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コードオブジョーカー(COJ)と私~その3

はい!COJ第3話!
ここまで色々なゲームを見てきた自分としては「どうしたら稼働が維持できるのか?」という疑問を見ることになります。
特にゲーム内ランキングがあるものに関しては一定シーズンでリセットをかけないと頑張って1位を取るんだ!っていうモチベが無くなってしまいますし、逆にかけすぎるとどうせリセットされるからやりこむ意味ないんでしょう?ってなってしまう。
そういう意味では今のFPSゲームなんかは上手く調整されていて「絶対こう!」ってのが無いし、新規プレイヤーにしても一人キル取れれば満足できる、といったようにランク帯でモチベーションを維持できる方法が明確に存在してる。
そのようなどうしてもぶち当たってしまう今回は壁のお話です。

COJの課題は・・・

このゲームは一応デジタルカードゲーム、なんですがカードゲームの課題は比較的わかりやすいところに問題があって、それが新弾発売後は売り上げも上がるしいっぱいプレイしてくれるのですが、新弾発売前はカードの売り上げはほぼゼロ、プレイも当然飽きられてくるから少なくなる、というある意味必然なもの。
ここにまずはテコ入れをしなければならない。
というわけでCOJ開発が投入した対策が「デッキオリジナルボーナス(DOB)システム」というもの。
これはプレイヤーランクを争うポイントでみんなが使っていないカードを多数使用したデッキのほうが多くもらえるから少ない回数でポイントを多く稼げますよ、としたもの。
なるほど、これで同じカードプールでも環境に飽きられないようにするのか、と思ったのですがこれには副作用があって、ランキング上位者はとにかくカードが強いデッキを使ってるとは限らない、という真のプレイヤーレベルを計るものではなくなった、ということ。
逆を言えば「バランスのいいデッキを作られる人が上位に行くようになった」とも取れるのですが、結局のところ最終的にものを言うのが「プレイ時間」。
そのゲームをどれだけやりこみ、効率よく稼ぐことが出来るか、がランキングにはどうしても影響してしまいますからね。
このことは自分もAnAnで全国王者を経験したからよーくわかります。
そういうこともあってかCOJの公式大会はゲーム内ランキング上位の方よりちゃんとゲームの性質を理解して効率よく勝てる人、ってほうが多かったですね。
どちらかと言えばプロ気質の方のほうが本当に強かった、という印象でしょうか。
さて、ちょっと話が逸れましたがDOBシステムのおかげで約3か月のバージョンアップの間色々なデッキが運用されるようになります。
逆を言えば新規プレイヤーが一番苦しんだのがここ。
カードプール、財産が少ないとそういうデッキ調整が出来ないから対応できないし、全部のカード効果を覚えるってのがとても面倒なことなので対面が何をやってきているのかよくわからない、ということ。
結果「わからん殺し」というものが横行し、ある程度やっているやつが圧倒的に有利に働いてしまう、ってことに繋がりました。

なので店舗大会側も・・・

プレイヤーランクにどうしても幅が出てしまうゲームだったがゆえにこういう策を講じます。
一つはチーム戦。
カードゲームは運要素がある程度存在するので必ずしも強い人が安定して勝てるわけではない、ってのを利用した策。
わかりやすいですね、非常に納得です。
そしてもう一つがこちらの動画。

そう、ランクで大会参加条件を区切ってしまえ、というもの。
今ではメジャーになりましたが初級者大会みたいなものですね。
ただ、大会を開くと客は来るのですが収益につながるか、というとそれもまた違う話になってしまうのでいっぱい大会を開けるか、といわれればそれも難しく店舗側の負担も大きい、ってのがあります。
ちょっと話が逸れますが「ゲームの大会」って結構簡単に出来るものだ、と思っている方も多いようですが結局プレイヤーが集まってくれるか、モチベをある程度持ってやってくれるか、大会配信をちゃんと最後まで見てくれるか、と色々な問題があって開催する運営側もかなり大変なところがあったりします。
特に一番の問題は参加人数なんですよね・・・
少なすぎたら開催意味が無いし、多すぎたら今度は時間が大量にかかってしまうので本当にバランスが難しい。
かと言って定員を設定すると大会に参加しづらくなるというジレンマもある。
大体の場合それを「優勝賞品or優勝賞金」で釣るのがパターンなのですが、それをすると今度は1回戦で負けた人はすぐに帰ってしまう。
大会を盛り上げるのって本当に難しいんですよ、裏側を見てしまうと・・・

COJを盛り上げるために・・・

ってことで大会ばっかりやるのもゲームの盛り上がり、という意味ではやはり苦しい。
そこでキャッツアイ手稲店が講じた策は・・・
大会でプレイされているプレイ動画よりも普段どんなプレイをしているのか?というユーザーに応えるために「普段のプレイを生配信する」ということが行われます。
大体どんなものかというとこちらを見ていただければなんとなくわかるかと。

