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動機付け理論 古典基礎 マズロー

  *** 行動科学の展望 ***

理論として美しいが簡単に割り切れない


Perspectives on Behavior Science
人と人々が綾なす諸問題に取り組む方々に
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<テーマ : 動機付け> 
 
*** 1.マズローの欲求5段階説 + 1段階 ***
2.   ハーツバーグ理論
3.   期待理論
4.   フロー理論
*2.3.4に関しては別途記事になります。
 
● まずは「展望」から
マズローの欲求5段階説 はあまりにも有名であり多くの解説が公表されていますので確認の為に後半部分に配置します。
一般的には5段階説が有名ですが、近年では6段階目が提唱されて注目を集めました。  
確かに6段階目が存在するし納得できます。

6段階説 確かに納得できる


● 【第6段階:自己超越・献身・自己犠牲】に関して
この段階が提示されるまでは、それほど関心を持てない理論だったが、大いに関心の持てる提唱だと思います。
私は家庭の事情で「孫を養子縁組」してオシメノが取れない頃から子育てをしています。  10年以上になりますが実子よりも接触時間が長く親愛の情が濃くなります。  実子には申し訳ないのですが、私は現役時代とっても忙しくて殆ど子育てには参加できませんでした。  この子供たちに対しては、万が一の時には自己犠牲は厭いませんし、正に献身的な好々爺になっています。  
● 聖人君子は沢山いる
比べるべきもありませんが、世の中には聖人君子と思われる方々が多くいらっしゃいます。  ガンジー、マリーテレサ、ナイチンゲールなど著名な方々から、ウクライナで志願して兵士として戦っている方々。  インタビューに答えて「家族に平和をもたらす為に戦うのだ!」思わず唸りました。  勇気あることです。  以前から実弾が飛び交う中で「勇気ある行動だ」 「どうしてそんなに勇気があるのか」と理解の範囲を超えていましたが、この自己超越の動機付けを知り得心しました。
● 脳内作用のトランス状態
人間は本能的に痛みや怪我から逃れるために脳内にある種のホルモンが分泌されトランス状態なるのだと聞きました。  
そうかも知れませんが勇気ある自己犠牲こそ説得力があります。
 
● ラクビーにおけるONE for ALL
高校時代にラクビーをやっていました。 身体のぶつけ合いは痛くて、実際に足に故障を負いました。  しかし多くのラガーマンは体を張って頑張っています。
【自己超越・献身・自己犠牲】の精神を感じます。  恰好を付けているのでなく実感しているのです、だから頑張れるし、見ていて感動します。  TRYに結びつく地味なタックル、一見無駄なようなキックチェース、身体を張ったディフェンスなどが結果として生まれる仲間のTRY「やったー!」  最高の欲求実現でしょうね。
 
動機付けに関する前論 
経営学の中でも最大のイッシュ(関心事)は、人々の力をいかにして発揮させ活用できるかであり、多くの理論が提唱されてきた。
各理論はそれぞれの発展形であり、相互関連が高い。
この記事では、理論の基本情報と活用方法や事例を紹介する。
また、理論の限界と実践に関する意見や見解も併せて紹介する。
 
● 行動科学の大前提を確認する。
行動科学の対象は【人間と人間が綾なす社会である】 <社会科学>として区分される。
<社会科学>の反対概念は<自然科学>である。
<自然科学>の特徴は、正解がある。 1+1+1=3 である。
<社会科学>の特徴は、正解がない。 1人+1人+1人=4人にも6人もありうる逆に2人とマイナスのシナジーもありうる、「相乗効果性」が観られる不思議な世界になる。
 
● <社会科学>の領域では「正解は無い」 あるのは「使えるか、使えないか、実践的か」であり、様々な疑問があっても致し方がない。
白黒がはっきりしないグレーゾーンの世界である。
 
