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独裁者よ恥を知れ!

【方丈記 21】
*** 独裁者の顔は悪魔の顔 ***
● 戦争の3つの動機・・・侵略戦争は独裁者の個人的動機で始まる
1.恐怖 Fear 
2.精神 Spirits
3.欲望 Appetite
ケンブリッジ大学リチャード・ネッド・レボー教授
「NHK ロシア衝突の源流」 より
 
● 1.恐怖 Fear とは
主に侵略を受けた経験からの備えに端を発する、ロシアは中世に200年以上に渡ってモンゴルの過酷な支配を受けてきた。
◇ その恐怖から、オスマントルコに対応しParadigmを有する
1) 領土拡大
2) 戦備増強
3) 「ロシア正教を守る」の大儀に基づき、他国へ侵攻を続けた
◇ ウクライナへの侵攻は、西側NATO連合へロシア周辺国が加盟する流れで  ウクライナが西側へ加担することへ「恐怖」を感じての防衛戦と明言している
◇ 嘗て、日本は太平洋戦争を始めた。 切っ掛けは、枯渇する資源の供給をストップされ、孤立することに「恐怖」を感じて真珠湾攻撃を仕掛けて戦争に突入した。
現在では、日本は中国・北朝鮮・ロシアの侵攻の「恐れ」から防衛費の拡大を是として容認され始めた
◇ 周辺国も中国の覇権主義に「恐怖」を感じて同様の動きをし、同盟連合を模索している
 
● 2.精神 Spirits プライドともいえる
国家元首は自らの生き残りをかけて国威発揚を仕掛け、<強い自国>を訴えて
他国を侵攻し国民を奮い立たせる
特に、後進国から先進国へと成長する過程で取られる戦略で、ナポレオン ヒットラー 東条秀樹 など枚挙に暇がない
現在では、プーチンがクルミアへジョージアへアフガンへと、自らの野望を隠すために<宗教戦争>の体も装っている、「ロシアは<ロシア正教>保護を謳う!」
第3期目を迎えた習近平は <中華思想>をテーゼとして掲げ、中国が世界の中心だった、それを取り戻すのだと人民を鼓舞している。 歴史を遡り訴求することが多い
◇ 中国は、台湾は蒋介石と西側が結託して中国の主権を犯していると主張し、覇権主義を正当化しようとしている
 
● 3.欲望 Appetite
軍拡を政策化すれば、国防費は増大して国民は疲弊する。 戦費を充実し、国民の生活を維持するために、膨大な「欲望」を満たす行為が侵攻に繋がる
個人的な欲望として、国家元首は<独裁者>となり国民の称賛を勝ち得たい
 
 *** 3つの大罪に対処するには ***
結論は国家元首とその取り巻きは<戦争のPARADIGM Change>を認識すること
◇ 新しい戦争のPARADIGM とは
1.   大国は小国に負け続けている 
2.戦争は国家元首のリスクが大きい
3.戦争は犠牲が極大化している
 
*** 侵攻は国家元首の是ではなくなっている ***
● 1. 大国は小国に負け続けている 
第二次世界大戦以降、大国は小国に負け続けている
アメリカはベトナムで、中南米、イラン、アフガンで
現在のウクライナが典型である
小国は<強烈なナショナリズム>を持ち
大国は<義務感で嫌々戦闘している>
● 2.戦争は国家元首のリスクが大きい 
現代の戦争は膨大な費用が掛かる
国民は疲弊し、増え続ける死者数に恐れをなし
独裁者による統制社会に息苦しくなり
クーデターが勃発する
自らの保身で始めた戦争で遂にはつるし上げられる
● 3.戦争は犠牲が極大化している 
第一次世界大戦で数百万人の犠牲が出た
ノーベルのダイナマイトの発明以降、武器の破壊力は極強化し街の破壊の惨状は目に余る
核の使用が起これば地球規模で損傷が出る
 *** 特に、リモート戦争になり戦争の質が変わった ***

・・・侵攻は国家元首の是ではなくなっている
①     単純にコストに合わない
②     やるほどに疲弊し費用が増大し
③     周辺国家から孤立し
④     経済制裁を受け
⑤     なんのメリットも得ることができない
 
● それでもハマスは侵攻される
 イスラエルの民は第二次世界大戦で、悲惨なホロコーストに合い多くの・膨大な市民が犠牲になり、抑圧されて来た。 それ以前もと聞いている。 祖先はユダヤ人であるが故に、痛ましく耐えがたい犠牲の歴史の中を生き抜いて来た。 人間としての尊厳を冒される悲惨な経験を、子孫は忘れたのだろうか。 ハマス攻撃に対して何の疚しさや痛みを見せず、正当化して殺戮を行っている。 虐待されてきたな過去があるから余計に恐怖を感じて、過剰攻撃をしているのだろうか?  「歴史は繰り返す」 「今、ハマスに対処しなければいずれやられてしまう」 と恐怖しているのだろうか?
● 独裁者よ、己の顔を鏡に映せ、観よ!  「悪魔の顔」そのものではないか。
市民が人を殺めれば殺人者  国家元首が戦争で市民を殺しても、自軍の兵隊を死なせても痛痒を感じない、殺人罪には問われない、この矛盾は何だろう。
● メンタルモデルの相違
民主国家では民主主義が根付いてきた  独裁国家では国家の安全のためには脅威となる対抗勢力リーダーの暗殺も是とされる メンタルモデルが180度違う
 このようなメンタルモデル独裁者は、民主主義の潮流に恐怖を抱くのだろう。
独裁者よ!戦争に関するPARADIGM がChangeしていることを認識せよ
このままでは2010年まで地球は永続できない! 子孫に顔向けできるか

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