぎわっていた。自分にはさすがに英語しゃべれんからなーと思って海外はないかなと思いながら眺めていた。

4年前のTOキャノボの時のSTRAVA。まさか4年後PBP走ってるとは思ってもいない。

この時期は、TOキャノボをしていた。前にOTキャノボをして、TOもしとくか、といったところ。ブルベはほぼ参加していない。一人で適当に走るのが好きなのだ。ブルベすらでてないし、PBPはないだろうと、思ってはいたのだ。ただ1200㎞の海外。楽しそうではあるなとは想像していた。ただ1200km、長くね?とも。

戸惑いと勢いから始まった。それは最後まで。

ロングライドについては、2019年は北海道縦走で1000kmほど走るなど。2020年ごろはキャノボ、ビワイチ自走、コミケライド(300㎞or600km)、渋峠など。ちょこちょこ300㎞オーバーを走っている。
2021年ごろは400ブルベ、九州最南端自走(北海道いったから南も行こう案)、青森自走1000(本州最北大間行ってみたい)など、ちょろっとブルベ顔出すけど、基本は自分でいきたいところに行っている。
2022年度になってようやくブルベを200,300,400,600と走るようにした。参加資格は取らなければいけない。PBPのためにブルベ出よう、とおもったのは多分2022年秋に九州自走800㎞あたりをしたころだと思う。2019年以降から、コロナで、やりたいときにやらなければ、後でできるとは限らないからな、と、きっと皆思ったことじゃないだろうか。この3年間で、およそコロナも落ち着いてきて、じゃぁPBPが開催されそうなら、ブルベでて準備しよう、と思ったのだ。
しかし何分、コミュ力0の私である。ブルベ参加のエントリーを押すのも緊張するぐらいだ。毎回ブルベ参加のスタートに行くたびにドギマギしている。海外なんぞ行けるのか?

飛行機、なにそれ飛ぶの

飛行機経験値、2です。
正しくはもう少しあるけど、知人に連れられて行った台湾が2回。一人で北海道から帰ってきたときの国内線が1回。の2回とカウント。
ようするに、海外のフライトのチケットを取ったことがない。パスポートは期限残っているが。
北海道から帰ったときのフライトもどう取ったか覚えていない。たぶんネットからあれこれしたんだろう。
訳が分からないけど、なんとなくエアトリのサイトでフライトを押さえた。勢いで。最悪この、20万、、、(高っ)捨てるつもりで買った。ほんとにこれ買うだけで飛行機乗れるのかも、わっかんないし…
この辺りで、とらんじっと、という言葉を覚えた。ただし言葉だけだ。直行便のほうが自転車荷物、安全だよ、とあれこれサイト調べて分かったことだが、何分、25万で経由案か、35万で直行便か、、と言われれば、、いやまぁ仕方ない10万の差額は無視できない、、と。ドバイ経由にした。大丈夫か?不安しかない。

ホテル予約に一週間以上悩む

2月ごろにフライトを押さえ、あとホテルも予約した。ホテルはexpediaにした。後から知ったが、飛行機のほうの予約はエクスペディアは結構な悪評が見られた。え、大丈夫なの、ホテル。
ホテルの予約も、ランブイエを中心に、N線あたりの町は結構埋まっている感じ。ともかく確実に前日受付と当日出走したい。出走さえできれば俺は完走できる。。。とぷるぷる震えながらホテルの予約サイトを眺める。
何しろ、常にブルベだろうがロングライドだろうが、旅館ホテルの予約をしないタチである。予約が嫌いなのだ。その時間までに行かなければいけないというプレッシャーと、あと人と話したくない、、、ロビーで会話するのも緊張するし、、。
そんなだから、海外のホテルの予約なんてさらに高等ぎじゅちゅだ。こわくて予約ボタンおせたものではない。あと高い(本当は安いんだろうけど)。いつもロングライドは一泊2000円台のネカフェ生活なのだ。1万以上で一泊なんてセレブなことできない。
そのため、N線付近はあきらめ、パリ市内で、高すぎないところを押さえた。後々しるが、パリ市内ならZone1にしておけば、市内観光が電車でいきやすいと知った。あとパリ市内でも北側は治安が悪い、というのも直前に知った。よかった適当に抑えたとこ、静かな町で。。区でいろいろ分かれてるんだね。
悩み倒して、5000円ぐらい一泊で安宿を押さえた。果たして日本語は通じないし英語も私がしゃべれないので、どうしてロビーで会話すればいいんだ。と不安爆発させながら。

パリ中心から南側の13~15区。治安は良いほう。しかし一泊2万とかセレブでは。

装備準備を怠るな。しかしし過ぎるな

さて渋々フライトとホテルを押さえた。早めにしとかないと高いし空きがなくなっても困る。
次の関門はプレレジである。この辺り、というか毎度、ばるさんのキャノンボール研究のサイトにはお世話になりまくっている。大変参考にしてます。

順次更新されるPBP情報にはくまなく目を通し、自分に向いてそうなことを拾い上げて準備する。プレレジはさっぱり分からなかったから助かった。フランス語のサイトなんて何もわからん…

200ブルベはさておき、300からシートバッグを用意。これに何を入れて走ればいいのか、300~600で検査する。
基本自分は過剰装備派である。何かが壊れたりしても自力でなんとかし、完走するスタイルである。そのため修理道具や体調管理モノが多い。冬はとくに寒いのがだめなので、ホッカイロ筆頭にあれこれ増える。
PBP2019はクソ寒と聞いている。夜間5℃、なるほど、ホッカイロは必須だし、上着は4枚レベル、腹巻きも用意する。
また薬とドーピング(という名のBCAAとか)も容量を取る。まぁ仕方ない。怪我した時の対応用のパッドや、股ズレしたときに貼る熱さま、、シートも用意する。
そんなことしてると、重量が増える増える。

帰宅後計った自転車以外重量。そら重いわ。

登りを嫌ってはいけない

5月末の本登録を済ませ(サイトに大変お世話になりながら)、スタートはQ組の20時とした。なんとなく、早すぎない、後ろすぎない、、ところに。あと0分スタートじゃないと計算しづらいので。
そして6月から8月まで、BRM729名古屋300forPBPが開催された。名古屋の粋な計らいの特別仕様ブルベである。その前に600を走っているので、まぁ300は余裕でしゃろ。7月で暑いけどー。と思っていた。しかし直前になって公開されたルートは

県民はわかる。これは山だ。日中平地気温は35℃超えだ。

夕方スタートの山ルートである。あれ、PBPってだいたい平地じゃないの?なんぜforPBPなのに山登って山登って山登るのさ?夜スタートだよ、危なくない?
と思って参加した。スタート現地でちょろっと他の人が話してるのを聞いても、山ルートすぎて確かに思うところはあるような雰囲気だ。
いざ始まって、もう登りと下りしかない。しかも下りの狭い道は動物アタックを警戒しなければいけない厳しさ。鹿も犬?も猪?もいるぞ。ヤヴェェ

結果的に走り切りはしたし、どうやら今回のメンツでは私が先頭ゴールだったそうだ。めちゃ速い人はいなかったみたいだし、まぁコンビニPC、全部5分ぐらいで抜けたからね…(食える胃がなく吐いて走ってたぐらい)
ゴールして、熱中症と戦いながら帰宅した。登り強いわけじゃない上、上記の重いサドルバッグが中折れするのを制御しながら、最後の改造だなーと思い調整した。結果的に300km5000upぐらいである。まぁまぁ登り多めであった。
しかし、PBPを走って、このforPBPブルベの意図を理解することになる。

お盆だよ。台風集合

8月になった。お盆である。仕事を意地でも納め、いざフランスへ。今年はコミケも行かずに準備を完了させる(まぁ用意はだいぶ前に終わっているが)、最後情報戦を経て調整する。
そわそわしつつ、自分のフライトは羽田発17日0時なので、16日を迎える。
しかし、台風が通過した。直前に。
関西方面の人は関西空港から出るだろうし、関東の人は別段問題なかったかもしれないが、実のところ、静岡県は島田付近で猛烈に線状降水帯の影響を受けたようだ。そのため16日の午前から、JR東海道線、高速道路、R1とも、恐ろしく交通機関がマヒしていた。当初の予定では16時ごろ新幹線に乗り、フライトは0時だから、4時間前の16日20時、以前ぐらいにつけばよかろう、と思っていた。しかし16日午前の段階で、新幹線は見合わせを発表している。これは、、、空港にすらつけないのでは?
かなりやばさを感じて、どうにもならなそうな11時ごろ、意を決して、親に頼み、車である程度まで向かうこととした。小田原までいけば、それ以降は新幹線なりでよいので、車に自転車諸々装備を乗せ、帰りは親一人運転しもらって車を家に持って帰ってもらう算段。
静岡市付近まで高速で来たところ、新幹線が動き出した情報をキャッチ。高速道路は清水付近で猛烈に渋滞している。悩んだ末、静岡駅で新幹線に乗り換えることとした。結果、静岡駅からなんとか新幹線で予約を差し替え、羽田空港には19時ごろ着いた。なんとかなったが、他の中部付近で羽田発の人はどうだったんだろうか。

