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赤子連れで1泊3日関西旅行!伊勢湾フェリー〜鳥羽水族館〜生駒山〜大阪市内

#わたしの旅行記  という企画を見て、直近のドタバタ行き当たりばったり珍道中を振り返って書いてみることにした。

題して『赤子連れで1泊3日関西旅行!伊勢湾フェリー〜鳥羽水族館〜生駒山〜大阪市内』。

スタート地点は都内某所、総走行距離はなんと900km超。振り返るととても赤子(0才児)連れとは思えない移動距離になっている。
長距離移動のとき大人しくチャイルドシートで寝ていてくれた赤子に多大なる感謝を捧げる。


◆ 出発

10月某日。
朝4時半起床。のはずが、家族全員で寝坊して5時過ぎ起床。30分強の遅延。

大人はほぼ開いてない目で慌てて支度をする。赤子も、動き回る大人の足元でなんとなくハイハイしまくる。
そういえば旦那の実家で飼っている犬も同じ挙動をしてたな、人も犬も群れで生きる動物なんだな、と生き物の習性を思う。
ちなみに猫は「バタバタ動き回ってねーで早く撫でろ」と圧をかけてくるだけだった。かわいい。お留守番よろしくね。

予定より45分押しで車に乗り込み出発。なぜか起きたときよりも遅延が拡大してる。
車内でいただく朝ご飯は、家から作ってきたドデカおにぎりと人参サラダ。「寝起きで食欲がない」と言いながらハンドルを握る旦那を横目に、「そうかい。私は腹が減った」とモリモリ食べる助手席の私。良いご身分である。

なお、経験のない早起きで早々に電池切れとなった赤子はチャイルドシートで爆睡。その隙に新東名高速でガンガン西へ向かう。
一度泣いて起きたのでPAで授乳して、チャイルドシートに置いたらまた寝た。助かる。いつもこうであってくれたらどんなに良いか……。


◆ 伊勢湾フェリー

車ごと乗れる!

最初の目的は、12:10伊良湖いらご港発の伊勢湾フェリーだ。なんと国道42号線のバイパスを名乗っているらしい。船で通る国道、かっこよすぎる。

ところがGoogle mapのナビがおかしなことを言っていることに気付いた。

12:00 伊良湖港着。
フェリー出港の10分前に着くらしい。

……わりとアウト寄りじゃないか?
あまりフェリーに乗ったことがないからピンとこないけど、電車みたいに「10分前に着けば全然OK!」ってラフな感じでもないでしょ。車ごと乗船するから、人間だけのときよりも手続きに時間かかりそうだし。

まああと1時間くらいあるし、走ってれば巻けるでしょーとは思いつつも、ちょっと焦りだす車内。
次の便は13:40発なので、12:10発を逃すと1時間半のロスになる。それはできれば避けたいところ。

さらに旦那が言う。
「めっちゃトイレ行きたい」
まじか。時間がないからコンビニに寄ることもできないこのタイミングで。
でも実は私もめっちゃトイレ行きたい。大変なことになってきた。

さらにさらに、行き当たりばったりな我らはこのタイミングで思った。フェリーの割引クーポンあったりしないかな? と。
試しにググってみると、なんとたまたま30%OFFクーポンがあった。ただしどう見ても印刷して切り取ってほしい感じ。

右下のとこ切り取るやつだあ……

時間がない。けど9,400円が6,580円だ。2,820円引きはデカい。印刷するしかない……。

覚悟を決めてPDFをダウンロードし、一番最初に発見したコンビニに駆け込む。尿意を我慢しながら。
店の奥、トイレの手前にあるマルチコピー機で印刷する。目の前にあるのに行けない苦しみ。

急いでデータ転送をし、印刷処理を進める。印刷中に旦那が「時間かかってるけど大丈夫!?」赤子を抱えて入店してきた。今頑張ってるところだから待ってくれ。
あと赤子は起きちゃったらしい。まじかー。

印刷して車に飛び乗り、再び伊良湖港へ向かう。トイレはもちろんお預けである。
狭くて急ぎようのない道を走り続けて、港の乗船列に到着したのが11:57。ぎ、ギリギリ!!

