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タロットは何故心を映し出すのか〜ヨーガ哲学と占いのよもやま話vol.7

ここまで、ヨーガ哲学のことを分量多めに書いてきましたが、
今回は、占いの側から見ていきたいと思います。
心のことを、なぜ占いで、
特に、タロットで捉える事ができるのか?
について、今日はお話ししたいと思います。

タロットカードを、見たことってありますか?
見たことある方は、どんな感想をお持ちでしょうか?
何だかよくわからないけど、強烈なイメージの色使いや絵柄だなー、と感じたり、
ちょっと怖いような絵が書いてあるよね、とか、
神秘的な感じがする…という感想をお持ちの方が多いと思うんです。

私自身は、小学校高学年くらいの頃からタロットに触れているので、
カードに良い悪いは無い、ということは骨身に沁みて知っているので、
今でこそカードの絵を見て怖いなー😱って思うことはないですが、
その昔は、暗闇でおどろおどろしい絵柄のカードを見ると、やっぱり怖かったし、
自分のことを占って、その怖い絵柄のカードが出ると、

なんか怖いこと起こるのー😱😱😱⁉️

って思ってました。

で、みんなが怖い、って感じるカードって大体決まってるんですよ、面白い事に。

それって、当たり前なんじゃない?

って思う方もいらっしゃるかもしれないですよね。
でも、私たち一人一人は、みんな違う人間で、
好きな映画や本、好きな食べ物、趣味など、
人によって全然違いますよね。

そして、嫌いだったり苦手な事や、人も、
人それぞれだと思います。
もちろん怖いものも人によって違いますよね。
例えば、私はゴ✖️✖️✖️←自主規制
がめっちゃ怖いんですが、
怖くない人もたくさんいますし。
そういう違いが私たちにはあります。

人の好みや、嫌いだ、苦手だと思う事柄は千差万別なのに、
何故みんなおんなじカードを怖がるのでしょう?
ここまで読むと、ちょっと不思議になってきたんじゃないかと思います。
説明していきましょう。

例えば、

うつむき加減の人を見た時、

どうしたのかな?
何か悩んだり、落ち込んだりしてるのかな?

って思った経験はありませんか?

うつむいてる人を見て、
元気いっぱいだなー!
って感じる人は、いないと思うんですよ。

逆に、大股開きで胸張ってる人を見て、

あの人元気ないな、大丈夫かな?

って心配したくなる人って、いないと思うんですね。

それは、自分の中に、うつむき加減の時の、また胸張を張っている時の感情や感覚が、
潜在的にあるからだと思うんですね。
実際、その俯いている人が、落ち込んでいたり、元気ないかどうかは、実はまた別の話なんですが、
こんな風に、私達は自分の内側のどこかにある感覚をベースにして、外側の世界を意味づけて見ています。

だから、タロットカードを見た時に、
死神のカードとか、悪魔や塔のカードなど、
みんな同じようなカードを怖いと思っちゃうんですね。

これらのカードが象徴する

終わり
破壊
執着
限界に達する


といった事は、
みんなにとって、あまり歓迎出来ない事だから。

だから潜在的に、怖い😱って思ってしまうんですね。

この、潜在的に思っている事って、
結構私達を日常的に振り回します。
例えば、
自分自身が、本音を言うとみんなが傷つくから言っちゃいけない
って潜在的に思ってたら、
自分の本音を、あまり考えずにポンポン発言している人を見ると、

イラッ💢🤨

ってしちゃう。

なんてことも起こります。

本音は言っちゃいけないのに何で⁉️
という意味づけをしてしまうんですね。

でも、これらのことって、
私達の心の奥の方で起こっていることなので、
自分の中で、これほどまでに明確に言葉に出来てない事がほとんどなんです。
だから、

なんか嫌だな
なんかイライラする
ムカつくわー

こんな感覚を感じるだけで、
なぜそんな感じがするのか、放置してる事がほとんどなんです。

でも、実は、
自分の本音を言っちゃいけないと、
自分に禁止している人は、
本当は言いたいんですよね。
だからモヤモヤする。
でもそこに気づいちゃうと、
大変だ!と潜在的に思ってる。☜これは自分を守るためなんですね。

ちなみに、自分の思いを胸の奥に封印している人って、
大体胸を丸め込んでいたり、やや猫背であることが多いです。
(これはヨガを教えていた経験から、というのもあります。たまに逆のこともありますが)

ここでタロットの出番です!