初羽田空港。右も左も分からない

空港に慣れてる人はイイだろうが、私はさっぱり分からない。まずもって国際線と国内線がいまいちわかっていなかった。そう、ターミナルの違いである。
なにしろ、最寄りの中部国際空港セントレアは、ターミナルは1と2である。しかもT1は国内線と国際線が混じっている。台湾に行ったときも、何も考えず、ターミナル1に電車で降りたち、チェックインをした。
しかし羽田は違う、T3が国際線だ。T1/2は国内線。フライトチケットみれば確かにターミナル3と書いてあるが、そういう違いなのだということすら知らない。ビクビクしながらフライト情報の電子掲示板を眺めるのであった

羽田の夜景はきれい

国際線は4時間前に来て、チェックインするべし、と読んだ。ので、5時間前にはついた。が、やはり暇である。不審者感を出してぶらぶらし、チェックインをした。荷物が通るかどうか、すごい不安である。ただ、まだここは日本語が通じるので、なんとかなるか…と思い受付をした。エミレーツ航空にしたが、預入荷物は30kg制限である。さすがに余裕はある。実際は22kg台にして23kgだったらどうしよう、とビクビクしていたが。

チェックイン後の手荷物検査がどこか、すら少し迷った。同線まっすぐじゃないし、、折れてるし、。
手荷物検査用に、ちゃんと水物は透明ケース1Lを用意。全部小分けにしてあり、チェーンオイルはSDSを印刷済みでFINISHLINEだ。バッテリー類も別袋に入れ、ライトも電池ごと、サイコンもここに。あとは携帯とかあれこれ、、全部手荷物で3kg以上はありそうだ。めちゃくちゃ重い。おまけにシューズがSPDなので、ここではボディチェックされる前に脱いで籠にいれて通した。通ったのでよいが、ボディチェックはいつも怖い。なんか、こう、ね?
なお、CO2ボンベは一応止められた。CO2ですぅ!って言って(というより指さしてCO2ってボソッと言った)捨てられずに通過できた。以前捨てられそうになった記憶があるが。

水ものと電池ものは手荷物。てことを覚えた。

手荷物検査さえ通れば、あとは入国審査でちょろっとパスポートだすだけ、後は搭乗時間までに間違えず、搭乗口前でぶらぶらしていればいい。Gate〇〇、まで遠いなーと思いながら、ラーメン食べてた。この時、このラーメンで機内食が腹いっぱいになることを想定は、していなかったのだ。

機内食出るのわかっててフライト前に食べるやつは豪胆。

さて初めての3時間以上フライトである。寝るか、ため込んだKindle読書消化でもすればよかろ、と思って過ごした。ま、寝れないんだけど。

機内食。ぼくはたべれればなんでもいいよ。水は貴重。のどカラカラ。あとビーフorチキン、以外の英語は判らん。のでどっちがいいと聞かれても困る。なに、トーストエッグて。

そうして経由のドバイに到着。うん、文字が分からん。


あらびやーん文字。英語はよきて

トランジットはいいんだが、到着後、どこ行けばいいか、やはり分からない。が、connection の看板を追っていけばいいとは理解している。もう子供のように右に左に倣って歩く。

connectionですね!わかります!

フライトの機体名から、なるほどGateはAのなんちゃらだな、、と思ってうろつくが、、Aどこ?ん?、、を数分して迷子。どうやらBかCあたりに到着し、AのGateは別のターミナルのようなとこで、電車で移動するんだな、と迷子の末理解した。空港広いわ。んなこと知らんわぃ。

うろうろ…

憧れのフランス到着(ただしあこがれているわけでもない)

そうこうしてトランジットでドバイを経て、フランス到着。

フランス。まさに農地。


と、ここまで書いて、トランジットは同じ便だから、便変わったのでトランスファーなんだね、と知った。知らん事多すぎる。

まず荷物を受け取ろう
荷物届いてた時の安心感

ともかく自転車が心配である。ドバイで迷子になっちゃおらんか。羽田で受付の人に「荷物ってぇ、ドバイで受け取るとかあるんですかぁ?」とか聞いてしまった。自動でフランスまで行きますよ、とさも当然に答えられたが、いやほら、心配ですし。ちゃんと違う飛行機に積んでくれてるか、不安じゃない?

OS-500は多くあるかも、と思い、直前に上部に白い矢印を描いておいた。これは良好であった。少なくとも4つは同じ便にOS-500あったので。
ここから、改造OS-500で、滑車をつけておいたのが役立つ。予定は空港から電車なので、電車まで乗せなければいけない。重量23kg+手荷物、を、肩に担いで移動すると、肩がぶち壊れる、というのは今までの輪行で知っていることだ。肩は大事に。

荷物の待ち時間で、orangeのSIMを通す。刺せばつかえる、、と言いたいところだけど、APNの設定しないとつながらなかった。
APN:orange
ユーザー名(Username):orange
パスワード(Password):orange
たぶんこれ。荷物車で時間あったので焦らずできた。

空港を出る際に、ATMを発見した。現地でカードでATMで€持っとくといい、みたいな記事をみたので、ここで紙幣を得ておく。ATM操作は、カードつっこんで、PINいれて、currency(現金)、レシートはNon、EURO-は200euroぐらい、continue whithout conversion(両替しないで続行)を選べばよい、、と事前調査済み。なんとかなった。200€いるんかな?まぁ余ってもいいけど。

ボタンぽちぽちすればおかねもらえる(適当

CDG空港(長いから略したい)から脱出する。電車の看板を頼りに。
まずもって、出口からそのまま電車にのれ、、、え、、お金どこではらうん?
…と、そわそわしつつ、他の人も乗ってるからいいか、と思って乗ったが、これは空港のターミナル間のシャトル、バスではなく電車。そういうものがあって無料シャトルなんだね、ということを知った。知らんことおお(ry

素知らぬ顔で行動する

シャトル電車を降り、Aéroport Charles de Gaulle駅でRER B線に乗りかえる。

シャルル・ド・ゴール空港。T1からAéroport Charles de Gaulleに行き、そこからRER B線。

ここでミッションがある。次の日はパリ市内散策するため、毎回電車切符は買いたくない、というか買い方が分からない。一日フリーパスという手もあるだろうけど、それも買い方が分からない。なんもわからん。

いまいち読めない

とりあえずParis RER B線はこっちぽいからふらふらして行く。
チケット売り自動販売機を見かけたので、適当に操作したらParis市内の紙チケットをゲットした。10€ぐらい。
…が、それではない。私はNavigoEasyがほしいのだ。それがあればパリ市内はタッチで電車に乗れると聞いた!

…で後からわかったことだが、空港はZone5(パリだけど外周)なので、Zone5からZone1いくなら、NavigoEasyは使わず、紙チケットでよいのだ。あ、そういうシステムね。へぇ…

改札の手前に、それっぽい受付があってお姉さんがいるので、意を決して話す。ここのストレスっぷりが半端ない。私ゃ英語もしゃべれんし日本語ですらコミュあやしいんだぞ。
適当英語で、NavigoEasyほしんすけど、みたいに言って、なんとかもらえた。あとParis行くの?みたいなことをたぶん言われてて、YesYesしてたらパリ市内の10€の紙チケットもらえた。
……ん?2枚目?

行先、、空港じゃないほう。
B線。

B線は普通の電車。自転車がOS500に入ってるので、まぁまぁ邪魔ではある。気を遣って立ちっぱなしではある。目を光らせて、スリを警戒している状況を演出する。…が、周りの若者はたいていスマホ見てる。手で持ってればだいたいいいのね。チャックは締めよう。

Cité Universitaire駅を降りた

さて駅から出て路面電車。。。と、の前に、え、出るとき紙チケット入れずにゲート通るの?まぁ前の人そうしてるから前に倣うけど…。とこの辺りの、入る時はチケット入れるけど出るときは何もしないシステム、に理解するのに戸惑った。あと電車から降りるときが、ボタンでドア開けるタイプだったり、物理的レバーを上にあげるタイプだったり、いろいろある。出るときは自動ドアじゃないよ、みたいな知識はあったが、いざ現場では、自動で開く癖が抜けてないんだなぁ。

路面電車の券売機。使わなかったけど。
路面電車内のチケットいれるとこ。乗るときは入れる、降りるときは何もないはず。
路面電車のタッチ。NavigoEasyはこれにタッチして乗車できる


そして駅を出て、路面電車で少し移動するが、路面電車に乗る時にNavigoEasyをタッチしそびれた(どこにあるかよくわからず)
…でも乗れるんだよなぁ。
で、降りるときはみな何もせず降りる。。ん、これ手ぶらでも乗れてしまうのでは…(路面電車だししょうがないかもしらんが)。

ガソリンたかいん?

