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日本保守党~剥がれてきたメッキ

ベストセラー作家、百田尚樹氏が昨年うちたてた日本保守党。最近、この日本保守党への批判が高まってきている。昨年10月に旗揚げのX(旧ツイッター)の公式アカウントができて以来、アカウントのフォロワー、登録する党員はうなぎのぼり、既存政党のそれを短期間で上回り、大きな期待を抱かせてきた。ところが、年が明け能登大地震が起きたときから、日本保守党の“対応能力”のまずさもあり、一気に批判する声が大きくなってきた。

まず、何が起きたかと言うと、2024年元日、北陸地方に大きな地震が起き、能登半島一帯に大きな被害が出た。その時、保守党の特別代表の百田氏がやったことは、かねてからのネット上の意見が対立してきたインフルエンサーの“闇のクマさん”に対し、脅しとも受け止められる発言をしたのである。

闇のクマさんなるインフルエンサーが、日本保守党と関係の深い飯山陽氏に疑問を投げかけるポスト
闇のクマさん、のポストに対する怒りを表明する百田尚樹氏
百田尚樹氏のポスト。私見ではこれはもう脅しに感じる

この脅迫とも受け止められるポストのあと、日本保守党として、地震関連の声明を出したのは5時間を過ぎた午後11時20分。まず、ここで党としての力量があらわになった。一方、保守党が激しく批判する自民・岸田政権は地震発生後10分で対策室設置。その後は猛スピードで地震対応を行ってきた。

さらに今度は、台湾からの救援隊の受入が問題になった。震災地の地理条件を鑑みて岸田政権は受入保留とし、台湾側は理解を示した。

それに対し、百田氏は、
”中国に忖度(ぼかして表現はしているが中国を指していることは明白)した親中の岸田政権が台湾の申し出を断った”
との旨の発言を行い、これがデマとして保守派の反発を買った。さすがにこうした根拠のない発信は反発を招き、それから批判の声も大きくなってきたというわけだ。

実は、日本保守党に対する不安はかねてから言われてきた。夢を語る、未来を語る、批判だけしている、そのときはいい。しかし、こうして現実を見せつけられると支持者は幻滅し、それまであまり聞かれなかった批判の声が大きくなってくる。

結論から言うと日本保守党は失敗する。次回からは、その理由を説明するとともに、日本保守党の支持者や行動についてつぶさにみていこう。

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