ハルマゲドン
真っ赤な絵の具を私は取り出す。
それをパレットに載せ、水を含ませた絵筆になじませる。そしてそれをおもむろに白紙に載せる。
一本の線を引く。
私はこの先の道筋を知っている。この絵の完成形が一本の赤い線からわかってしまったのだ。
「ねーねー、今日って確かノストラダムスの大予言の日だよね、ゆうこ」
「ん-、そうだっけ、あんま興味ないなあ」
「えー、世界が滅びるんだよお」
「テレビでそういってるだけでしょ」
「えー、信じてないの」
「信じないよ、そんな予言」
そんな予言っつったな。このクソ人間ども。
滅べ。
人類は残念ながら、そのゼロコンマ二秒後に滅びてしまいました。残念無念。いやー、人類滅亡RTA以外と早かったね。500万年かあ。もう少し長いと思ってたんだけどなあ。えっ感想?うーん。まあ、別にどうでもいいんじゃないかな。AI生き残ったし。
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