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「なぜティーゼル発電機が壊れたか」に異常に関心を示し、議論がなかなか進展しなかった

2019-03-10に発信した章である。

以下は前章の続きである。
風評被害の発信源 
また、菅氏は民回事故調調査報告書によると、第一原発の非常用電源であるディーゼル発電機が壊れ、代替バッテリーが必要と判明した際、異様な行動をとった。
自分の携帯電話で担当者に「大きさは」「縦横何メートル」「重さは」などと直接質問し、熱心にメモをとっていたのだ。 
政府関係者によると、普通の政治家ならばまず「その事態にどう手を打つか」を考えるところを、菅氏は「なぜティーゼル発電機が壊れたか」に異常に関心を示し、議論がなかなか進展しなかったとされる。 
当時、ある警察庁関係者は、最高指揮官の類型として①有能有為②無能無為③有能無為④無能有為-の四パターンを挙げ、こう言い切っていた。 
「菅首相がどれに当てはまるかもう分かるだろう。無能なのに、できもしないことをやろうとする最悪のパターン、無能有為型だよ。これが一番、始末に悪い」 
無能であるにもかかわらず、部下の業務を過剰に管理・介入したがる悪しき「マイクロマネジメント」の典型がここにある。
己の限界も足らざるところも知らぬ半可通が全て仕切ろうとし、必然的に多くの失策を犯した。
それが官邸の事故対応の本質だったのだろう。
これは菅氏による人災である。
この稿続く。

 

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