路面電車を降り、ホテルへ向かう。右側通行は台湾でもやったので慣れたが、どうやらパリ市内の歩行者信号は、赤でも平然を渡るようだ。車がこなければ。そして自転車と、電動キックボードもそんな感じだ。よくはないだろうけど、周りに流されておく。安全は第一。

充電できればなんとかなる

そしてホテル到着。最難関と思われる、受付だ。チェックインなんですけどーみたいな雰囲気をだして、チェックインを伝える。返事されるが、さっぱり分からない。パスポートだしてね、だけは判るので提示し、あれこれ言われるがさっぱりである。英語だと思うけど。ただ宿泊日数による1€が税金で現地でかかるのはちょっとわかってはいたので、それは払う。なんだかよからないまま、部屋の番号とパスコードをもらえたのでよし。

部屋は番号入力式セキュリティ

で、入ろうとしたら、だれかのズボンがベッドの上に。
…???
3秒ぐらい思考停止して、いや入る部屋間違えてないし、そも間違えたらパス番号受け付けないよな、、と思って、あぁこれ先約と案内された部屋被った、受付のミスかな?と理解し、渋々自転車を引きずって受付にもどり、その旨伝えて取り直してもらった。いやでもさ、Why change Loom?みたいに言われたけど、知らんがな、部屋先に誰かつかっとるがな!と、いわんばかりのを封じて翻訳アプリを通じて伝えた。便利だね、翻訳アプリ。

day-1 パリ市内観光

到着日はなにもせんと、ホテルで寝ていた。実のところは1日余分にフライト到着日にしてしまい、PBP受付日より一日余っている。ので、この日はせっかくフランス初めて来たし、パリ市内散策にしよう。と8月に決めた。気づくのが遅い。

フランスに来てまず困ることは何か。

水である。あと食料である。食わねば死ぬ。

だが、自動販売機の使い方が分からない。正しくは、なんとなく押してみるものの、カードのPIN入力がなんか受け付けない(手順が違うのか何なのか)
で、タッチ決済のカードのほうがよかったんかなーと思いつつ、結構水分飲んでなくて困っていた。最悪水道の水は飲めそうだけど。

まぁそうはいっていても仕方ないので、観光日、まずは午前エッフェル塔に向かう。一応ね。ほら行っとかないとね。

エッフェル塔はいいぞ

せっかくなので、階段徒歩組。鉄骨LOVE。

で、観光客いっぱいいて、どさくさに紛れてもなんとかなるかぁ、と思いながら、コミュ障全壊で、渋々マカロンを買ってみる。会話苦手です。指さしでこれこれこれ、でカードだせば買える。まぁそれでよい。

フランスのマカロンはいいぞ

味はおいしかったです。まぁそうめちゃくちゃな差があるはずもないけど。
で、慣れてきたので、サンドイッチも買っておく。あとカプチーノ。これで生き返った。お店で買うのにもわずかに慣れた。

ひときわ目立つ
セーヌ川のほとり、ってやつ

エッフェル塔を後にし、せっかくなので歩いて凱旋門へ。発展した町は川か海があるもんだからね。いい景観。あまりパリやフランスの知識がないのが悔やまれる。
ところでエッフェル塔も凱旋門も、事前にネットでチケット取って、PDFをスマホにいれて、QRコード提示すれば入れた。この辺便利だなと思う。現地でチケット買う列はそこそこ並んでたし。

凱旋門の中は入れるんだね。螺旋階段LOVE

凱旋門も、並んで入る。中にトイレと売店があることに驚いた。外見では石積まれてるし、なかも石で埋まってるもんだと思っていた。めっちゃ空間あるのね。
売店で何か買おうかとうろうろしたが、結局記念にマグネットぐらいにしておいた。うっかりTシャツ買おうか悩んだけど。

しかしでかい

一度ホテルに戻り、あとは墓参り。サルトル先生の。他にも著名人の墓がたくさん。

愛されてますなぁ

そして近くなのでモンパルナス墓地地下、カタコンブへ。

観光を一通り終え、ホテル戻り。

なんとなくチェックしてしまう
侘び錆

そろそろ食事を安定させたい。ので、Carrefour Marketへ意を決して行ってみる。どうやらセルフレジがあるようだ。しゃべらなくて済むならそれにこしたことはない。

野菜を求めている
水分を求めている

スーパーで食料さえ調達できれば、なんとか生きていける。…実際レジに通ったが、ポイントカードの有無あたり、で、操作をミスしたようで、店員さんかがカード使って通してくれた。この辺が、最後まで操作分からなかった。ま、いいか…
スマホやモバイルバッテリー、デジカメなどの充電をしつつ就寝。

狭めの部屋だが、必要十分。

day0 前日受付

前日受付はランブイエにて、15時くらいにきてね、である。しかし私はパリに来て2日経過、この国の時間感覚を理解している。時間より早く行っても、多分いける。そのため、10時にはパリ市内のモンパルナス駅から行く予定とした。

N線(薄緑)は自転車そのまま乗せられる列車である。そのため、Montparnasse駅ではちらほら駅構内でも自転車をみかける。おまけにハブ駅なので、飲食店などがつながってる大型の駅だ。入口からホームまでも少し移動が必要となる。初回はよくわからず、駅の北東側から入った。これが失敗で、ホームに行くためにエレベーターを使うこととなったが、そもそも駅の南側から入れば、数段階段を上がればすぐホームなので、モンパルナス駅に自転車でいくときは南側から入るほうがよいかと思った。

エレベーター使わなくても上がれるのであった

ホームではチケットを買う。よくわからなかったが、チケット購入の機械が2種類あり、片方は行き先などを手入力して買うタイプだった。SNCFとなってるので、TGVの券売機だったかもしれない。これでも日時指定して、Rambouilletまで買えそうな気もするが、操作してもうまく買えなかった。当日券は難しいのかもしれない?
改札手前にある2台に、自転車もって並んでる人を見かけたので、倣って並んでみる。モンパルナスはN線の先端なので、Zone5のランブイエ行き、で買えばそうそう間違えはしない。だいたい5€(10€ではなかった気がするけど)。
紛らわしいというか気にしなくてもいいのかもしれないけど、モンパルナス駅からランブイエ駅まで、TERでもN線でも行ける。どっちかは気にせず、ホーム改札くぐって、次出発する列車が何番線ホームなのか、案内板を眺めることになる。なにせ列車は来てても、何番線から出るかは、出発10分前ぐらいまで表示されない。こういうとこフランス。

私にとっては、右がハズレ

そして罠なのか仕様なのか、2台ある券売機のうち、左側は紙幣も?使えるタイプで、特に気にせず右側に並び、なんとなく操作したところ、クレカが受け付けない。前の人はできてそうなのに。数回やってダメそうなので諦め、列を離れぶらぶら調査した。なんともわからなかったが、ダメ元で左側の券売機で操作したら購入できた。なんなのだ…。

直前まで出発ホームNoは分からない

券さえ買えて、電車に乗れればランブイエまでは問題なく行ける。同じ時間で数台自転車の搭乗も見かけた。全部がPBP行ではなさそうで、自転車を電車に載せて利用する客はめずらしくないようだ。

混んでなければよい。あと2階席がある素敵

電車内では、邪魔にならなそうなところに自転車を置いて、座りながら倒さないように見張っておく。地方行なので、それほど電車が治安が悪いとかはないかもしれない。なんとなくパリ市内の電車よりのんびりした空気を感じる。
1hほど電車にのり、ランブイエに到着する。なお、Rambouilletはランブイエ、と書いているが、発音はハンブイエ、に近い感じがした。ハン↑ブイエ↓。

電車組がぞろぞろと

駅到着後はPBP組が大勢いるので、なんとなくついていく。なにしろ、受付の場所が明確には判っていない。事前にそれっぽい地図データ送られてるけど、分からなかったもので…

数人で町中を抜け、ランブイエ城まで到着。AJが13時に城で日本勢が集合写真撮るとのことだったので、間に合ってよかった。

城を見ると、海外だなぁって実感。絵画のよう。
oh...élégance

無事集合写真はとれたので、次は受付へ。本来受付時間は15時指定なので、早すぎるが、、そこんとこは大丈夫だろう。
と、いいつつ、受付場所がさっぱりわからず、付近の日本勢と迷子になる。まわりに声掛けして、場所を教えてもらう。めっちゃ駐車場挟んで遠いところにあったのね。

スタート地点のあたりに、受付もある、と思うじゃん。違ったわ
受付にあった地図。。いやそれ、スタートの付近に欲しかった…あったかもしらんが。

ふらふらして受付到着、流れでモノを受け取り完了。今回、出発時ミールは頼まなかったけど、頼んでるとここでチケットももらえるのね。まぁ補給食買っておけばよいのだけど。
矢印看板はありがたく持って帰る、ブルベカードは死守。ボトルは使わないのでホテルへ。反射ベストは走行に使う。ブルベカード入れは、あまり防水密封性は高くなさそうなので、自前のパスポート入れを使う。
など考え、前と横のゼッケンを自転車に装着。前側はちょっと隠れれても通過できそうではあった。横のゼッケンはなんとなくつけたけど、リア△の下側に着けてる人が一番見やすい、、かなぁ?

