希まれずとも (詩)

ナツナツと仲良しごっこも

ブランド鎧のセレブごっこも

飽き飽きして

くだらない

たかり野郎に 唾を吐きかけた

その唾が

己れにはね返り

心も身体も 

この世の全てを拒絶している

だけど


まだ 守らねばならない あなたがいる


そのことだけが

私を生かしているのかもしれない

どうか もういい加減

武装を解いて

残りわずかな時を 静かに過ごして欲しい

あなたをそこまでに 追いつめたものは

何なのか

これ以上 地獄を彷徨うことはない

どす黒く 腐りきって 異臭を放つ

我利我利亡者どもと

あなたは 充分に戦った

あなたは 充分に 人を救った


だから



あなたを守りたい



それが あなたの希むところではなくとも……






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