● 動機付け理論も、ある側面から見たら肯定できるし、少しの切り口の違いで、首を捻らざるを得ないことも多々ある、この前提で理解することが重要だ。
 
● 基本理論の紹介
 
*** 1. マズローの欲求5段階説 + 1段階 ***
1954年に発表された最も古典的で、広く知られている理論です。
アブラハム・ハロルド・マズロー博士は1908年4月1日にニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区で生まれたアメリカ合衆国の心理学者です。人間性心理学の創始者の一人であり、自己実現理論を提唱したことで知られています。           ニューヨーク市立大学シティカレッジで心理学を学び、ウィスコンシン大学マディソン校で博士号を取得しました。その後、ニューヨーク大学で教鞭をとり、1951年にブラッドフォード大学の教授に就任しました。                                           従来の心理学が、病理や異常な状態を研究することに焦点を当てていることに不満を感じていました。彼は、人間の潜在能力や可能性に焦点を当てた心理学を追求し、人間性心理学を提唱しました。                                            マズローの最も有名な理論は、自己実現理論です。この理論では、人間の欲求を5段階のピラミッド構造で表しています。                                      
<第一段階の欲求 : 生理的欲求>                                              食べ物、水、睡眠、性など、生命維持に必要な欲求です。  この欲求が満たされると次の段階の欲求に移行します。                                      
<第二段階の欲求 : 安全の欲求>                  身体的・心理的な安全を求める欲求です。具体的には、犯罪や戦争などの脅威から身を守りたい、安定した収入を得たい、などです。  次に・・・
<第三段階の欲求 : 社会的欲求>                             愛情、所属、帰属欲求など、他者との関係を築きたい欲求です。具体的には、家族や友人との関係を大切にしたい、社会の一員として認められたい、などです。  次に・・・
<第四段階の欲求 : 承認欲求>                   尊敬、名誉、評価、他者からの承認を求める欲求です。具体的には、仕事や勉強で成果を残したい、他者から認められたい、などです。  次に・・・  
<第五段階の欲求 : 自己実現の欲求>               自分の可能性を最大限に発揮したい、真の意味での幸せや充実感を得たい欲求です。具体的には、自分の能力を活かして社会に貢献したい、自分の信念や価値観を貫きたい、などです。                                       * 天才と言われる人は幼いころから<この段階>でスタートして、生活に困っても気にせずに創作意欲に駆られて活動するのでしょう。
● マズローは、最初の4つの欲求を「欠乏欲求」と呼び、自己実現の欲求を「存在欲求」と呼びました。欠乏欲求は、物質的なもので満たされるものである一方、存在欲求は、精神的なもので満たされるものです。                         ● 心理学だけでなく、経営学や教育学など、さまざまな分野で活用されています。   例えば、経営学では、従業員のモチベーションを高めるためには、生理的欲求や安全の欲求だけでなく、社会的欲求や承認欲求、自己実現の欲求も満たす必要があると考えられています。                                       ● 教育学では、子どもの成長を促すためには、生理的欲求や安全の欲求だけでなく、社会的欲求や承認欲求、自己実現の欲求も満たすような教育を行う必要があると考えられています。                                          ● 1970年6月8日に心臓発作で亡くなりました。彼の死後も、自己実現理論は、人間の理解と成長を促す重要な理論として、広く研究され続けています。
● 限界は?・・・
欲求がきれいに整理されているので分かり易い、ゆえに様々な場面で活用されている。
多くの指摘は、必ずしも段階的に発生しない。
育った環境や、その人の特性や育ちなどで、スタート段階が変わってくる。
戦後の混沌期や被災直後は、第一段階からスタートして第三段階までが典型的に観られる。
現代のように豊かな都市生活の環境下では、蛇口を捻ればお湯が出てくるのが当たり前、飢えなどとは全く無関係と言う人も多い。
マリーアントワネットの有名な逸話で、革命が勃発した時に「何故、民衆は騒いでいるの?」と周囲に尋ねた。 答えは「民衆はパンが食べられなくて飢えているからです」 するとマリーは「パンが食べられないのならケーキを食べれば良いのに」と無邪気に言ったそうです。  彼女にとって飢えや第一段階の生理的欲求は理解の外の古都だったのでしょうね。
 
【老獪コンサルタント見聞録】 の関連記事として、理論と実践手法を提供
補完をします、以下をご参照ください。
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