チェックリスト。ちゃんとつけましょうってね

受付で荷物など受け取り、駐車場から抜けるときにチェックを受け、あとは帰るだけ。その場で居合わせた日本勢3名と、ついでにご飯も食べてこうということで、ランブイエの町中で食事。

なんか塔とか教会とかあると楽しい
オーダーに苦戦したpizza。メニュー表なしではオーダーも難易度高い

居合わせた日本勢の方々はオダ近?のツアーのようで、電車使わずイヴリーヌかどこかの町中に自走でホテル戻りだそうで、ここでお別れ。後々会ったり会わなかったり。

パリ市内は信号がある。PBP走行中は信号ほぼ無い。そういうもの。

パリに戻り、Carrefour Marketで晩と朝、走行直前までの食事を買い込んで、就寝。なお水とハイネケン、値段はさほど変わらない。それじゃビールにするわ…

Kawaii

day1 イキるな危険

PBP開始の日がやってきた。
が、自分はQ枠、20時スタートである。直前までホテルで寝ていればよい。…はずが、実のところホテル予約を勘違いしていて、この日の予約を入れていなかった。入れたはずなんだけどなー?素で間違えた。
よって11時にはチェックアウトしないといけないので、OS500を畳み、風呂敷につっこみ、走るのに必要ない旅行セットなどを全部まとめてホテルに預ける。
一番懸念していたのは、この走る時は使わない荷物、が、ホテルに預けられるのか、もしくはランブイエで預けられるのか。だった。このために、20日~24日までホテル予約とるのもなんだし。実態は、結構ざっくりしたホテルだったので、荷物を日中のチェックアウトーインまで預ける要領で、ロビーカウンターで、荷物あずけたいっす、の旨で預けることに成功。あ、別に4日そのまま預けてもよいのね…たすかる。一応荷物には、20/8~24/8まで預かってくれぃ、24日もチェックインするんでこのコードで予約してます!パスポート番号はこれ!って、カードに書いておいて、荷物に括り付けておいた。捨てられなければよし…

前日同様、モンパルナス駅からランブイエ駅へ。1度やれば慣れたもの。

ぞろぞろスタートへ

で、悲しいかな10時チェックアウトしたので、スタート地点いくにも早すぎる。一応、早く来るなし、とあるからね。20時スタートなので18時台にいけばよいだろうと。
暇なのでランブイエ城付近の木の下でゴロ寝。が、まぁ寝れない。緊張もあるだろうけど、まだ昼間だ。一日目は夜をまたぐので、できれば寝だめしたいが、ほとんど寝れなかった。後から思うに、
・さすがに地面が固い。エアマットほしい。エア枕だけではなかなか寝れない
・ドリエル持ってるのに使わなかった。寝すぎるかもしれないとびびって…
・背中ポケットに入れてる小道具がやや邪魔
さっと寝るにはテクニックが必要。修行が足りませんな

ランブイエ城の池の周り。寝てる人数名。

むりやり惰眠貪り、18時過ぎてきたのでスタート地点へ。枠ごと集合してるようなので、とりあえず水を確保しておいて、さらにぶらぶら。スタート付近の芝生で寝てる人も多いけど、人多いと寝れそうにもない。

スタート地点ランブイエの簡易トイレ。他PCは便座はないものと思え。

1時間前から枠ごとの集団が移動。ぞろぞろと装備チェックを受け、スタートへ。ところでDHバー、わりと付けてる人多いし、ハンドル先端から出てるけど、よかったん?つければよかったな。
あとこの辺りで気づいたが、先程寝ているときに、アグレッシブデザイン日焼け止め(個包装ボトル映し)が、割れてこぼれていた。ショック。何しろこれ、簡単に洗って落ちない素敵な日焼止めだ。服に着くと…洗って落ちるんか?って感じ。全部なくなったわけではないので、シャワー後つける程度は残っているが、ジャージは汚れた。悲しみを背負ってスタートへ。

こぼれた図。寝るときは背中の物はできれば外しましょう…
みな海外勢。きんちょーする

20時になりスタート。枠ごと、300名ぐらい?が出走。ゼッケンNoは300番台ないから、そんなもんかな?後からQ枠見ると、ByWaveが/194なので、194名出走なのかも。15分間隔でこれだけ出るから、多いね。

20時まだ明るい

他のWaveは分からないけど、このWaveでは先導バイクがいた。10㎞ぐらいはあったと思う。これで初めの懸念の10㎞地点町中で幅員減少危険地帯があると聞いていたので。怖いので先頭に出る。変に落車に巻き込まれるぐらいなら足使ったほうが良い。どうせ疲労で後からペースは落ちる。

先頭の景色じゃー

で、調子に乗りました。なんで開始10分そこいらで私はQ枠の先頭単独で走ってるんだ。DHバーもないのに(肘置きはある)。
いや別に先頭に出たかったわけではなく、なんとなくローテで先頭になったから数秒回したら、誰もついてきてなかっただけなんだ…

で。21時もすぎ、町と町の間の丘陵地帯を抜けていく。PBPはこういうペースだ。大概2・3・5%ぐらいの登りと下りを繰り返していく。わかってはいた。が、思った以上に集団ペースが速い。とくに登りが何だか早い。私が登りが遅いだけかもしれないが、平地より踏まなければいけない場面しかない。かなり登りで踏まされ、なぜか先頭3名ぐらいで走ることになってしまった。バシバシ、Q組より前の、P、O、N組みなどを追い越して、これが15分マージンだ!とか調子に乗ってた自分が憎い。このローテでかなり足を使い、最後は自分がちぎれてお見送り。後ろからくるQ組先頭集団に飲まれておいた。
なにせ開始2時間で四頭筋が攣りかけたのだ。だいぶ頭の悪い走り方だ。反省する。そして登りの辛さ故、荷物が重いことを呪いながら走ることとなる。

WP1に到着。…したはいいが、開始早々の、サイコンの自動周長調整で、低めに設定されたようで、距離が合わない。3%ぐらい低めに出てしまい、まぁしゃーなしと思う。
初めのWPは混むだろうと思い、食事は手持ちの補給食で済ませ、コーラを買って、水をもらい出発。水がどこでもらえそうか、自転車を止めながらよく見る必要がある。後から思うが、すぐ見つからないなら走り出して私設エイド様様で水もらったほうが早い。あとまだ頭回ってるけど、これWPなので、controlさがす必要はない。なぜか結構止まっていたが、早く済ませるなら自転車止めずに、水もらって、ちょろっと補給食、ボトルに粉でも入れて出発、でよかった。何分勝手がまだよくわかっていなかった。
WP1 Mortagne-au-Perche  /21 0:30到着 推定停止時間25分。

PC1。ゲートくぐるの、たーのしー

PC1へ。正直記憶がない。WP1までは休憩抜きペース26㎞/hだった。登りもゆるかったので、平地巡行は35に迫る程度で、これレースペース一歩手前やん、と呪いながら走っていた。
そこからWP1-PC1は、ペースそのままで登りの斜度がやや上がり、集団も10名弱でまぁまぁ大きい。そのうえ、前の組の人を抜きさりまくる集団走行なので、かなりハイペースに感じる。特にのぼり(ry
実際ログを見ると、80㎞区間休憩除きペースが32km/hだ。早いわ。なんどか登りで四頭筋攣りかけた。次のセクションは手を抜かないとこの後持たないな、と感じる。
一応200km走ったし、なんかカロリーいれとかないとな、と思って列に並んは見たが、かなり混む。可能ならこれもすっ飛ばしたほうがよい。どうせもう固形物が入る気がしないのだ。
PC1 VILLAINES-LA-JUHEL 203km /21 3:30到着。眠いのか疲労か分からない。

PC1。4時間走ると、止まって食べたくもなる
すさまじくパン工場と化している
ほら、もう固形物はいらない選択。chocolatはおいしいよ(ショコラ)

day2 胃をヤるまでが勝負

PC2へ。ここまで200㎞走った。夜通しだ。ハイになりつつ、眠気が来ないうちに朝を迎える。もう集団でなければ30㎞/hオーバーは出したくない程度の疲労を抱える。なにせ4時間80㎞ぐらいをノンストップで走っているのだ。回復が間に合わない。

シトリックの効果時間切れによる魂の怨念。

PC2はフジェール。時間にして7時台で到着。ちょうど日が明けてきたところで、一番気分的に走りやすい時間ともいえる。このPC1区間が、80km程度、で推移していくのが、ぎりぎり精神が持つ間隔だと思い、うまくできてるなと感じる。往路ではそこまで思わなかったが、PC2を抜けた先にあるフジェールの町が、城と川のコントラストが素晴らしい。適度に町感もあり、フジェール城の観光もしたいぐらいだ。中世から要塞としての歴史があるようだ。たしかに川と城、防衛力が高そうである(シミュゲー脳)。いい街である。ただ東京並みに坂だらけだ。個人的に、フランス住むならこういう町がよい。PBPベスト街としておく。なお、PC2でも列に並んでコーラなど摂取。時間はかかる。
PC2 FOUGERES 8/21 7:43着 292km セクションペース26。まだ早め。

フジェール城付近の街並み。坂と城と川。よい。
PC2フジェール。川辺にフジェール城があり景観良好。

PC3へ。朝を迎え、集団も少なくなってきた。正直なにしてたか記憶があまりない。なんだかいい感じの人に追い越されたらコバンザメする。のが一番安定した早いのよなぁ(前に出れるほど足がもうない)。ローテはいったら回すけどね。ついつい無理しちゃうもので。
PC3 TINTENIAC 8/21 10:40:着 353㎞ セクションペース29。早い。きっとコバンザメ効果。

