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【週刊(?)おせっかい不動産】「理由?だって、もったいないやん」〜私たちのアタリマエ〜

アーティストやダンサーも、物件を借りにくいことがあります。

そう言って話してくれた話題は、全国を転々としながら表現活動をしていたAさん(仮)のお話。
知り合った当時、コロナの影響もあり収入が少なくなってしまったじょうたいでした。その方は、風水的なことなどを踏まえ、自然が近い山が近いエリアを希望していました。

しかし、アフロさんには考えがありました。

多分そっちに知り合いとかあんまいないと思ったんよね。

それよりちょっと、すでに繋がりがある「はっぴーの家」やその周辺にいた方がいろんな人が助けやすいなと思ってね。

もしかしたら仕事というか、関わりがあるところの方がいいんじゃないですか?と提案をしました。

新長田にはダンスボックスという劇場があります。

商店街の中にあり、日常的にアーティストの出入りやイベントが企画されています。

もしかすると、日常的な関わりを通じて表現のお仕事とが入ってくるかもしれない。そう考えました。

本人の希望する自然に近い物件と一緒に「Aさんにぴったりな場所があるんですけど、見るだけ見てもらえますか」って言ってみたんです。

そして内覧をした結果、アフロさんが提案した物件に引っ越すこととなりました。

とても気に入ってくれたみたいです。
家電とかそういうのも無かったので、ちょうど余っていた洗濯機をあげました。ちなみに、5階まで洗濯機担いでセッティングまでしましたよ。(笑)

その後、アフロさんのイメージ通り、ダンスボックスや街とのつながりを通じて表現活動も少しずつ行いながら暮らしているそうです。

「理由?だって、もったいないやん」

ここで1つ、気になることがあります。それは「家電がなかったから、洗濯機をあげた」ということです。

売る、ではなく、あげる。

え、儲けはとらないんですか?
そもそも不動産屋がやることなんですか?

例えば、はっぴーの家や施設に入ったら、使ってた家電は不要になるでしょ? 使わないけど使える家具や家電は、持ち帰って倉庫にたくさんストックしています。だってもったいないから。

あくまで”使えるけど使わない”物に限って、プレゼントすることがあるそうです。

倉庫の様子。

他にも結婚すると、家具などを大きいものや新しい物に買い替えるでしょ?

1人暮らしのや女性の場合、家電製品を捨ててしまうこともある。

でも洗濯機や冷蔵庫も、引越しすると必要になる人はたくさんいる。

引越しのタイミングでは、家具家電が必要になる。
しかし全てを買い揃えようとしたらそれ相応のお金も必要になる。

そんな時「中古やけど家電あるよ?いる?」

そう言ってもらえるだけでも、気持ちが楽になるかもしれません。

火事で全てを失ったおっちゃんにおせっかい

ある日はっぴーの家にほど近い場所で火事がありました。
「大丈夫かな〜?」と思っていたら、その日の夜、はっぴーの家におっちゃんが泊まりに来ました。「家がないから朝まで泊めてくれへんか?」と

話を聞くと、パチンコに行って戻って来たら家が燃えていたと話したそう。
どうやら、タバコの火を消し忘れて燃え広がってしまったようでした。

家も服もなにも無くなってしまったおっちゃん。
しょうがないので、2〜3日はっぴーの家に泊まってもらい、その間にいろいろな手続きをしてもらいました。

ホテルに泊まれば?

それが普通の感覚かもしれません。

しかし、服や寝るところ、お金どころか家もない。そんな人に自分のお金でなんとかしろと言うのもなんか悪い。
ということで次の住居が決まった時に、不動産の残置物やはっぴーで余った家電や服などを一式プレゼントしました。

まさか自分の家が燃えて、泊めてもらって、迷惑かけた人たちから、家具や家電など揃えてくれるなんて思っていなかったでしょうね(笑)

そして後日、引越し完了の挨拶をしにきてくれました。

両側面が見える立場だからこそ

「なんでそんなことをしているんですか?」とよく聞かれるけど、「やりたいからやってるだけです」としか言えなくて。

聞かれても、ただ自分がやりたいからやっているだけで、それ以上の理由はあまり考えていないと話します。

同様に、「お供物として食料品が多く預かるお寺と、食料品が不足している人」や「不要な家電を持っている人と、必要な人」とをマッチングさせることもあるとか。

両面から見える立場にある仲介者だからこそ、それぞれの要件をうまく合わせることができる。

不動産としては、現在は日本は空き家問題が深刻化する一方で、住居に困っている高齢者や若者が多く存在しています。

このような状況を見ていると、不動産屋の仲介者としての役割があるのではないかと感じるそうです。

自分たちのアタリマエを、おせっかいという概念に変えているだけ

目の前に困ってる人がいたら、「なんとかしたい」って思うやん?
ただそれだけやと思うねん。
だから特別な理由があるわけではなくて。Happyは、ただそれを”おせっかい”という概念に落とし込んでるだけなんやと思うよ。

一般の不動産屋さんにとっては仕事の範囲外になることも、おせっかい不動産ではアタリマエのことだとアフロさんは話します。

しかし、あくまで暮らし全体をサポートするための仲介業として捉えると、特別変なことをしている訳ではなさそうです。

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