見出し画像

若い時の浪費になってしまいかねないエホバの証人

エホバのために、若い時を捧げた元兄弟姉妹に何か積み上げるものはあっただろうか?

天に宝として積み上げた?

それは結構。どうぞそのまま目には見えない、感じる事が難しい宝を積み上げてください。


私個人としては、自分自身がエホバの証人(以降JWと略す)であった時期について思うことは、「若い時の浪費」であったと言う事です。

JWによって聖書を学び、JWとなるためにバプテスマを受け、JWとしての生活をしたことのすべてが悪かったとは言いませんが、それでも、「若さの浪費」だったと結論づけています。


しかし若い時と言うのは、本当に過ぎるのがアッと言う間ですね。

今は若さの盛りは過ぎてしまいました。

だから、あの時の選択はああしていたら、こうしていたらと思うこともあります。

私自身、バプテスマを受け、高校を卒業し、職業訓練を受けたら正規開拓者として活動するつもりでした。

私は自分が学んだ職も好きでしたし、更に研鑽していきたいと思っていました。

しかし、職業の研鑽、そして全時間奉仕をすることを両立することはかなり無理があるのではないか?と思いました。

JWの活動のために学びたい事が充分に学べていない、また、充分に研鑽する時間を割けない様に感じていました。

それがとてもむずがゆく、悔しいと言う感覚を持ちつつも、エホバのために奉仕をすることを喜びとしていた時期もありました。



若い時と言うのは、実際に色んな経験や学びから多くの事を吸収する力は強いです。

だからこそ、JWでも若いうちにエホバに仕えさせようとしているのでしょう。


って、これ、どう思いますか?
本当に、若いうちにエホバに仕えさせることで、将来的にも真っ当なクリスチャンとしての道筋をしっかり作る事ためだと思いますか?

その様にして、天に宝を蓄えているのだと思いますか?

統治体は「若さ」を特権と言いますが、本当にそのような輝かしい表現は、本当にふさわしいですか?



どうにも私はそうは思えなくなりました。



若い時の行動は将来の自分を創(つく)ります。

この将来を創る時期に、JWマインドで自分を縛り、JWライフに溺れる状態は、絶対にJW以外の知識、思考法、価値観を受け入れない状態を作ります。

この様な状態になってしまうと、JWの中でしか生きられない状態になります。

しかも、職業の訓練は場合によっては中途半端、人によってはアルバイト・パートのみで生計を立てています。このような仕事の場合、大した技術の獲得にはならない事もあれば、非常に体力を消耗する様なものもあります。

20代は学んだことを吸収しやすい時期です。この時期に職業的な面で技術、経験、知識の蓄積が充分にできなかったと言うのは損失の様に思えます。

JWとして、20代のうちに聖書の知識や奉仕などの経験が豊富になったとして、それが実生活また仕事にも役立っていると言える人はどのくらいいるでしょうか?

私はあまりそのようなJWがいるようには見えませんでした。せいぜい、建設の業に携わっていた人たちが、それを仕事にしているケースくらいです。

奉仕で話すと言う技術が高いはずだから、営業や販売で活躍していると言う話はほとんど聞きません。

この様な状態を見ているとどうしても、仕事は仕事、奉仕は奉仕で別で能力を発展させる必要が出てきます。

そうなると時間や体力、資金力との兼ね合いが難しくなります。そして、両方をやろうとすると、気力もかなり使います。

何歳からでも学び、仕事に結びつけ、収入を得る事は可能だとは思います。しかし、それなりに年齢による体力、気力、学ぶ力などは変わります。

もしも若いうちにJWとして全時間奉仕に全体力、全知力をつぎ込み、自分自身の職業的な訓練はそこそこにしていたとしたら、40代くらいの時に、どの程度、仕事ができるでしょうか?

特に女性。

女性の収入は男性に比べて、低く設定されている場合もあります。

そして、日本の給与水準は決して大きくは上がる事は無く、物価だけは上がります。

そもそも聖書には書いてますね。啓示の書6:5,6に終わりの時には、経済的な面で、すべてが不均衡になる事を。

将来の事を必要以上に考える必要が無いと言う様な事をJWは教えます。実際にバランスを欠いて、金銭を溜め込むことばかりをするような生活は良くは無いでしょう。

しかし将来どの様になるかをある程度予測をし、その対策を都度都度していける様に、自分自身を備えさせる必要はあると、私は考えました。

今もその考えは変わりません。

JWは「若さ」を浪費させ、JWと言う組織にどっぷりと付け込み、どこにも逃げれない様に経済的にしばりつけ、精神的にJWに依存しやすくしているのでは無いかと邪推してしまいますね。

まるで、麻薬の売人の様に。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?