長時間の動画になるのでぜひ作業用にどうぞ!w
これが始まったきっかけはやはりゲームの存在危機感。
プレイヤー側も何かアクションを起こさないと初心者もレベルが上がらないだろう、そして将棋の「見る将」のように見てるだけ、ライブのコメントを打つだけでもこのゲーム面白いよね、と思ってくれないとまずい、ということです。
しかしこのころ配信は「配信戦国時代」と言われているくらい配信はいっぱいある。
そして何気にこの配信はプレイヤー側の負担もかなり大きい、ということ。
単純にゲームをプレイする中で「対戦相手を考慮するために画面の切り替え」「配信中のコメント拾い」「その時に自分が考えていることの言語化」などの要素が必要なので一人でやるのは本当に難しい。
なので複数の人間でやるのですが、単純にゲームをするプレイヤー側とコメントの相手をしたり画面を切り替えたりするサポート側があって、サポート側のほうがやることが多め。
ですが、サポート側はとても地味な作業ですからそちらに回りたがりません。
それゆえ配信やりたがりの人と配信には出たくない、っていう2派に分かれてしまいます。
この辺はある意味現代の配信でも同じようなことが言えてますね。
一人ですべてを捌ききるのが本当に難しい。
ちなみにこれをちゃんと一人で出来ている人もいました。
その能力は本当にスゴイと感心するばかり。
でも、負担が大きすぎるために持続するか、といったらやっぱり持続しないんですよね・・・
自分がやっていたときは相方がいましたから本当に気楽にやれましたが、相方とちゃんと時間をとって手稲まで行けるか、と言ったらそれがやっぱりキツイところ。
なのでたまーに一人で行って配信やって誰かを巻き込む、くらいしか後半は出来ませんでしたね・・・
結局これもある意味店舗側とプレイヤー側が出来る限界、という感じでした。

かくいう自分も危機感があった

色々なところでCOJの店舗大会が開催されている中でやっぱり参加人数の少なさ、というのがかなり気になっていました。
常連プレイヤーさんが多くいる店の大会ならばさほど問題ないところもあるのですが、常連さんが少ないところでの開催はやはり参加人数が少なく、結局顔見知りの大会ばかりになっていたので手稲店の大会もそうなるのではないか、という危機感がかなーりありました。
大会に参加する、というハードルを下げる方法はないか、とにかく大会に参加してもらえてよかった、と言ってもらえるように出来はしないか、と考え始めます。
そして色々と店員さんと相談して出来上がった企画がこちら。

とにかく大会の雰囲気を味わってほしい、それによってゲームのモチベを上げてほしい、っていう今考えたら結構自分本位な企画な感じがしますが・・・
まぁ、この大会自体は大会開催前に自分が色々なゲーセンに行って色々なプレイヤーさんと交渉して出てもらう、という形になり結果40人も集まる大会に。
運営も色々な人に協力してもらって大会自体はある程度成功で終わります。
しかし結局後が続かない。
むしろこれが原因でその後の大会が悪い方向に向かってしまった、っていう反省もあります。
その原因はプレイヤー名を冠した大会を作りたがる文化が出来てしまったこと、そしてそのプレイヤー自らが完全に運営に回るのではなく、プレイヤーとして出場する欲張りな大会が出来上がってしまったこと。
自分がCOJをある意味やる回数を減らすきっかけを作ってしまった大会とも言えました。
本当に大会の運営って難しいし、運営兼プレイヤーってやるとちゃんと支えてくれる人がいるなら成立するかもしれませんが、それでもやはりかなりの迷惑は被ってしまいますし。
なので大会を開く、ってなったら自分としては主催者は完全に裏方に徹したほうがいいのかな、と今でも思ってしまいます。
色んな人格のプレイヤーさんがいる中でその全員と対応しなければならない、というとてつもない作業量が待っていますから・・・

というわけで今回はここまで!
ある意味現在進行形で動いているゲームの問題点でもあるのかな、ってことを定義出来たかな、というお話でした。
今はそれを仕事に出来る文化ですから進んで配信側に回る人も増えていますが、全てをバランスよくやっていくことが本当に難しいんだろうな、って思います。
ある意味個人でやってそれを成功させている人は本当に才能なんだろうな、と。
再生数を稼ぐことが収益アップ、ってなるならば人気に飛びつくだけでいいんでしょうけど結局後が続かない、になることが多いですからね・・・
本当に配信って難しいんだな、って感じたお話になりました。
さて、次回がおそらくCOJの最終回!
「新規を取り込むために打った手が最悪手になってしまった」というお話!
それでは!!

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