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ゼンハイザーIE 100 PRO Wirelessを聴く

ゼンハイザー IE 100 PRO


なんともクリアボディがそそるではないですか。
でも 同じくらいの予算でHD25 買えちゃうしなーという 悩みも。
実はヘッドホン一つも所有しておりません。
髪型乱れるのがイヤなので、、、
ハゲてるけど。ほっとけ
 でも買うとしたら最初のヘッドホンはHD25を買うとおもいます。


そういえば いわゆる定番といわれる イヤホンも所有してないし、
モニターホン というのも所有していないしで、
基本が全然なってないな ワタクシは、、、というのは自覚してまして、
(入口が KZのZSTだったし)
まあそれは置いといて

音の好みでいえば SHURE SE215 なのですが、
MMCXなのがやはり気がかりでして。
なんでも 公表してないものの IE100 は 
ペンタコン採用らしいではないですか。


IE 100 PRO Wireless がキャンペーン中であるからして 

そんなおりBluetoothレシーバーがついて、
15000円ほどという(有線ケーブルも付属)情報がTLで流れてきまして、いい機会なのでちょいと導入してみました。

ゼンハイザーIE 100 PRO レビュー というより感想

このイヤホンの筐体からくる音への影響について。
これは結構気になる人は気になると思います。プラスチックが共振してるような音。聴きようによっては安っぽく感じる人もいるとおもいます。自分はこれを隠そうともしないチューニングは逆にスゲーな と思ってしまいました。
自分は音にかかわる仕事などしているわけではないですが、まるで イヤホンから 「今あなたが聴こうとしているのは、いい音色じゃないですよね?楽しい音じゃないですよね?浸ってねーで仕事しろや ボケ」といわれているような感覚になるんですよね。アタックが早いので疲れるのは疲れますが、刺激があるから疲れるというより、聴くべきチェックポイントをどんどん出されるのでそれに疲れてしまうという感じでした。自分の場合ですが。

ユニットの限界の低さ
よくほかの方のレビューで 高音が刺さる 高音キツイ というのを多く見ますが、ボリュームを上げていくとこの現象が出るような気がしました。高音の付帯音が少なく、キラキラしていないので、つい音量上げると直接的な高音が耳に飛び込んでくる そんなところじゃないでしょうか?
音色の表現については、あっさり白旗を上げてくる印象です。そういう表現ははなから拒否しているといった感じでしょうか?自分の領分をわきまえているというか、お前の払った対価以上の仕事はしねーぞ感あり。さすがプロ。

では ゼンハイザー IE100 PRO の聴きどころとは

正直 使い始めて3時間ほどは、このイヤホンの音に戸惑っていました。
ゼンハイザーのドライバユニット自体も結構癖があるという印象です。
ほかの1万円から2万円までの価格帯の商品であれば、質感 使用ドライバーユニット 付属品 音質についてもはるかに満足できるものが多くあると思います。そこに異論のある人は少ないのではないでしょうか?
ではなぜ ここまで支持されるイヤホンなのか?
それはは音質というよりも、作り手側の意図が手に取るようにわかるところが面白くてたまらないイヤホンだからだと思います。

例を挙げていきます。
MISAのデビューアルバム。 実は(今でも)ピッチが不安定で危なっかしいところがあります。そこが魅力なんでしょうけど ボイトレのトレーナーさんがコーラスで参加していて、過保護ともいえるバックアップぶりが垣間見えます。他のイヤホンでは音楽として聴けるんですけど、IE100の場合 ここまでバックコーラスが張り切って聴こえてしまうと、そういえば、、と、MISAとトレーナーさんとの師弟関係にまで想いを馳せることになるわけです。

今井美樹 retour
魅力的な声を持つ方ですが このころはいかんせん声量がないんでしょうか?このイヤホンで聴くと、幾重にも重ねられたコーラスの奥に、彼女のか細い音が聴こえてきます。このイヤホンであれば緻密なコーラスの重ね方など プロの仕事を堪能できます


MONDO GROSSO LIFE Feat. bird

結構 ハウス系のボコボコした低音を上手く鳴らせるイヤホンって少ないと思いませんか?当時の音作り自体もあえてやっていた側面もあると思います。このイヤホンはボコボコした低音をうまく鳴らそうなどとはせず、ボーカルと離れたところで勝手になっている感じに意識の外に追いやってくれます。そうすると あら不思議 バックコーラスでマンデイ満ちる が参加してるのを初めて意識したりと新たな発見もありました。こんな暴れている低音に満ちているのに 女性ボーカルの録音がめちゃくちゃいいではないですか。さすが 女衒的プロデューサーとして右に出るものはいない 大沢伸一氏。プロのお仕事ぶりを堪能できました。

総評 ゼンハイザーIE100PRO


といった具合に このイヤホンは 資料的な文献や その音源にまつわるエピソードなどと絡めて総体的に楽しむのに最適なのではないかという感じがしました。
自分はアナログ音源もいじるので、その時のノイズチェックにも適していると感じました。ハム音もチェックしやすかったので、ユニットの限界が低いので音量は取れないものの、sn比もいいのだろうと思います。
まったく 音楽を楽しめないということではないです。一定の水準は持ち合わせています。楽器などを演奏する人は一発で気に入ると思います。リスニングメインの人はある程度 他のイヤホンと併用すると事で、このイヤホンの良さが理解できていいように思いました。
後述しますが Bluetoothレシーバーでの運用が、使いまわしと聴きやすさで 一番お勧めできる使用法だと思いました。


Bluetoothレシーバー を試す

さて 今回はBluetoothレシーバーが付属するセットということで、こちらもチェックしてみました。
私的には 直接つないだ時よりも若干マイルドになり、聴きやすく普段使いにはこっちのほうが断然好みでした。


意味がある比較かどうかわかりませんが、ネックバンドタイプのレシーバーは TRNのV90 に TRN製の 物を組み合わせて使っているので 比べてみました。一言でいうと、音楽を聴いていて ハッとする感動ポイントが違う という感じでしょうか。それは前述のモニター的な性格のIE100と、TRNのきれいな高音を出すV90 では特徴が違いすぎて、比べる事にあまり意味を見出すことが難しかったです。ただ、IE100+ワイヤレス のいいところも比べてわかった点もありましたので述べていきます。

まず軽い 圧倒的に軽い だから軽快 
そしてコネクタ部分の耐久性安心感。
V90はですねー たまに外れて黒飴ちゃんのごとくコロコロ転がっていくんです。そこがかわいいやつでもあるんですが、場所によっては危険ですのでね。
MMCXタイプは外出時 思いの外 曲がりに自由度がなくて不便だった経験があるので、このコネクター採用したという優位性はあると思います。

レシーバーの細かい心くばり 
フェードアウトするときに 全体のボリュームも絞っているようです なので無音時のノイズが気にならない これは優秀な点だと思います。

おまけ レシーバーについて

このBluetoothレシーバーに intime翔DD や acoustune 1677SS
などをつなげてみました。

翔DD 
変なノイズが乗ります VST起因? 厳密にいうとコネクターのタイプが違う(浅型と深型)ので、深くまで差し込めなかった事による事か?intime製品をこのレシーバーで流用考えている方は、ちょっと注意が必要かもしれません こたいさもあるでしょうし、断言はできませんが ちょっと頭の隅に置いておいていただくといいかなと。

1677SS 
ノイズなどはありませんが、だいぶ平坦な音になります。
これを聴きやすいと感じるか 特徴が感じられないと思うか。
純正ケーブルのものものしさから解放されるという意味では たまに繋いでみるのも ありかなという感じがしました。

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