備忘録的な紐付け知識学 ~三日坊主頑張る編~ しょの28

 薄々気が付いてる人もいると思いますが、この(知識学)は若干ですが正確性に欠けます。元々、井戸端会議の議題程度に書いてるので、学術会議で発表されると困ります。正しい知識を知る機会があった時にアップデイトしてくださいね。それを踏まえて

 アニメ「薬屋のひとりごと」にやり手婆(やりてばば)の老女が出てきました。
どう言った人かと言うと、娼館で働く女の人のお世話、教育、管理をする人の事です。
お話の中の、中世中華圏風の国のやり手婆なので、もしかしたら娼館全体の切盛りもしていたのかもしれません。
 江戸時代のやり手婆は店の主に雇われた人で老婆が多かったそうです。
因みに店の主は“忘八”と呼ばれて蔑まれていたそうです。
忘八と言うのは、人間として忘れてはならない八つの事を忘れ、ひとでなしの行為をしてるから忘八です。忘れてはならない事とは、多分儒教的な事でしょうから 仁、義、礼、智、寝る前に歯を磨く、忠、信、お味噌汁の味噌は火を止めてから溶かす、孝、悌の八つだと思われます。
 忘八の下で働くやり手婆もかなりのもので、管理下の女性が、言いつけを守らない、お客に粗相をした等 不手際があると飯を与えず、折檻を厭わず、女郎を苛むとあります。アニメである通り、憎々しい(雰囲気の)人達だったと思います。

 江戸時代、吉原(幕府公認の売春街)で働く女性は、女郎(じょろう)・新造(しんぞ)・禿(かむろ)と分かれていて、女郎は実際 客を取って性行為をする人、新造は十三・四歳以上で女郎の両脇に控え、女郎になるための教育を受けている女性、禿は七・八歳から十二・三歳までの女性で女郎の身の回りの世話をする人です。禿も将来は女郎になります。アニメでも新造は無いけど、禿らしい女の子はちょこっと登場したのではないでしょうか。

 アニメで李白が緑青館の売れっ子妓女に会えるとウキウキしてましたが、
吉原でも、会ってすぐそのような行為をするのではなくて、何度か通って、“よしみ”になって、徐々にそっち方面に なびいていく仕来りだったようです。そしてある程度売れっ子になると拒否権も持っていたとか。
 本当にお客に惚れてしまった女郎は、愛の証として自分の小指を切って相手に送る事もあったそうです。

職業柄、梅毒に罹る人も多かったようです。お客もお客で、梅毒に罹る事は一種の誉れで、勲章みたいに思っている男もいたようです。ちょっと理解できません。
梅毒だから文字通り、全身に梅の花の様な発疹ができ、頭がおかしくなり、鼻が腐って捥げ落ち、動けなくなって、生きてるのに蠅が集り、そして死んでいきます。梅毒で死んだ女郎は埋葬されることは殆んど無く、川に流されるそうです。 なんとも悲惨で過酷な生涯ですよね。
 「薬屋の」遊郭にしても吉原にしても、奥底にはそのような苦しみ・悲しみがある事を知ってると見る目が違ってくるのでは? と思います。

そんな無理しなくて良いですよ。