WP2 Quédillac へ。この間は20㎞程度。10時40分にPC3を出て、あーこのままだとケディヤック12時か。予定としては早すぎるし、寝れるかな昼間から…と思いながら到着。結構暑い。一応予定通り、ここで寝ることとした。眠気はないけど一晩越してるので。

WP2 Quédillac。駅の近くで、Salle Des Sportsというスポーツ施設のよう?就寝スペース。広くてよい。シャワーもあるよ。この時は昼間だしガラガラ空き。

ここで3時間~4時間半寝る計画だ。後から思うが、眠くないなら寝なくてよかったな、と思う。その分暗くなるまでひっぱり、暗くなったところのPCか、最悪芝生のほうが、睡魔回復力は高いのではないかと思う。

寝れない不安は酒で吹っ飛ばすに限る

…ともあれ、3時間寝。

PC4へ向かう。が。
ここで、寝て起きた時点で、およそ16時。それはよいのだが、なんとも寝覚めがわるい。どうやらオデコ熱が高い、これは、風邪だな?なんか初めから喉がイガイガしてるしなーと思ったら。
後悔してもしょうがないが、アリナミン錠と葛根湯だけでは足りなかったようだ。ビタミン剤と野菜濃縮やらも積んでおくべきだった。日本のブルベなら200k走ったぐらいでコンビニで野菜ジュースやヨーグルトを飲んでいるが、ここではそうはいかない。PCでも野菜セットパック、的なものがない。(あったかもしれないけど)。カロリーも大事だが、風邪ひくのはやはりよろしくない。オレンジジュースは大概あるが、全般的に野菜が足りない。

寝起きだけは固形物入る。風邪直したくてミニッツメイド。

致し方ないし、寝起きで固形物叩きこんで走り出す。ここから気持ちペースが落ちていく。いや、風邪のせいじゃなくて単に登りが遅いだけかもしれないが…。
そして、この区間が妙に坂がキツイ。体調のせいもあるだろうが、瞬間10%が見えた気がする。バシバシ登りで抜かれていく。ま、風邪ひいてるしな、とおもってあきらめの境地で走る。ただみんな、登りは踏んでるのに下りはがっつり足止めるもんだから、下りで追いつくのよな…何が効率いいやら分からない。
PC4 LOUDEAC 8/21 18:37着 435㎞。セクションペース25ぐらい。

怨念の一言。
PC4ルデアック。自転車置き場からcontrolが遠い。そして食堂は結構混む。

WP3 Saint-Nicolas-du-Pélemへ。40㎞程。

頼れる背中。これはコロンビ…いやルーマニア。

ルデアック前で坂で朽ち果てた足で、ダラダラ走る。なんかもう記憶がない。写真とる気力もない(だいぶ慣れてきてネタがないというのもある)

切なる悲鳴
2度目の夕焼け
そして脳が死んでいる

WP3で、なぜ私はcontrolを探しているのか。21時を過ぎ、暗くなってカロリーが足りなくて胃も落ちて、もう限界ライドなためである。それでもちゃんと頭は回しましょう。という教訓。482km。

WPだってのにcontrolを探した図。

PC5へ向かう。
もう深夜なので、集中力はカラである。昼に寝てるので、ものすごい眠いわけではないが、暗くて気温も下がれば眠くもなるってもんである。なにしたっけ?
PC5のカレ=は広い。食堂は二か所あるし広い。そして夜だが建物内は少し暖かい。あとは判るな?
PC5 CARHAIX-PLOUGUER 8/22 0:10着 514km

PC5カレ。たぶん学校。食堂は雑魚寝のメッカか。

ま、予定外なのでここで寝るわけではない。ただ、WP2で寝た分は、ここまで引っ張るか、ブレストまで引っ張ったほうがよかったなと後から思う。すでに結構眠かったので、私も1hほど仮眠する。なんというか、椅子の横で…

お行儀のよい壁際

PC6へ向かう。

いつもは200㎞~400㎞ぐらいでやってるけどね。

が、胃が限界でした。日常茶飯事。なお固形物食べてないので、吐いたといっても大して出ていない。水分すらあまり出ていない。単に胃酸で喉が焼けるだけ。

ブレストついても感慨に浸る体調ではない

なお夜中はそこそこ寒い。とくにブレストに向かう時の540㎞地点くらいの、Point de vue du Roc'h Bichourel、D764のルート、stravaだと「D769-764Huelgoat-Roc'h Ruz」って区間が、250up17㎞で、じわーっと上るんだけど、ここを4時に通過してる。気温は15℃くらいで、やや肌寒い。1時間ほど町中を通らず登りっぱなしなので、眠気とやる気減少との戦いをしていた。そこらじゅうで道路わき芝生で仮眠している人を見かける。いい感じのところにあった私設エイドさんも主はお休み中で、水だけ拝借した。あれはいいポイントだった…スープ飲みたかったぁ。
ほどなくしてブレスト到着。街に入ると安心する。
PC6 BREST 8/22 6:41着。 604km セクションペース20。PC5で仮眠した割に遅い。気力が限界と見える

day3 帰るまでがPBPです

ブレストにつき、controlを探し(ブレストは広い)食堂で寝る。先ほどの登りで根性が尽きていた。6時台についたので、まだ少し暗い。人はたくさんいる。胃も死んでるので、寝て何か食べておきたい。まだ半分なんだぞ。

寝起きで装備チェック

走って思うことは、どう考えてもリアサドルバッグ、開けるのがめんどくさい。まぁもしもの時のために持ってるものが大半なので、開けることはほとんどないのは当然だけど、しかしめんどくさい。ブレストでようやく開けたようなものだ。片道で、メインの10000mAhモバイルバッテリーが残10%である。なるほどそれぐらいの消費か。そう思うと、往復でも20000mAh、余裕うを見て10000+15000の構成ならまず足りるだろう。4つ持ってきたがオーバーである。

ブレストでシャワるひともいそうだけど、混みそうなので私は仮眠だけで済ます。ブレストの食堂はcontrolとは別の施設で、広い。そして死屍累々。僕もゾンビィにまざりまーす

ブレストのモニュメント。でかい!かっこいい!

1.5hほど仮眠をした。あとは股がだいぶ腫れ気味なので、鼠径部を拭いてから、冷えピタシートを貼る。寝る前にやることだった忘れてた。走りながらだとシートはずれていくけど、微妙にゲルがクッションになって耐久できる。完全に腫れてしまうと痛いので、そうなるまでが勝負。ともかく1日走ったぐらいでお股はきれいにしなければならない。
あとは夜間でライトのバッテリーを食ってるので、予備を背中につみ、粉補給を済ませ、食堂でちょろっと食べ、出発である。8/22のAM9時。平たく言えば、37h経過で折り返し、だ。

PC7へ向かう。
往路では通らない、ブレスト橋でみな撮影。そりゃするわ。往路で通過しなかったのも、おあずけでよかったんじゃないかな。夜中に通過しても味気ないしね。

海と線路と自転車と。よい。
かっこいい橋の吊り方。

PC6-7間は、前回PBPとはルートがちょっと違う?そうで。登りが多めに感じるルートだたそうだ。たしかに登りが強め勾配で、ぶち抜かれまくる。俺は、弱いっっ(ずっと思ってる)

スタート9時なので、上ってるうちに暑くなってくる。あと登りすぎて飽きてる。たまらず私設エイドに駆けこんで水もらってたら、これTitan?みたいに聞かれたので、Yes Titan! Japan Maker!とか答えておいた。合ってたんだろうか。しかし現行の avedio チタンディスク、フレーム70万なんだよな、、買い替えたくはない…まだリムブレーキでいたい…

🐄🐴🌽

と、雑に走っていたら、復路早々にシークレットを通過。

この苔むした感じの石造り。たまらん
たぶんシークレット。いい街並み。

なんか、こう、食べれるもんならソーセージが食べたい…
と思いながら、すでに12時で、ブレストから登り散らかして、かなり暑い。コーラ一択だった。
PC7 CARHAIX-PLOUGUER 8/22 14:28着 697km セクションペース18、シークレット分もあるけど登りがゆるゆる

カレ・プルゲールの出口だったかな?各国あってよい
ところでみかけたこのリアネームプレート。賢いわ。真似しようかな?

