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実はずっとそばにいた

誤解とかじゃない。いや、誤解があった。

思い込みが激しかったんだと思う。
全て持ってるあなたに、大好きな輝いてるあなたに、
ついていけるのか私は?
本当についていけるの?
恋愛に全くもって自信が持てなかった。

うそでしょ、からかわれてるきっと。
あんなイケメン私のこと好きかね?
いやでも、お互い気が合うみたいだし、うまくいくのかもしれないし…
どっちにしても恥ずかしいから誰にも言えない!

とアレコレ自問自答繰り返していた。

それなのに、なんか様子が変。
せっかくスケジュールがきて会えたのに、
何か怒っているみたい。
不機嫌そう。疲れてるのかな?
何でだろう?
まるでわたしが何か隠してるみたいに鋭い目で睨まれてる気が…!

次の予定を聞いても、又しても忙しそう。
会いたいのか、それとも会いたくないのか、サッパリ意味が分からなかった。

そうこうしている内に、まーショックな話を聞かされる。
しかも当時仲良かった友だちの口から。
「彼とでかけたの。」

え?あの人と付き合うの?
まさか。え?何で?
あんなに長い時間色んな話したのに。
あんなに心通じてたのに?
あの唯一無二の感じ、どこに行うー??

あんなに愛しかったのに、急に信じられなくなり嫌悪感で落ち込んだ。

でもまだここまでは良かった。ショックでも表向きは普通に振舞えた。クリスマス前までは。


「婚約パーティーするの♪」 はなななななんて?

出会えた天国から地獄へ真っ逆さまだった。奈落の底に突き落とされて、私はもう絶対に二度と会いたくないと思った。

全ての連絡を断った。
ラインもブロックした。
結婚式に来てねなんて言われたら私は死ぬ。 
悲しすぎて。辛すぎて。

辛くて苦しくてたまらなかった。何でこんな思いしなきゃいけないの?

そうしてぷつりと私たちの糸は途切れてしまった。……かのように見えた。

ところがその後、ふとしたことで彼の本心を知ることになる。彼も私を好きだった。
「誰か好きな人いるわよあの子」
ねもはもないウソの噂で、
「見込みないんだからあきらめろ」と引き裂かれたというの??
彼は私がブロックしたことがショックで精神を病んだって。

私のブロックが繊細な彼を傷つけたの?そんなにまで私思ってくれてたの??

そうだとしたら申し訳なかった。
知らなかったとは言え、もう少し方法もあったかもしれない。
私もなんで確認しなかった!
落ち込む以外何かすること思いつかなかったのか?
「うそでしょ〜???」とふざけてみたらどうだったの?

反省し、またもや自分を責めて落ち込んだ。

「ごめんなさい。私が悪かった」
彼にもし会えたなら
最初に彼に言いたいこと。


こんなになってもなお繋がっているというのは絆があるから。
もしかしたらこれが運命のつながりなのかな。
離れ離れになったようでいて、実はずっとそばにいてくれてたことになる。
そばで私を見守っていてくれた。
これを運命と言わずになんというの??

運命のトロッコがゆっくりとはしりはじめていた。







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