生成されたイラストを修正する
最近は生成AIのイラストにはまってしまっています。
確かに、まともに生成される素晴らしい作品もあるのですが、そうではなく、どう見ても修正が必要なイラストも多いのは確かです。
特に美人画には、その傾向が高く、どこか変になっているのは、プログラムされているのでしょう。
そういう意味で言えば、生成AIで生成されたイラストと、修正作業は切っても切れない関係であり、修正することによって、またその絵がより好きになることに気がつきました。
すべてがAI任せでは、やはり駄作の山が増えるのみです。
多少は、こちらで手直しすることによって、より良い作品になる場合もあります。手直しできないことも、多いのですが、手直しできるのであれば、やった方が、うまくできた時の達成感を味わえます。
ちょっと例を出しますね。
これは、最近生成されたイラストで、左が原画です。そして右が修正品となります。
左右反転しています。
原画の女性の体型が、太いので、修正したのが右の画像です。
現実社会では、左の体型の人が多く、右の体型の人は若い時は多いのですが、年齢とともに、現実的な体型になっていくのでしょう。これは世界的に共通する事柄です。別にデブだからといって悪いワケでもないのです。
世界的に、その傾向にあるので、おそらく現実社会の標準は、左の画像なのでしょう。
しかし、大勢の人々に注目されるような媒体では、それではマズイのです。理想やあこがれを利用して、注目を集めるためであり、ただ単にこれは外見的な美としての、基準は最低限満たさないことには、話にならないからです。奇をてらって、太い体型の人を採用する場合もあるのですが、それでは一般人とあまり変わらないのです。
なので、太い体型のままでは、私の場合は商品になりません。
それで、修正することによって、見た目の体重を約20キロ落としました。
それが右の絵です。
それは、切り取って引き延ばしただけです。
それから色も変えてあります。
原画の色は、イラストとしてはパーフェクトなのですが、私の場合はより現実に近い色合いにしました。
なので左右の絵を見てもらえれば、わかるとおり、左の原画よりも右の修正したイラストのほうが、色のコントラストが弱いです。
そして、原画が絵だとするのならば、私のイラストは少し実写化している感じを受けます。それは色を現実の色に近づけたからです。
修正したのは、それだけではありません。
原画の右耳の上に、奇妙な形のまるで植物のような形の耳が髪の間から生えています。私はその耳を後から気がついて、なんとか修正して消すことができました。そこが修正できるか、どうかで、このイラストが没となるか、立派にネットで展示できる作品となるかの違いなのです。
もともと、あまり魅力のない絵であれば、そもそも修正などしないで、そのままほっとくのですが、この絵は女性が太っているだけで、かなりスペックが高いことはわかっていました。良い絵です。ちょっと人物が太いだけ。
なので、その太い体型を細くするだけで、作品としては成り立つのです。
これは現実社会の話ではなくて、イラストの話です。
現実社会であれば、別に太くても細くても、どうでも良いでしょう。
それで健康であるのならば、太くても良いし、細いのがその人の普段の体型ならば、細いままでよいのでしょう。それはその人の価値観の問題というよりも、太っている時もあれば、痩せている時もあるというものです。
しかし、イラストにおいては、太っている登場人物は、やはりそのままでは出せないのです。
映画の世界と、現実社会の違いです。
実際には存在しないのが、映画の中の世界であり、イラストの世界です。
それでは、本日はこれで失礼いたします。
追記)
これは言い忘れたのですが、原画では膝から下がすぐに地面です。
つまり、膝から下は地面の中です。
ありえないですよね?
なので、膝上からカットしてあるのが右側の修正画像となっています。
ありがとうございました。生きている間は、書くことはやめないつもりです。