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周りから尊敬される人

会社で大きな人事があった。
マネジメントのかなり大きな移動。
1名は退職し、1名は他の国に移動し、もう1名は他の会社に転職する。
そろそろ何か変化があるとは思っていたけど、まさかのほぼ同じタイミングで同時にこんな変化が起きることは予想してなかった。

私レベルでは毎日の仕事に影響することは特にないのだけど、いい方向に変わるといいな。

今回の移動を見ていてつくづく感じたのは、自分が相手に敬意を抱いていないと、自分にも敬意を抱いてもらえない、ということ。
上のレベルに行くほど、人間ができている人が本当に多いと感じる。
頭の良さ、みたいなものは人間そんなに変わらない。
でも、どんなに頭が良くても、人間1人で達成できることには限りがある。何かを達成するには、結局、周りを巻き込んで、周りを同じ気持ちにして、周りの人たちに助けてもらって進めていくしかない。
そのためには、まず、自分の周りにいる人を尊重することから始めるしかない、と最近強く思う。一人一人みんな得意なこと、苦手なことが違う。だからこそ、チームで働く意義があると感じる。一人一人が得意なことに専念できる時間を増やし、苦手なことをなるべくしなくていい仕組みをどう作っていくか、チームがうまく回っているときは、得意なこと、苦手なことの割合がよくバランスしているのだと思う。
そのためには、まず、一人一人をよく観察し、得意なこと、苦手なことを見つけてあげる必要がある。ちょっと仕事をやらせてみて、その出来がよくなかったとしても、そこで、この人は仕事ができない、というレッテルを貼るのはまだ早い。ここでのマネージャーがするべきことは、何ができていなかったのか、どう改善すると良かったか、を具体的に分かりやすく、フィードバックをすること。そこで最も大事なのが、相手を尊重したフィードバックをすること。外国人の上司にはそれがすごく上手い、と感じる人が多い。私の英語がどんなに下手でも、私の説明がどんなに稚拙でも、絶対に否定しないし、人間として対等に扱ってくれているな、と感じさせられる。たぶんこれはそういう技術なのだと思う。

たぶん某上司は、そこができていなかった。その人と同じ部屋にいると、いつもちょっと息苦しい気持ちになったし、人間として下に見られているな、といつも感じた。私が過剰にそう感じすぎているのかとも思ったけど、今回の人事を見るとそうではなかったみたい。
自分がものすごく努力した結果、仕事ができるようになり、会社で上に上がれたからといって、他の人を下に見る理由にはならない。それぞれ仕事の優先順位が違うし、それぞれ仕事以外の様々な事情がある。仕事ができないからって他の人のことをバカにする理由はどこにもない。

相手を尊敬しないと、自分も尊敬されない。結局そういうことだった。とてもいい事例を間近に見させてもらった。

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