見出し画像

急伸する気がする ⑨普通の高校教師が、外国につながりのある子どもに日本語を教えるようになった

新年度2回目の支援、
前回の課題であった「安心」と「発話」は
某100円ショップで購入したしりとりカードの力で
なんとかやれたと思う。

単語最後の文字のカードを次とる、というルール

ゲームの順番を決める時に、
「じゃんけん、わかる?」
と言ったら、笑顔で
「最初はグー」
と言ってじゃんけんしてくれた!
どこかで覚えたフレーズらしいが、
自然な発話である事に意義がある。嬉しい!

Aくんはゲームの類が強くて、
単語を覚えておらずとも、
目にも止まらぬ早業でバンバンとる。
途中で担任の先生が登場、
「お時間あります?」
聞いたら、0.5秒逡巡の後、
「ありますよ」
(公立小学校教諭に余分な時間など無い。ああ、聞き方を間違えた!と思ったが)
笑顔で勝負に加わってくれて
「これ自分も準備して教室でもやります!」
とおっしゃって写メ撮っていた。
くどいんだが、ほんっとうにわたし(とAくん)は
周りの先生方に恵まれている。
協力体制に頭が下がる。

カードを全部取り終わり、3人で持ち札を数える。
「いち、に…」と日本語で数えられるようになっている!
「じゅうく、に?に、に、」
20が言えなかったのでそこからは一緒に数える。
数字の発話も自然で、よかったー

ゲームの休憩時間が終わり、
教科書で日本語の勉強をしていて、
新たな課題を発見!
問題ができたタイミングでAくんを褒める、
が、褒められて嬉しい、
という雰囲気を出さず微妙な表情なのである、
思えば毎回。

いわゆる地頭のいい人にとって外国語初級とは、
まどろっこしいのかもしれない。
かと言って一足飛びに母国語レベルの会話ができるわけでもなく、
簡単な言葉で言えば葛藤を抱く事になるのだろう。

一回、ガーっと爆速で進んでみようかな。
脳みそもまだ柔らかいしやる気あるし、
今なら、
吸収してくれる気がする。
短時間で急伸する気がする。

爆速には教師側の入念な準備が必要になるので、
がんばろうっと。

ひらがな練習帳がそろそろ終わりそうで、
カタカナ練習帳が同じボックスに入っていたのでコーディネーターさんに相談したところ、
ひらがなの次は(カタカナではなく)漢字、との事だった!
理由は、カタカナはひらがなと混同しやすく覚えにくいから、との事。
確かにそうだ。
日本語教授法を通信講座にて学習したが、
現場に立って初めて見える事がたくさんあり、
楽しい!

どなたかの、何かのお役に立てれば幸いです。
お読み頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?