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方丈記21 納得・・・御利益とは

方丈記 21
 
  *** 納得・・・御利益とは ***
 
● 「ご利益なんてないさ!」 信仰心の薄い私は恐れ気なく言い放つ。
 神前で千円札をお賽銭に入れる時に【願い事】をする。 「今年も、家族安泰、健康で元気よく過ごせますように」と・・・。 真剣に願い事をしている訳でもなく、習慣的決まりごとの踏襲であろう。 なんとなく言っている。 薄っすらと「神様なんていないのだから・・・」 
● 元旦のTVインタビューに答えて大神宮の神主さんは
「お賽銭を上げて神頼みをするものではない」 「一年間を振り返って感謝をご報告する場です」 なるほど!得心!
● お願いをするから、万一不幸に遭遇すると「神は願いなど聞いてくれない」と逆恨みをするのだ。 多くは自分に責があるにもかかわらず。
しかし【感謝のご報告】ならば、「願いを聴いてくれる・呉れない」などない。
100%参拝者は満足しての参例になるであろう。
● 納得! 私は毎朝毎夕を近隣の神社で犬の散歩で20年以上にわたり使わせてもらっている。 国道から30段ほど登り、10m幅の参道が神殿まで300mあり、両側に大きな樹木が立ち、四季折々に<桜の満開><新緑の木陰><真黄色イチョウ><真冬の枯れ木立>実に風情を感じる。 1600年続く神社だそうだ。
この美しい景色はこの後1000年先も存在するのだろうか?疑問を感じる。
100年はおろか50年も続くのだろうか?
● この神社は立派な割には参詣者が少ない。 お正月のお賽銭も少ない、七五三祝いの件数も少ない、周辺に所有する土地を切り売りしているようだ。
檀家さんも高齢者が多く、将来の寄付も先細りだろう。
● そんなことを憂いている私のお賽銭は、お正月に千円である。 改心して月に千円にしようかな・・・、と考えるが、焼け石に水かなと、あきらめに似た気持ちも湧く。

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