悲観は気分、楽観は意思
千葉敦子さんの「ニューヨークの24時間」という本を読んだ。もう売っていないので図書館で借りてきた。
近所の図書館はとても便利。今売れている本はなかなか借りられないけど、古い本を予約するとたいてい2,3日で準備できました、の連絡がくる。最新の情報は溢れすぎているので、ちょっと古い本を読むのが最近楽しい。
1986年の本なので、出てくるモノは参考にならないことが多いけど、ベースにある考え方はまったく古びたところがなく、むしろ今でも先鋭的かも、と思うところもあった。バブル崩壊前の日本で、こういう考え方をする女性が暮らしていると、違和感しか感じないだろうことは簡単に想像できる。
かなり潔くて、でもとても優しくて、素敵な本だった。
まさに、「悲観は気分、楽観は意思」を体現している人の本だった。
物事を楽観的に見る心は、日々の意識的な努力と覚悟、意思を持った行動から生まれ、反対に、悲観的な感情は、気分や周りの環境に影響される受動的な状態から生まれる、とアランの幸福論で言われている。
言葉の端々から、生きている意思が伝わってくる本だった。
序章からかっこ良すぎる。
どっちの人として生きていきたいか、はっきりした意思がくっきりと伝わってくる。
エッセイ集なのでさらっと読めるのに改めて考えさせられることばかり。人生に期限があるからこそ、諦めることなく、残された時間を大事なことに使うために行動する。時間管理の本質は、自分がどんなときに幸せを感じるか理解すること、そして、そういう時間を増やすためにどんな行動するか決めること。
まだまだ修行が足りないな。
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