さすがに3日目である。どうにもパワーが出ない。だというのに、なんだか周りは早い気がする。ドウシテ?
思い返すと、そういう時こそサイコンみて、25㎞/h?なめとるんか?ワレェ!で30㎞/hを維持しようとしなければいけないのだ。今回まるで速度をみていない。そういうとこやぞ。

PC8のまえに、WP4 Gouarecを通過。なんかもう記憶が薄い。

ついてく、、ついてく、、、
ここがGouarecだったかな?どこでもコーラ生活してるから…

2日目は発熱して、結構ぐんにょりしていたが、3日目は鼻水喉痰といったところ。治りかけてはいるだろうけど、ペースが遅いのは風邪なのかカロリー不足なのか気力不足なのか筋力不足なのか、さっぱり分からない。程度に脳は空っぽ。

なんかもう野菜とか食べないとまずいんじゃと思って。

なんとも締まらない感じで、人についていく走行でやりすごしてPC8到着。
PC8 LOUDEAC 8/22 20:02 782km セクションペース18。黄金の垂れ。暗くなったし1hほど仮眠。

PC9、の前にWP5 Quédillacへ。もう21時なので、日が落ちている。3度めの夜だ。

夜間流し撮り撮影。ブレても構わぬ。ステンドグラスかっこいい

予定通り、ケディヤックで寝るつもりであり、シャワーもここで浴びたい。あと少しがんばろ。
…と思っていたら、めっちゃ眠い。ふらつくレベルで眠い。やばいなこれーと思いつつ走る。冷静に考えれば、眠気覚ましの錠剤を叩き込めばよかったけど、その頭すらないのがブルベである。どうしてこうも思考力がないのか。
ふらふらしながら走っていたら、道脇で作業している人がいる。気になって様子を見たら、日本勢だった。どうやらミッシングリンクが入らない、ディレーラーハンガーは折れてネジが舐めたそうだ。折れるもんなんだね、やっぱり。今回ミッシングリンクの予備は持ってなかったし、ハンガー予備は自分以外はたいてい互換しないから、紆余曲折してディレーラーは括り付け、チェーンはカットしてシングルで走るのをおすすめした。どうにかなるか?
その後ログをみたら、90h切って完走してたようだ。さすがPBPに来る猛者である。メカトラでもめげない。

トラブル対応して、自分は眠いんで、はよWP行こう…としたら、やっぱりまだ眠かった。1hほど結構話ながら作業したけど、それで眠気が飛ぶわけではない。やはりカフェインつっこむべき。
ずるずる走って、WP5ケディヤック到着。2度目の。時間はログ取られないので忘れたけどたぶんAM2-3時ぐらい。
ささっとシャワーを受付。寝る場所に近いところで、ドアを開ける一瞬、全裸が見える仕様。えへぇ。まぁモロ見えのシャワーもあるそうだから、マシかな?ただほぼ満員で、シャワーはぬるかった。汗流せればそれでいいけどね。シャンプーとタオルもセットで、5€だったとおもう。たすかる。一応タオル自前でもってはいたけど、アメニティ付きはいいものだ。

予定通り、4.5h寝る。100台以上あるベッドがフルに埋まっていた。初日のときは10台ぐらいしか埋まってなかったのに。満員御礼だけど、さすがに静かで、快適に寝れる。

day4 終盤は気力勝負

朝飯。全部たべれんかったが…

寝起き6時。気温は10℃弱か?動かないと朝霧で濡れて寒い。腹巻き装備していてよかった。寝た時に限り固形物は入るとみて、肉とカロリーを摂取していく。風邪は微妙に治りかけ。

自覚はある
サドルぬれちょる

90hでいけば時間は余裕あるので、渋々朝の道を走り出す。WP5からPC9は近いしね。

ナイスモニュメント
朝である
町中にある唐突な教会。素敵

朝から、30㎞/hぐらいのローテにはいった。これぐらいが疲れなくて快適…なんならこれで200㎞走りたい…
でもすぐPC9到着。逆に抜けたくないトレインってのもあるよね。
PC9 TINTENIAC 8/23 8:25着 867㎞ セクションペース19。ゆる。

PC10へ。なぜかTINTENIACの写真とってない。
フジェールへ向かう、やや緩めの連続UPDOWN…なのだが、ここでSouth Koreaなジャージの人の後ろにつく。だいたいこのハングルジャージの人早いんだけど、ここの人はやばかった。ひとりでDHバーで40㎞/hだしてくる。こわい。もう4日目だよ?どうかしてるぜ
ただ乗らないのももったいないな、とおもってひたすら後ろで拝借。補給で止まるまで延々と同じペースだった。これが速さか。
すこし目が覚めて、その後も早い集団についたりしてPC10到着。きつかったが早かったセクションになった。
PC10 FOUGERES着 8/23 11:23 928km セクションペース23

PC10,やはりフジェールはいい街だなと思いながら到着。コーラしか入らん。

道路脇の声援たすかる
モニュメントは癒し
マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ。たまりませんな

PC11へ。
いい感じの集団に入り、30㎞/h程度で流していく。これでPC11までいけるなーと思っていたが、3時間ほど走ったところでガタがくる。私設エイドに流れ込み、水をもらう前にりんごジュースパウチをもらった。そのままテント横で倒れこみ、ゼーハーしながら休憩。これあかんやつや。
心配されたのか、何分かしたら起こす?と聞かれたぽいので、1minite!と答え、まじ?って感じされたけど、まじで1分数えて復帰。でも助かった。この息の荒さは熱中症。
まぁ確かに集団はいって、背中に水ながす頻度も増え、飲んでる水より出してるほうが多くなってきていたのだろう。集団はいってしまうと塩分もとれなかったので、だいぶ枯渇していたと思われる。こういうことを集団走行時でも配慮して対応できるようにならなければいけない。
1分ゴロ寝して、おかげで復活はした。なんかメッセージボードあるから、日本語で書いて離脱。命救われて私設エイドはホント助かる。

その後はソロになったので淡々と走る。一度、私設エイドで水とともにシロップをもらった。めちゃ美味い。水ばっかり飲んでて、ぬるくなるとかなり飲む気力もなくなって、仕舞には熱中症掛かったけど、シロップ入れてくれるとだいぶ飲みやすい。これはいい発見。なんならシロップ初めから携帯してもいいが……味付き塩分ミネラルタブレットを溶かすのが一石二鳥かな?
ともかく水もなんとかして取らねば。自戒しながら走りPC11到着。
PC11 VILLAINES-LA-JUHEL 8/23 16:08着 1017km セクションペース21。いい感じ。倒れたこと以外。

二度目のヴィレンヌである。往路は暗くて、若者が「アリガトー」といって送り出していた印象だったが、復路ではドンチャン騒ぎとなっていた。これゴールじゃない?あ、まだ1000㎞ですか。

応援たくさん

さくっとコーラ補給を済ませスタート。のんびりしたいところだが16時、また夜がやってきてしまう。眠くなる前に走る。あと1ブルベだ。…長いのかどうかすら分からない。

走ってるうちに日が暮れる。ずっと固形物は食べていない。次のPCでは仮眠と休憩をしようと決めた。

ベロモービルたち。かっこよ。でもこれ200万ぐらいするのよね。高嶺の花

PC12 MORTAGNE-AU-PERCHE 8/23 20:34着 1099km セクションペース20
到着して、なんともいえない脱力感を覚えたので、食堂脇で寝る。人いっぱいるがもう知ったことではない。世間体かなぐりすてて寝るスキルを得た。

寝おき食事。むりやり体を治すことに努める

仮眠後、寝起きのせいか、自転車をどこに置いたか見失う。
しかしこんな時のために、トラッカータグを買っておいた

bluetoothだから20mぐらいしか探せないかもしれないけどね。

なんとか音を頼りに自転車を発見。寝起きの頭には効果的でした。

PC13へ向かう。あと2区間だ。22時、消耗した状態からして危険な時間である。事故だけは避けて走る。
ほどなくして、暗闇の中眠気が襲ってくる。仮眠してもコレなので、やはりドーピングすべきだったか。対応が甘いなと後で思う。
PCでたところから、英語かなにかでしゃべりながら走る二人組を前にしたので、遅くはないペースだったので追い越さずにツキイチでいく。追い越してバンバンはしる気力はない。
真っ暗な中、ライトは明るくして走ること1時間。やはり眠いので、途中であったcafeで人がたくさん止まっていたので倣って止まる。

念願の海外エスプレッソをいただく

一度はカフェでエスプレッソをカウンターで頼みたかったのだ(ほんとはイタリアでバールがいいけど)こんなところでエスプレッソ飲めるとは。最高である。眠気も多少すっ飛ぶ。深夜にお店あけててくれてありがとう…たぶんLA BONNE FRANQUETTEってお店。


で、珈琲飲んで再開、、したら、一人だったのもあって、思わぬところでミスコースをした。リカバーせんと少し頭をつかって、やや正気を取り戻す。
元ルートにもどるも、やはり眠いな、、と思っていたら、後ろからどの国かもわからなかったけど、ちょっと大柄の人に、ローテーションしない?的な感じで誘われた。もう眠いし、やるしかないなと思ってローテをまわす。
stravaだとD20 PBP 2015って区間かな、15㎞弱を30km/hで回した、、と感じるけど、25km/hちょいだったのかもしれない。速度見ておけばよかったか。
そのままローテし、最後には早めのペースの男女二人に追いついたので、ゲロゲロしながら走って胃が猛烈に痛かった私はここで落ちる。あと数キロだし…と思いながら。

