縁のない企業たち
職探しが苦手です。
転職活動中、ハロワを過信していた時期がありました。
自分に見る目がないのか、考えが浅いのか……相性の合わない会社とぶつかることが多かったです。その記録です。
1 香木を売る会社(不採用)
「香木」販売の会社で、横浜にありました。
海外から輸入した香木を売っている、面白そう!と思い応募。
横浜スタジアム近くの雑居ビル2階。
まず入ると、パーテーションに区切られて机が並んでいる。オフィス感はなく撤収しやすそう。
面接官は50代くらいのおじさん。場所は社長室の一角。
訪問時、社長は不在。
会社のパンフレットを見せてもらいながら、おじさんから説明を聞く。
おじさん「海外から輸入した香木を販売する仕事です」(わかる)
おじさん「まずリストがあるので電話をかけていきます」(?店舗ないの?)
おじさん「買ってもらえなくてもお給料は発生します」(なんで?)
この時頭に浮かんだのは、面接の一週間ほど前に見た夕方のニュース番組。「外国の硬貨を売りつける詐欺」が特集されていたのです。
おじさん「うちで扱ってる香木のサンプルです。どう?いい匂いでしょう」(全然匂いしない)
この会社もしかして詐欺の会社なんじゃ……だから謎のリストもあるし、撤収しやすそうな部屋だったのかもしれない……等と考えていると、ドアが開く音と共に誰かが部屋に入ってきました。
そこには、石原がおりました。
(映画「アウトレイジ」で加瀬亮が演じた)
どう見てもアウトレイジです。
おじさんは彼のことを「社長」と呼んでいました。
社長が登場するまで部屋の内装などまったく気にしていなかったのに、おじさんにつられて社長に挨拶した時に見てしまいました。
日本刀を。
もう脳内はパニックで、おじさんの説明なんか聞いていられない。
電話で合否を伝えるとのことですが、怖くて電話に出られず無視していました。住所も電話番号も知られてしまったことが怖かったです。
その内に不採用の手紙が送られてきて、この会社とは縁が切れました。
後にも先にも不採用で良かったと思った会社はここだけです。
2 某和菓子屋(採用)
その昔、某〇〇藩のお殿様に御菓子を献上していたことに誇りをもつ和菓子屋です。これもハロワ。
この店がどうこうというより、デパートのルールや、配属された店舗の店長ルールがちょっとアレだなと思いました。
謎の上下関係
デパートのフロアは和菓子・洋菓子に分かれていました。
誰もが知っているような有名店はブースが広いのですが、それ以外は小さく、一つの区画に2〜3店舗入っている配置でした。レジは店ごと。
(あんなにお店の歴史が自慢なのに、関東ではそれほど有名でないことが面白い)
Aという和菓子屋に新人として配属。
ここで先輩となるのはAのスタッフだけではありません。
和菓子フロア全体の従業員が先輩なのです。
急にマンモス校の体育会系部活に入部したようなものです。
閉店時、閉店作業が終わっても他の全員が買えるまで新人は帰ってはいけない。
さっさと帰ろうものなら後日、誰かから密告を受けた店長から怒られるという理不尽さ。
菓子代天引き
これは前も書いたような気がするのですが、同業者にも引かれたのでもう一度書く。いわゆる廃棄の商品・工場が作りすぎて送りつけてきた商品、返品が出来ない生菓子などを貰うことがあったのですが、給料から「お菓子代」として天引きされています。お金とられるなら要らないのですが、拒否できない仕様でした。
3 病院図書室(採用)
某市にある某病院の図書室スタッフとして応募。
利用するのは医療従事者の皆さん。
市営で厳しそうなイメージがあるのに、スムーズに面接が進みました。
面接官から「絶対きてくれますよね!?」と念を押され、不安を感じるも条件が良かったのでスルー。
なんでも長年勤めている80代のおばあさんがいると。
この人生の大先輩の後継者として来てくださいとのことでした。
おばあさんとの思い出
初出勤の私にPCのログインパスワードを訊く
お茶の時間が長い
休憩室の冷蔵庫に同じ食べものが何個も入っている
資料の廃棄リストが存在しない、作ろうともしない
勤務時間中に「内科に行ってくる」と言って消える
本を探しにきた利用者に対し、検索機も使わず「ない」と言い切る
くわえて、同期のオバサンとの思い出
同じ説明を受けているのにメモをとらないので私になんでも聞く
「メモとればいいじゃないですか」と窘めると不機嫌になる
有名私立大の図書館で目録作業をしていたことが自慢で、私に「目録作業を教えようか?」と言う。退職時に資料を返すのが原則のはずだが、「資料を持ち出してきた」と自白
「おばあさんが内科に行くなら、自分も銀行に用事があるので行きた
「仕事したくないからここは天国」
3日で辞めました。
事前に知らされていた業務内容と違うので、上司に相談し3日で退職。
その時に教えてもらったのですが、「おばあさんは辞める気など更々なく、後継者を探しているのではない」と。
若い時からこの病院にいたそうで、逆らえる人間が殆どおらず、おばあさんの存在を持て余している、と。
どちらかというと、司書より「話し相手」としての人員が欲しかったようです。
「司書資格は持っているけど介護の資格はないんですけど」と言ったところ、「上手いこと言うね」と笑ってた男性職員、忘れません。
最短で辞めてしまったのですが、看護師さんから言われたことを覚えています。
「若い子が入ってきてよかった。これで印刷ができる」
今までどうしてたん……
募集時に記載があった業務内容と実際が異なっていたのでハロワに報告。
ただ応対してくれたハロワ職員も「司書」の仕事がよくわからないと言っており、不満の残る対応でした。
辞めてから次の仕事が決まり、源泉徴収票(3日分)を発行してくださいと連絡しても全然対応してくれませんでした。
市営の病院だったので、上の機関に連絡したらいいのでは?とアドバイスをもらい、その通りにしたらすぐ届きました。
4 ホビーショップ(不採用)
インターネットで見つけて応募。
カードやフィギュアなどの販売→なんか面白そうで応募。
「性別年齢問わず」と書いてあったが、実際は「成人指定のものも取り扱いしているので女性は不可」と言われ不採用。
こちらでは変更がきかないことで不採用になるのなら、「男性のみ」と書いてほしかった。
どんなものを取り扱っているか調べればよかったなと後悔。
5 倉庫作業(こちらから断った)
求人サイトで見つけて応募。
倉庫内軽作業。
経験したことない分野だが、通勤時間が短い・人間関係が楽そうと思いエントリー。
エントリー後、家族との会話がきっかけでGoogle口コミを読む。
ボロクソに書かれていた。
中でも、【PS4を持っていないと仲間外れにしてくる人間がいる】の破壊力がすさまじく、面倒な人間がいるのだと理解。
断りの電話をいれました。
次回転職する時は
転職求人サイトR、ハロワは使わない。
事前にインターネットで口コミを確認する。
「アットホーム」「みんなで楽しく」と書いて募集をかけている企業とは、今まで上手くいった試しがないので信用しない。
以上です。
転職体験なのかちょっと微妙かな。
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