「乗船料金はどこで払えばいいですか!?」
「あっちの道の駅(200mくらい先)でチケットを買ってください」
車列捌きのおっちゃんから非情の宣告。道の駅へ駆けて行く旦那。漏らさないか本当に心配した。

数分後、チケットを入手した旦那が戻ってきて無事乗船。
車から降りて客室エリアに入ったあたりで船が出港した。本当にギリギリだった……間に合って良かった……。

交代でトイレに行きようやく尿意から開放されたら、船内の座敷コーナーで寛ぎタイム。赤子を放牧しつつ、売店で軽食を仕入れる。

真珠塩サイダーなるもの

真珠塩サイダーとたこ焼きをいただく。フェリーでわっくわくで気もそぞろだったため、たこ焼きで舌を火傷した。美味しかった。
真珠塩サイダーはうっすら塩味を感じるような……? よくわからないけど美味しかった。

食べ終わったら甲板に出て景色を楽しんだり、記念撮影した。
海風最高〜!
船、たのし〜〜!!(船大好き)

そうこうしていると、あっという間に60分が経って鳥羽港に到着。湾内だからか波もそんなに高くなく、快適な船旅でした。また乗りたい!
次の目的地は下船してすぐそこだ。


◆ 鳥羽水族館

鳥羽港から出てすぐ真横に、第二の目的地・鳥羽水族館が鎮座している。
鳥羽水族館(通称:とばすい)といえば、ラッコを飼育している水族館として有名だ。とばすいのinstagramにはむちゃくちゃ可愛いラッコの写真や動画が公開されているので、是非見てほしい。

尊い…………………。

ちなみに2023年11月時点、日本国内で飼育されているラッコは3頭のみだ。そのうち2頭は鳥羽水族館、もう1頭は福岡県のマリンワールド海の中道にいる。
2000年頃に絶滅危惧種に指定されてしまったため新規の輸入が難しいらしく、今飼育されている子たちが亡くなってしまったら、生で見ることができなくなる可能性が高い。なのでどうしても見ておきたかった。

しかしみんな同じことを思っているのか、平日だというのにとんでもない人だかりができていて殆ど見えない。大人気コンテンツ、ラッコ。

人の隙間からかろうじて見えるけど……

赤子を抱えて押し入るのは気が引けたので、旦那カメラが撮ってきてくれることを信じてほどほどに離脱。

今年はラッコ飼育40周年とのことで、ラッコエリア付近には大量の写真が展示されていた。実物には劣るけどこれでも十分可愛い。

ラッコちゃんの可愛いを無限浴びできる

ラッコエリアを離脱して、じゃあ展示をひとつひとつ見ていきましょうとなったところで気付く。この水族館、めちゃでかい。とにかく横に長ーーーい建物で、全長約1.5kmあるらしい。普通に真っ直ぐ歩いても10分以上かかる。

長ーーーーーーーーーい

入館したのが13時半頃で、閉館が17時。つまり与えられた時間は3時間半
3階建て。(1階はほぼないけど)
アシカショーやアザラシ・ラッコのフィーディングタイムもある。
今更だけど全っ然時間が足りないのでは?

7kg強の赤子を抱えながら早歩きで水族館見学をするトレーニングの始まりだった。
ベビーカー? お客様が泣き叫んで乗車拒否なさるんですよね……。

ゾウアザラシ。飼育員さんにこねられている
マナティ。近い
ペンギン。近すぎてガラスにムニッとなっている
たぶんゴマフアザラシ。無気力かわいい
ウツボ。こんなにぎっしり詰められてるの初めて見た
エンドリケリー。ヌオーみたいな顔をしている
カワウソ。仲間を枕にしてる。かわいい〜〜〜〜


1階と2階を大体回って、ラッコ水槽に戻る。目当ては16:10開始のフィーディングタイム。
SNSでよく見る、カラーコーン持ってくるくる回ったり、餌キャッチするところが見られる!!

人すごっ……

……見られるはずでした。

ラッコ水槽の前は凄まじい人だかりで、私の身長ではほぼ全く見えない。
というか重ね重ね書くけど、平日でもこの混み具合なのエグくないですか?? 土日とかどうなってしまうの? ラッコちゃんの集客力半端ない。

またほどほどに諦めて離脱し、お土産コーナーや3階を急ぎ足で回ってたら閉館時間が来て試合終了。

結論、鳥羽水族館をしゃぶりつくすには丸一日必要。
3時間半で流していいボリュームじゃなかった。もっとゆっくり見たかった……。

とばすいは68年前の1955年開園とのことで、かなり古そうだな、と思ってたけど館内はしっかり清掃されているし、水槽もピッカピカでお魚がよく見える!
さらに授乳室も完備!フードコートあり!子連れに優しい!

