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ガラちゃんのポエミーなひと時〜それぞれの〜169


平日15時半位のとある私鉄電車
電車到着までホームで並ぶ
割と空いていた
というかガラガラだった
電車が入って来た
ガラガラとは言え行儀の良い日本人は
黄色の線の内側で二列で並んでいた
ワタシと隣りには70代くらいの御婦人

二十歳くらいの女の子がワタシの背後から少し空いていた真ん中のスペースに入り込み先頭に
そこへ電車が到着ドアが…

なんとその女の子の真前足元に隣りにいた
御婦人が持っていた傘でトウセンボしたのだ 
唖然としていると
ドアが開いてなんと女の子はその突き出された傘を跨ぐ様にして車内に颯爽と入ってドア側の座席をゲットした
まるで百メートル走の選手がゴールテープを切るかのように?
なんと
世知辛い世の中だね…
そんなに焦らなくとも座れたのに…

反対側の座席に御婦人が座ったのだが
なんと隣の席に荷物やらカバンやらを置いた
一時的にと思いきや
ずっとずっとそのまま乗客が結構乗って来ても知らんぷり
ずっとずっとそのまんま(笑)
世知辛い世の中だねぇ!
まっどっちもどっちかと切ない気持ちになっていた

ワタシの前に座っていたその横入り百メートル走女の子がやたらと目を細める仕草を何回か繰り返した目線の先には携帯電話
目が悪いのか?

彼女の下げていたカバンの紐に赤いハートの
ヘルプマークが下がっていたのだ

パッと見た感じは分からないが
ヒトはそれぞれ事情を抱えて生きている

彼女の一連の行動がコレに寄与してるかは
分からないが中々に複雑な気持ちになった

ある意味ありがたい経験だった

ワタシが傘でトウセンボウしなくて良かった
ワタシが隣りの空席に荷物を置かなくて良かった
ヘルプマークにもう少し早く気づけていたら?
御婦人を注意できたかも知れない…

ヒトを一瞬でも穿った目で見てしまったこと
を恥ずかしく思う

有り難くも反省点満載の一日だった

雨降って地固まる…

明日は晴れるかな?


ではまた


#エッセイ

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