その、自分の思いを封じ込めている方が、
タロットの絵を見た時
胸を開き斜め上を見上げている人物の絵を見ると

あーこんな風になれたらいいなあ
と感じたり、
ここまで明確に言葉にならないけど、
なんかこの人のこと気になるわ…

って思う事が本当に多い。

何が起こっているのか、というと…
まず、タロットに描かれている絵は
象徴画、というもので、
一枚のカードに、心の奥に何かしらヒットする、いろんな事を象徴しているものが、
盛りだくさんに描かれているんですね。
これが、まずタロットの凄いところだと私は思っています。

先ほども書いたけど、
胸を開き上を向いている人物、というのも

自分の思いのままを表現する。
思うがままに進んでいく。

というような象徴だったりします。

絵を見て、
すごく心惹かれるところ、
何故かわからないけど、目についてしまうところ、
なんとなく嫌だと思いつつ、目が離せないところ、
色々あると思うのですが、
カードを見て、何かしら気になる部分は、
自分が潜在的に感じている事に強く関連しているんです。

だから、タロットを使うと
自分が潜在的に思っている事を、
明確に浮き彫りにしてくれるし、
そこから自分の心の奥の、これまでモヤっと感じていた事を言語化する事ができるんです。

説明しているとキリがないくらいたくさんあるのですが、
タロット占いをするまでもなく、
沢山の象徴が盛りだくさんのカードを眺めて、
気になるカードの、気になるところを、
なぜそこが気になるのか?を深掘りするだけでも、
自分の心が、本当はどういう思いを潜在的に持っていたのかを、
気づけるツールなんですね、タロットは。
ここがすごいところだなーって、私は思っています。

長々と書いてきましたが、
まとめると、
タロットカードは、
実は自分の心を映し出す鏡のようなものなんだと私は思っています。

タロットカードが心のことを捉えることができる仕組みは、こんな感じなんですか、
最後に補足として、

何故私たちは、死神、悪魔、塔のカードの象徴する、

終わり
破壊
執着
限界に達する


に対して、何故、怖さや恐怖や、嫌な感じを抱くのかについて、ヨーガ哲学の観点から少しお話ししようと思います。

私達が生きる中で、
苦しみの原因になるものを、

クレーシャ

というのですが、このクレーシャは、

無知、自我意識、執着、憎悪、死への恐怖
の5つであると言われています。

先程あげた単語と、
このクレーシャとは、
かなり共通点ありそうですよね。


破壊は、
自我意識の崩壊につながりますし、
執着はそのままですし、
限界に達するなどは、
もう嫌だー!という憎悪の気持ちにつながりますし、
死は、死への恐怖から、疎まれるのだと思います。

そして、無知は、
これらのことを経験したら、どうなってしまうのかわからない、という事と、

これらのことが、私達を苦しめるのだという知識が無い、ということから、

私達は苦しんでしまうのですね。

自我意識を崩壊させるような出来事とか、
執着や憎悪を感じる事、
死ぬかもしれないと思った時の恐怖心に
苦しめられてしまうのは、
これらの事が、苦しみの原因であるという事を知らないから、ということなんです。

だからまず知っておく事。
知っておけば、
あーこういう事に、苦しめられたり、
怖がったりするんだよね、人間は…
と客観的に捉える事ができるんじゃないかと思います。

長ーくなりました。
タロットと、ヨーガ哲学って、
私の中では結構な繋がりがあって、
色々語れるなーと思っているので、
また、よもやま話にお付き合い願いたいと思います☺️

ここまでお読みくださって、
ありがとうございました🥰

Noriko_dipa

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