絶対またリベンジする。赤子、次来るときはベビーカーに乗ってくれるといいな……。

大変よく歩きました


◆ 生駒山(門前おかげ楼、摩波楽茶屋)

蛍の光を聞きながらとばすいを後にし、また旦那の運転で3〜4時間ほど走ると、生駒山にある本日のお宿『門前おかげ楼』に到着。

すっかり遅くなってしまったことを平謝りしながらチェックインし、部屋に案内してもらう。
古い建物をリノベーションしているらしく、歴史ある旅館にありがちな「何回も増改築してるんだろうな」という、曲がりまくって登り降りしまくるダンジョン系の楽しい廊下で。

玄関入って真っ直ぐ行って、
突き当たりを右折、
次の突き当たりを左折、
階段を降りて、
左斜め前の階段を登って、
左折したところ……? の部屋だった。(たぶん)

3往復通ったのに結局覚えられなかったし、最後チェックアウトのときまで迷ってた。たぶん渋谷の地下通路と同じ類の迷宮。


そして予約したときから楽しみにしていたのが、夕飯のインドネシア料理。いいよね、エスニック。
軽く迷いながら宿から出て、少し石段を降りていったところにある『摩波楽茶屋』さんが夕飯処だった。


前菜のビジュアルからもう優勝

これ食いしん坊あるあるだと思うけど、コース料理、「写真撮ろう!」って覚えてるの前菜までで、次の料理からは何口か食べてから「あっ、写真忘れた……まあいいか」ってなる。この日もそうなので写真は前菜のみだ。

ココナッツカレーとかチキンとかいろいろあって最高だった。
あと、アボカドチョコレートドリンクとかいう変わった飲み物があったので怖いもの見たさで頼んでみたけど、これが意外なことにめちゃくちゃ美味しかった。
なんでも海外ではアボカド×チョコレートの組み合わせはわりと鉄板らしい。初めて知ったよ。世界は広いね。

どの料理も大変美味しゅうございました。
ちなみに赤子はハイハインを食べたりゴミ振り回して暴れており、その影響で私の服のボタンは数個ブチ取れた。赤子のパワー、侮りがたし。


(また迷いながら)部屋に戻って一息つき、部屋のお風呂に入る。

「お湯が出るまで数分時間がかかるから、しばらく出しっぱなしにしてね」というご案内があったので、お湯全開にしてシャワーを出し続けること約5分。

一向に温まらない。
もしかしてボイラー1kmくらい先にある……?

まあ頭洗ってる間に温度上がってくるでしょ、と若干震えつつ洗い始める。(結果からすると、早々に中止して朝風呂にするのが正解だった)

数分後、せいぜい温水プールくらいのぬる湯しか出てこないまま全身を洗いきってしまった。心頭滅却すればなんとやら。

私は半ば滝行だったのに、翌朝旦那が朝風呂したときは普通にお湯が出た。なんでやねん。(今回の運悪いポイント)


この日は5時起きだったのですぐ眠くなり、ふかふかマットレスでぐっすり快眠。
朝食はお宿の中のお食事処だったので時間ギリギリまでゴロゴロ。最高。

旅行の朝食でしか食べられない最高のやつ(和食)

昨日のエスニックとは打って変わって、ザ・和食な朝ご飯。
こんな朝食、家では絶対作れないから「旅行来たなー!」って感じる。
写真の画角の外にもいろいろな小鉢があったけど、全部食べかけだからノータッチのところだけアップで撮った。まーた食いしん坊発揮してる。

あと赤子にもふりかけご飯をサービスしていただけた。助かる。

お腹いっぱい食べて部屋に戻ったら、支度をして出発。のんびりしてる時間はないのだ。

夜の景色も良かったのに、写真を撮らずに寝てしまった


◆ 大阪市内某所

宿を出たら、今度は大阪市内を目指す。
うろうろと遊び歩いているが、実はこの旅の本来の目的は大阪の某式場で友人の結婚式に参加すること。貧乏性だからいろいろ詰め込んじゃう……。

宿の前で記念撮影してから車に乗り込み、ナビの目的地をセット。

提携駐車場への到着予想時刻、11:30。
駐車場での支度(靴の履き替えとか荷造りとか)、10分ほど欲しい。
駐車場から式場まで、徒歩数分。
式場の受付締切、11:45。

またギリギリ。学ばないやつらだと思う。
(旦那が)最大限急いで運転してくれたりなんだりしたらなんとか間に合ったから偉い。

結婚式はとっっっっても素晴らしかった。
私は結婚式というものが大好きなので、何回でも参加したい派。仲良し夫婦を存分に見られるのって、目の保養じゃない? いくらでも見せてくれ。

ついにご飯の写真が1枚もなかった


式が終わったのが16時頃。「帰るには少し早いし、なにか大阪らしいところを見てから帰りたいね」という話になるも、子ども連れとなるとどうにも場所が決まらない。

20分程うだうだ考えた結果、あまりに決まらないので適当になった私が「もう海遊館でいいんじゃね」と言ったら、同じく適当な旦那により即採用される。
本旅行2回目の水族館行き、決定。我ら水族館大好きの民。


◆ 海遊館&天保山観覧車

海遊館は、1990年開館の比較的新しい水族館だ。水族館にしては珍しい(はずの)縦に大きいタイプで、一旦8階までエスカレーターで上がって、回廊をぐるぐる回りながら降りてくるのが順路となっている。

