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「大盛り」と私の羞恥心


定食屋などに行った際、
「ごはんの大盛りが無料ですが、いかがですか?」
と聞かれることがあります。



私は男性で身体も大きい方で、少食な体質でもありません。
爆盛りのお店ならともかく、普通の定食屋のごはん大盛りであれば、
おそらく特に無理することなく食べきれます。


ですが、なんとなく恥ずかしくなってしまい、
いつも


「普通盛りで。」


と答えてしまいます。


「無料かぁ・・今日はお腹も空いてるし、大盛りいっちゃおうかな。」
などと、一瞬考えますが、
恥ずかしさが上回り、
大盛りなんて眼中にないと言わんばかりに


「普通盛りで。」

と答えてしまうのです。


お腹が減ってて、自分が食べたいなら、
大盛りください、と普通に言えばいいだろうと私も思います。


でもなぜか、恥ずかしい。

「大盛りください!」
なんて口が裂けても言えない。
ちょっと大袈裟かもしれませんが、そんな気持ちになるのです。


そこで、今回は
なぜ、私が大盛りを頼むことに恥ずかしさを感じるのか
について、自問自答形式で想いを巡らせてみたいと思います。


1問目:大盛りを頼むことで、何かガツガツしている感じ、前のめりな感じを店員にさらけ出すことに抵抗がある。


【答】確かにそんな気もしますが、よくよく考えてみると、
食券で大盛りを選び、店員さんに券を手渡す場合は、あまり恥ずかしくありません。
なので、店員さんにその様に思われるから、恥ずかしい訳ではないと思います。


2問目:周りの客や一緒にいる友人等の目が気になる。


【答】そんな気もしますが、仮に周りにお客さんがいなくても、たぶん恥ずかしさはありそうです。
家族や友人と一緒でも、その恥ずかしさはあまり変わらないとも思います。
周りに人がいても居なくても恥ずかしいということは、周りにそう思われるから、が答えではないでしょう。


3問目:「大盛り」という言語を声に出すことに恥ずかしさを感じる。


【答】なるほど。そうかもしれません。
確かに「大盛り」という言葉を口に出すことで、恥ずかしさを感じる気がします。「ごはん大で。」の方が恥ずかしくありません。


少し想像してみます。



「ごはん大で。」


「ごはん多めで。」


「ごはんラージサイズで。」


「ごはん2倍で。」



いけそうです。


これらの言い方なら恥ずかしさが和らぎます。
やはり、大盛りという言葉を発することに抵抗があるのでしょうか。



「大盛り」という表現って、基本的に食事に対してしか使わないですし、
すごく直接的なのかもしれません。


直接的な物言いが苦手な私からすると、
そうした直接的な言い回しに抵抗感があるのでしょうか。


もしスタバとかで、

「フラペチーノ大盛り」

とあったら、頼みづらいです。

「トール」とか「グランデ」だから頼める気もします。


「大盛り」という表現が直接的すぎる。
これが恥ずかしさの原因かもしれません。


ちなみに、美容室でシャンプーされながらの
「どこかかゆいとこありますか?」という問いに対しても恥ずかしくて
かゆいところを指摘するなんて絶対にできません。




うーん。
もはや、私がただ単純に恥ずかしがりやなのかもしれません・・・