見出し画像

知らないのはNHK一人だけで、調査もせずに「知られざる真実」とは、厚顔も甚だしい。

知らないのはNHK一人だけで、調査もせずに「知られざる真実」とは、厚顔も甚だしい。
2018年02月28日
以下は前章の続きである。
奈良林 
番組冒頭のナレーションはこうです。 
〈これまで放射性物質の大半は、最初の4日間で放出されたと考えられていました。今回、新たなデータを解析し、専門家とともに映像化。結果は衝撃的なものでした。最初の4日間で放出された放射性物質は、全体の25%に過ぎませんでした。その後、2週間にわたって全体の75%もの放出が起きていたのです。この知られざる大量放出はなぜ起きたのか、その原因として強く疑われたのは原発にひそむ構造的な弱点でした〉 
まず、これが嘘の始まりです。
石川 
15日以降の大量放出は、早くから東電の報告書にあり、原子力学会の事故調査報告書にも書いてある。
知らないのはNHK一人だけで、調査もせずに「知られざる真実」とは、厚顔も甚だしい。
奈良林 
〈これまで放射性物質の大半は、最初の4日間で放出されたと考えられていました〉―
そんなことは誰も思っていません。
NHKだけが思い込んでいるとしたら、いったいどんな取材をしているのか。
15日から放射線量が上昇したことは、もはや公知の事実でした。
諸葛 
放射性物質の多くが15日以降に放出されたことは、学術論文にも書かれている。
おまけに、15日の11時には当時の菅直人総理が緊急記者会見を開き、「放射性物質が大量に出ているから20から30キロ圏内の人は屋内退避してください」と呼びかけていました。
もちろん、NHKはこの会見を報道していますから知らないわけがない。
奈良林 
現場に介入して事態を混乱させたり、3月11日に官邸で「臨界って何?」と、臨界について勉強していた菅直人氏でさえ知っている事実を、あたかも新発見であるかのように放送する。
異常ですよ。
この稿続く。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?