その構造上同じ水槽を複数のフロアから見られるので、陸でだらけているアザラシと、水中で無気力に泳いでいるアザラシの両方が順路に沿って歩いているだけで見られたりする。
普通の水族館だと、下から見るのにわざわざ順路を外れて階段を降りたりしないといけないのでお得だ。
この作りを考えた人はかなり天才だと思う。

なお、今回はベビーカーでの入館だったので(必死に宥めて乗せた)、スタッフさんにご案内いただいて職員用エレベーターを何台か乗り継いでの見学だった。職員用通路、すごくわくわくした。さすがに写真は撮れなかった。


これは私が行った時間が夕方だったせいかもしれないが、館内の照明はかなり暗めになっていた。
私としては薄暗いところが好きなので落ち着く反面、写真を撮るには少し厳しい。ナイトモードが強いスマホなら上手く撮れるかもしれないけど、私のスマホはほぼ駄目だった。

水鳥(名前忘れた)。暗い

あと、暗くて雰囲気がいい上に色んなところに二人掛けのベンチが置いてあるので、カップルが大量にいる。
気持ちはとてもよくわかる。私も大阪に住んでたらデートでめちゃくちゃ通い詰める自信がある。

ジンベイザメ。意外と下の方にも来る


えび


個人的なイチ押しスポット、海月銀河。とにかく映える


建物の外にはいろんなオブジェ

ちんたら見ていたらあっという間に閉館時間になったので、急いでお土産を買って退散。

そろそろ帰りながら夕飯を……、と思っていたところ、旦那が「観覧車に乗りたい」と言い出した。

実は私、観覧車やジェットコースター、飛行機などの高くて不安定な感じのする乗り物がとても苦手だ。
数年前にも旦那と海遊館に来たことがあり、同じように観覧車に乗りたいと言われたのだが、そのときは後の予定が詰まっていたので乗らずに済んだ。

そして今回は2回目のお願いである。前回乗らなかった手前ちょっぴり負い目があったため、渋々了承。1周15分……耐えよう……。

乗ってる間のことはよく覚えていない。
椅子がキンキンに冷たかったことと、赤子が壁に張り付いてはしゃいでたことはなんとなく覚えている。
ゴンドラ内で記念写真を撮ったけど、絶対顔死んでると思う。


◆ 粉もん(チング)

観覧車から降りたあと、さすがにお腹が空いたので夕飯を食べようとなった。
しかし時刻は21時前。大体の飲食店は閉まっている。あとせっかくだし、できれば粉もん(お好み焼きとか)食べたい。この時間から言い出すことじゃないのは分かってる。

すがる思いでググってみると、九条と言われるエリアに『チング』というお店があり、23時半まで営業しているらしい。

天保山から車でわずか20分ほどで到着。
腹ペコのまま入店すると、さっそくソースの良い香りに包まれる。やばい。一刻も早く食べたい。

テーブルに鉄板があるけど、基本は店員さんが焼いて持ってきてくれるスタイル。
とりあえずオススメっぽいものを頼む。

お店自慢の生めん

「粉もんといえばお好み焼きでしょ。まずはジャブとして麺頼むか」と頼んだ生めん焼生そば。
これがモッッッチモチの太麺に甘口のソースが絡んでびっくりするほど美味しい!!
しかも牛すじもたっぷり! ちゃんと利益取れてるか心配になる。

豚もちチーズのお好み焼き

生めんに衝撃を受けてる間に来たお好み焼き。
ふわっっっっっふわ。どうやったらこんな空気入るの???
自分で作ったお好み焼きがお煎餅だとしたら、このお好み焼きはスポンジケーキ。本当に次元が違う。

行き当たりばったりでこんなに美味しい粉もんが食べられて大変満足。幸せ。ご馳走様でした。絶対また来たい。


チングを出たのは23時前。お腹も満たされたし、時間的に車も減ったはずなので帰路に着くことに。

最後の最後まで貧乏性を発揮して、「ここまできたら近いから」という理由で外からさらっと通天閣を見て、大阪っぽさ(?)を享受してから帰った。
こんな適当に通天閣見たのがバレたら、怒った大阪の人に道頓堀に投げ込まれそう。大丈夫だろうか。

そうして23時過ぎに通天閣を出て、翌朝帰宅した。夜通し運転した旦那は疲れ切っていた。そりゃそうだ。
というか総距離900km以上、全旅程運転してくれた旦那は本当に凄い。いつもありがとう。我が家の旅行は旦那のおかげで成り立っています。



まあ、私も免許持ってるんだけどね。


ペーパー卒業しなきゃいけないとは思ってるけど……中々ね……そのうち頑張るよ……。


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