PC13 DREUX 8/24 3:21着。1176km セクションペース18

PC13 DREUX 満身創痍って感じ
最後のPCでも食べれてコレ

あまりにも空腹の状態でオエオエしながら走ったので、気管支が痛い。あと到着時3時で、残りは50㎞ぐらいである。普通にいけば6時に着くが、、日が昇っていない状態でゴールは、どうかなぁ、と思って、仮眠することにした。ま、急いでもね。

1hほど食堂でゴロ寝。なれたもんである。ただしあまり寝つきはよくない。やはり最速で安定した仮眠ができるのがいいのではないだろうか。4.5h寝たところで、眠いもんは眠いので。

起きてAM4時。ラストセクションである。
粉ぶち込んで、気力でスタート。
前に3人、一人は女性のようで、割といい感じで登っていくので、つくことにする。登りはあちらのほうが早いが平地は同じぐらいなので、平地は自分が引く感じで進む。次第に夜が明け、いよいよゴールだなーと思いながら、いい感じにぼんやりと走った。あまり気合いれて後ろちぎってもよくないしね。
4人ぐらいいた気がするが、最後は女性の登りが早くて私もお見送り。こーいうところで足が足らないなと反省。ところで足が足らない、って書いてて妙。
ラスト、ランブイエに近づいてくる。往路とは違う道なので、既視感はないけど、初日にすっ飛ばして、足使ってたことを思い出し、反省の多いライドであったな、と思いながらも、充実感はある。
最後にスタートで通った直線で反射ジャージを脱いで腹につっこみ、ゴールに備える。ゴール前で脱ぐとかいうことするの、初めてではないだろうか。いや別に反射ベスト着たままでもどうってことないし、誰に写真撮られるわけでもないんだけど…

夜ゴールよりは、明るいほうを選択した結果。
朝のゴール地点

最後は砂利道でゴール。よほどうまければ両手あげてゴールするところだが、砂道で両手外して倒れない自信はなかったので、まったりゴールした。ポーズ取れたらかっこいいかもしれない。そんな余裕はなかった。

RAMBOUILLET 8/24 7:14着 1219km セクションペース22。Result 83h14m

ゴール後のことは特筆すべきことはない。一応無理やり食べることはできる。これ以上走らないならね。

ビールうめえぇよおおお

走ってる最中、散々見えるBièreの文字は目に毒である。ここまで耐えた自分をほめたい。たぶんハイネケンではなかったと思うが、なんだったんだろ。私の時にビールサーバーご機嫌斜めで、泡だらけになってたが、まぁ許せる。ゴールさえしてしまえば仏の境地。ゴールした人たちの、このニンジンだかご飯が、薄味でよろしくない、というのを見かけたが、私もそうは思ったが気にしなかった。物が食えるだけで、私はしあわせ…

後始末

ゴール後はまだ7時なのでホテルにすぐ戻ってもチェックインができない。14時まで待つしかない。これもあって、早くゴールしなかったのもある(言い訳)。疲れてるしすぐ寝れるかと思ったがいまいちスパっと寝れない感じでゴール会場付近でゴロ寝。最後まで仮眠が上手くないなと思う。

12時すぎて、そろそろと帰る。モンパルナス駅まで、無の境地である。充実感はあるが、何分ひとりなので、ついった、、、Xを眺めるぐらいでぼんやりしている。
そういえば、と思って、一番初めに3人ぐらいでローテしたQ組のひとのリザルトをみる。ちゃんとゴールしていたが85hであった。ん、このひとめっちゃ早いはずだが、休憩多めのタイプなのかな。いろんな人がいるので、初めからすっ飛ばすのはやはりやめたほうがよかったなと反省。

ホテル着、荷物受け取り、撤収準備。自転車の装備を外して買い出し、晩と朝のごはんを買って、就寝。

ビール。1664はどこでも売ってる感じ。飲みやすい。
ワインたくさんあって、結局選べず買わず飲まず仕舞い。
せっかくなのでパリブレストも頂く。キャラメルおいしいよ

帰宅

寝て起きたら、まぁ後は帰るだけである。フライトは15時。4時間前には空港に着きたいので、チェックアウトしたらそのまま空港へ。
行きと同じながれで、路面電車、B線で空港へ。一度経験したことは慣れたものである。。。
が。B線乗る時に、チケットを入れていない。いやちゃんと買ったんだよ、Zone1からZone5へ、10€ぐらいの。入れるとこなくて、そのままホーム入って、気づいたら空港だよ、なんか最後までおかしい気がする…

B線空港行。Airportのにのれば間違ってはいない

OS500に入れた自転車をゴロゴロ引きながら空港へ。長い6日間だったなと。感慨深く車窓を眺める。

受付が日本語じゃないとビビっちゃう

で。エミレーツ航空なのだけど、受付がスムーズじゃなかった。ので、待ちながらオンラインチェックを済ませた。…これ行きで羽田ではできなかったんだけどな、なんだろ。まぁ携帯からオンラインチェックインできるならそのほうがいい。
チェックインはできたけど、荷物を預けるときに、これ自転車?xxxxx?と聞かれ、何か分からなかった。ホイールのエア抜けてますか?と聞かれたようだったし、空気は抜いておいたからよかったのだが、その程度の英語が聞き取れなかったのか、と自分で英語力のなさに愕然とした。なんて聞かれてたんだろ…air out of the wheel?ならわかるとおもうんだけどな…

まぁ何とかなったのでヨシ。受付すませ、手荷物。毎度ひっかかる。今回に関しては、靴さきに脱いだら、履いたままいってくれと言われ、当然ひっかかり、片脚ずつボディチェックを掛けられる始末。ま、いいけどね…

ジャパニメーションチェックは怠らない

あとはドバイ経由で無事帰宅。

ドバイでみかけたヌッテラちゃん。すごい買うか悩んだ…

無事帰宅だが、無事でなかったものは、OS500につけた滑車である。

帰りのフライトでもげてた

3輪が2輪になっても、なんとか動かせるのでよいけど、この割れた破片がどこにもなかった。そんながっつり引っかかったのかな…
改良するなら、もうちょっと厚くし、中央も凹まないようにし、滑車部分は預入時にカバーするようにしたほうがよいか。次空輸する機会があったら改良しようと思う。

データ整理

走行データ。セクションペースとした、PC出てから次のPCに入るまで、のグロス

WP1,PC1、PC2まではほぼ集団。PC3まで早かったのは忘れた。多分小さめの集団。PC3~WP2はさんでPC4までは頑張れたが、夜になってからのPC5、PC6まで、400km~600㎞で落ち込んだ。集団もなくなり、いかに早い人につくか、もしくは自分が速く登れるか、が大事。
復路、PC7,8,9は日中だが単独だったり小さい集団。あと少しの速さが欲しい
PC10までは早い人に付いたおかげ。PC11,12もツキイチのようなもの。PC13,FINは数人ローテ。
結論として、どうあれ序盤300㎞ぐらいまでは集団に乗れば25はでる。それ以降、自力が試される。鍛えるべし。

明確に寝ていたと思う時間。路上でボケっとしてた時間は含まない。
往路はWP2で3h、PC5で1h、PC6で1.5hの計5.5h。
復路はPC8で1h、WP5で4.5h、PC12で1.5h、PC13で1h。計8h。
4度の夜を超えることを考えると、1回目は徹夜で飛ばすが、2・3・4回目の夜をどう迎えるか。WP1、PC5、WP5、PC12-13、がそれぞれ0時頃である。理想は最後の夜は迎えず、2・3回目の夜を4.5h睡眠で抜けれるのがよいが。

