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備忘録的な紐付け知識学 ~三日坊主頑張る編~ しょの87

  前回、楳図かずお先生だったので、今回はつのだじろう先生です。
「後ろの百太郎」前期の「空手バカ一代」の漫画家さんです。
「恐怖新聞」は数年前にドラマになったので見た方もいると思います。

若い人知らないと思うけど、歌手のツノダ☆ヒロさんのお兄さんだそうです。
 つのだじろう先生は、色々とエピソードをお持ちの方みたいです。
若い時は超が付くほどクソ真面目で、漫画一筋、ある意味ゴッホの様な性格だったようで、辛言苦言があると、巻紙に墨痕も鮮やかに延々と書き占めて相手方に送ったそうです。

ある日、トキワ壮の仲間たちの余りにも自堕落な生活ぶりに腹を立てた つのだ先生は、例によって墨痕鮮やかな毛筆の巻紙を置き、トキワ壮を出ていったそうです。
しかし、藤子不二雄先生(どっちか忘れました。多分 藤子A先生だと思います)にもう一度トキワ壮に戻ってくるように説得され戻ったつのだ先生は、漫画に対してはとても真摯に取り組む仲間たちを見て反省したそうです。一面だけ見て判断するのは恥ずかしい事だと。
 で、それからの つのだ先生は変わりました。尊敬する仲間たちを見習い、酒を飲み、タバコを吸い、多分赤塚不二夫先生がいたから女にも手を出したと思います。これまでの つのだ先生が虚像だったように変わったのです。
仲間たちは口々に言いました。
「クソ真面目から真面目を取ったらクソだけ残った」 と。
 
とは言え、何が(とは言え)か分かりませんが 先生の描く霊の描写は背筋が寒くなるものがありました。
「後ろの百太郎」で、事件を解決した一太郎(でしたっけ?)の背後におばあさんの霊がスッと立ってるシーンはゾッとしました。背中にスポイトで冷たい水を流されるような恐怖感。これがつのだ先生の真骨頂だと思います。
 あ、おばあさんの霊は一太郎にお礼を言いたくて立ってただけです。


そんな無理しなくて良いですよ。