半世紀前、10代だった頃の書きなぐり。

プロフィルにも書きましたが、半世紀前のノートにえんぴつで書かれている、自作の古い詩(のようなもの)や書きなぐりを、ここに載せてみることにしました。

さすがに50年も経つと自分であって自分でない、いや、むしろ、1番身近な他人のような感覚です。幼稚な恋愛観や、今だったら絶対出て来ない言葉の数々。でも、50年前はそれが当時のくにこさんにとっての真実だったのでしょう。

ノートの順番(日付)どおりではなく、アトランダムに載せて行こうと思います。(当時の年齢を記しておきます。)

人は何も求めるものがないとき涙を流す。

すべてのものを失って、残るのは自分の身体だけ。

夢も希望も愛もないなかで、

自分を探しながら涙を流す。       (14才)


焦点のない焦点をみよう

ああ、今、わたしは何をしたらよいのか。

時は過ぎていく。わたしのことなどかまわずに。

何をわたしは求めているのか。

いったい何をしたいのか。

笑ってみようか、心から。

泣いてみようか、心から。

それとも、何もしないでじっと正面見てようか。

そうだ、それが1番いい。

頭脳のあらゆる機械にストップをかけて、

からっぽのあたまで、

焦点のない焦点を見てよう。

目の前にある、焦点のない焦点を見てよう。

何か見えるかも…。

何か、したくなるかも…。         (14才)



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