今回の装備

6kgぐらい。

◎走行時使った、次も要る
〇走行中使わなかったが、要る
×使わなくて次回イラナイ
〇×走行中使わなかったが改良して要る
△走行時使わなかった、ホテル預けでいい

で装備の反省整理する。

〇輪行袋
〇足雨具予備
×予備の透明小袋
〇×ウエス2(1あればいいかな)
〇ワイプ油
×ライトマウント予備(直前で要らないと判断して持たず)
〇ブレーキシュー
〇グローブ予備
〇×ビニタイ数本(ゼッケンつける用含め10本でいいか)
〇お助けチューブ
〇シフトワイヤー
△ゴミ袋(ゴミ入れハンドル袋で十分)
△バンド
△typeCケーブル3本(メインC サブC micro、の3本でいい)
〇USB変換
〇×ACアダプタ(1あればいい。typeC1口の軽量の。)
〇EUコンセント変換
〇typeC-microSD変換
×テーピング
〇×ポイレ(トイレ心配していたが、1あればよい)
×テーピング巻
〇×ファイテン(15*2)(全身シャワー後張り替えるつもりだったが、別にはがれないので、スペア数枚でよかった
〇×冷却シート(2枚*2でよい)
〇×絆創膏複数(大型一枚でよい)
〇フェルビナクシート(今回たまたま痛みは少なかったが、2枚はほしい)
×めぐりズム(寒かったら着ればよし)
×傷口シート(絆創膏で対応できる)
△マスク
◎nepia(1セット、10枚で足りるはず)
◎カロリメ2
△カレー3(胃が死んだらカレーのこと忘れてた)
◎MANAbar
△歯ブラシ(走ってる最中磨く気力がない)
△髭剃り
〇×ビニ手袋2(1あればいい)
△睡眠用顔ネット(食堂で寝れば虫は気にしなくてもよい)
〇銀防寒シート(いると思う。今回寒すぎなかっただけで)
△小型下地シート(芝生だろうと食堂だろうと下地は、どうせなら厚いほうがいい
◎エアマクラFバッグ(寝れるかどうかのキーポイント)
〇睡眠タブ錠(もっとうまくつかって寝るべき)
△耳栓
〇タイマー(スマホの優先イヤホンでいいとはおもう)
◎シトリック13(なんなら50㎞間隔で欲しい、要検討)
◎savasプロテイン12(これはPCごとでいい)
◎BCAA粉小分け(カロリー補給問題は要検討)
◎〇経口補水12(味がナトリウムで飽きる。味検討)
◎dayセット葛根湯
◎龍角散
◎キャベジン粉
◎ネックフォン2
△曲がるワイヤー(服干そうかなと思ったけど、そんなことしない
△スタンド棒(自転車たてて自撮りとかしない…)
〇×△HEXレンチ(6/4/3)(ペダルレンチだけは長いの要るけど、走行時は3があればいいか。フェンダー調整用)
〇スマホ防水カバー
〇自在タイラップ
〇bagbag2(1でいい)
△1㎡バンド(装備減らせばなくてよい
△ゴミ入れ黒袋
◎給水タオル
△ワイヤー錠(PCでも鍵かけて自転車置くことはない。町中では要るが、PBP中はホテル預けでいいのでは)
◎〇ライト3(2でいい)
◎△サイコン(ホテル自に、メインサイコンが壊れてなければ、サブサイコンはホテル預けでいい)
◎ウェアと着替え(着替えはインナーだけでよかった)
◎スマホ
〇予備のスマホ(問題なければホテルにおいてく)
◎ケーブル
◎△バッテリー4(過剰。10000+15000でいける)
◎腹巻き
◎△財布*2(なんとも言えないけど、日本円とかいれた財布はホテル預けでいいかな)
◎パスポート
液体系~
◎J1
△消臭デオウ
△cool
△シャンプーリンス
◎化粧水顔用
△Deou
△消臭虫よけ
△アオハル香匂
◎ファブリズ
◎日焼止アグレシブ
〇CO2ボンベ
◎△フィニッシュライン、チェーンオイル(空輸時は本体で、PBP中は小分けでいい)◎NONIO(口洗浄。一日一回はしたほうが)
◎ポイレ(1でいい)
◎おしりセレブ(1の10枚入りでいい)
△耳栓
△AQUA SAVON(町中では使うけど、PBP始まったら香水はいらない)
◎ブルベ反射ベスト
◎ブルベカード
◎ボールペン(日本ではボールペンもつけど、印鑑が要らないかな)
あったほうがいい→綿棒4本。要らんかなと思ったけど、いるわ。

費用。
PBPエントリー費用 プレレジ50€ 本登録190€、合わせて38000
エアトリ ドバイ経由トランスファー エミレーツ航空 26万(2月に予約)
エクスチェンジ ホテル 4泊分 約2万(1泊5000)(2月予約)
新幹線 9000*2
€両替 27000
モンパルナス~ランブイエ 811yen(5€) * 4
朝食とか夕食とかスーパーで 大体1食1200yenぐらい * 5
おみやげ 18000
計 39万、プラス旅行日の生活、自転車オーバーホール3万で、45万ほど。
本来は、これに加え1年がかりで入替などした装備が5万ぐらいしてる気がする。装備替えてない人はイイと思うけど。断然、飛行機代がメイン。ツアーだともっと高くついてるかな?


毎日飲むものは個包装している。
胃薬(キャベジン、止逆清和錠、六君子湯)、DHA+EPA、イミダゾール、ビオフェルミン(乳酸菌)、グルコサミンコンドロイチン、アリナミンメディカルゴールド。以上を1日の朝に飲み込む。胃と腸と疲労と関節痛をカバーしたいため。
走る前に、ファイテンチタンテープを首肩肩腰手膝、に貼っている。特に首と肩の凝りがつらいため。
結果としては毎度の胃の崩壊。首と肩の痛みは少なかった。わりとチタンテープは効くのかもしれない。
今後はガスター10などを追加するかも。胃だけはなんとかしたい…
あとビタミン野菜類。風邪はつらい。

所感

今回は意地でも完走するつもりで余剰に持ち歩き、ドロップバッグも利用していない。上記の△と要検討を精査し、重量は半分を目指したい。ともかく登りで苦しめられる。3kg削ればだいぶ気は楽になりそう。

ライトについて。
メインライトはlumintop B01を使ってます。某所検証で実測240ルーメン9h。それぐらいだと思います。普通の町中ならそれで充分。

上下に配光もあって、看板もそこそこ見える

この運用なら、メイン+サブでいい、3つめはなくても。
ライトバッテリーは、21700を1回使い切り、2個めを使い切らない程度で終わった。そのため、メイン・サブに搭載、+予備21700を一つ、で、ぎりぎり足りるが、ライト1削るなら、21700予備2でいいとおもう。その分、夜間はMidがメイン、山道下りはHiにしたが、Hi多用でもいい。最後の21700に手を出したら節約すれば。光量はケチってはいけない。

テールライトはCATEYE TIGHTを2つ使用。4つ分持っていった。
初めに点けて(点灯モード)、4.5h寝るときなど以外は日中もつけっぱなし。。で、計70hぐらい、ずっとついてた、最後まで…すごい。そんな持つ?と思ったら、公式表記は点灯120hなんだね。120h持つかはさておき、90hのPBPには2個でたしかに十分と感じる。
よってスタートで1個ON,ブレストで2個めON、で最後まで点灯させらえる。TIGHT2個が安パイ。

モバイルバッテリーは存外使わない。先述のとおり10000+15000もあれば十分。なにせ慣れると矢印看板を信用して走ればスマホもあまり見ない。

DHバーは、肘置きだけつけていった。グレーゾーンなのかなと思って。存外ハンドル長より出てる普通のDHバーを使う人が多かった。ええんかい。
レギュ変わらないならDHバーはつけたほうが断然楽。

ともかく仮眠をすぐしたい。ベースマット、いっそ銀マットもってこうか悩む。嵩張るけど重くもないし。口で空気いれる手間はやりたくないのでエアマットはイマイチ。枕だけで精一杯。

走行中、なんなら30㎞/hローテしてる最中でも補給できるようにしたい。フロントバッグを走行しながら操作でき、口にできるようにすべき。その習慣をつけ、中にはPCごとに入替えてもいいので、カロリーも入れておく。あとシトリック、BCAAはいいが、2h50㎞程度で切れる。胃が崩壊する前提で補給食を考える。
・カロリメ 1本 20g=100kcal 100g=500kcal
・マルトデキストリン粉    27g=100kcal 100g=369kcal
・アミノバイタル パーフェクトエネルギー(赤チューブ) 45g 109kcal
カロリメ最強、とは思ってるが、何分それすら食べる気がしないとこまで落ち込むので、半々ぐらいで持ちたい。2hごとカロリメ食べるのもできなくはないが……4hごとぐらいで考える。あれも結構つらいが何か食べずに水だけ飲んでると胃酸過多になる、というのもわかる。
カロリーは50km(約2h)ごと200kcalは欲しい。*24回。
・0km台 カロリメ1本食べる 粉27g飲む BCAA1本。
・50km台  アミノバイタルカロリーと粉27gとBCAA1本をのむ。
・PCに着くごとに メインボトルに粉27g*2と、ミネラルタブレットを溶かす
このサイクル。PCは80㎞間隔として、片道6回として1200kcal、総kcalは3600kcal。(カロリメ6本、粉12pack、粉*2が6回、アミノバイタル赤*6)(計1038g)
片道だけで1kgの補給体制。…まぁ、いっか…できればこれにマックでも食いたい。ほんとはカフェでおいしいもの食べたい。
この補給物を、片道分をフロントバッグに詰め込む。そのためバッグをもう少し大きくて取り出しやすいものに変える。復路分はリアに突っ込んでおく。バックパックは何だか性に合わない。

PCごと毎度食堂に行って、コーラだけ飲んでるようなものだった。時間ロスが多いので改善したい。水は外で汲むか、みつからなければ私設エイドを頼る。とにかくPCで休みながらコーラ症候群、、は判るが、胃が空いてるなら町中のテラスで食事、水分+カロリーなら粉末アクエリアス+味付きナトリウム錠剤、とかを溶かして飲めばよい。コーラに甘えるな。
ただ、CARHAIX-PLOUGUERのルート上などにマックがある。23時まで営業だが、こういうところを拾って素早く補給するのも手ではあったと思う。タッチパネル注文は便利。

オチ。
帰宅したの日曜9時ぐらいだけど、そのままシャワって着替えて飯くって、仕事いった。帰ったら力尽きた。
後遺症。
執筆現時点でも手の指先がしびれている。あと右ふくらはぎが異常に痛い。エコノミークラス症候群を疑ったけど、謎。
喉のせき込みは3日目~帰国後数日続いた。今は収まったので、風邪、、たぶん、、コロナフェアリーさんじゃないとおもうけど。。

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