私はコーラ、特に瓶に入ったコーラ、それもチェリーコークが好きだった。海外旅行中は特に、目の前で瓶を開けてもらったほうが安心なので、好んでコーラを飲んだ。
 オトタチバナヒメ様がご一緒してから、コーラが飲めない。お刺身食べるときの醤油皿に注がれた醤油も辛い。お行儀が悪いけど、お刺身に直接醤油をかけながら頂く。なぜか黒い液体が苦手になったのだ。頭で美味しい、好きと思っているのに、見るのも辛い。
 ある日、ビジョンとして、オトタチバナヒメ様と思われる女性が器に盛られた黒い液体を飲むのを見た。明らかに毒が入っている。オトタチバナヒメ様が地位の高い人間なので、殺すわけにいかず、毒をあおることで自死させるという刑のようだった。
 詳しい事情はわからないが、オトタチバナヒメ様が両親共に身分の高い方で、お妃に相応しい人なのだが、政争や、他の妃の嫉妬などから、殺されることになってしまったらしい。産まれたばかりの息子は、オトタチバナヒメ様の母の出身地の徳島に引き取られ、大事に育てられた。徳島の豪族が忌部氏と共に行った安房(千葉)は徳島の阿波と音が同じだ。だから、オトタチバナヒメ様をタチバナヒメとして千葉に祀られているとのことらしい。
 親切な友人が四国を案内して下さるというのに甘えて、阿波を回ることになった。オトタチバナヒメ様がとても喜んでいる。どういう用事があるのかいまいち分からないが、また、行って、見て、会って、見つけることになるのだろう。
 加えて、安房(千葉)も回れということになり、急遽、安房神社と洲崎神社に行くことになった。

 人の悪口を言っている人の口からは黒い液体が垂れているのが見える。私も、その毒にあてられるので、悪口を聴くのは辛い。
 なぜか弟の嫁の悪口を言いまくる人がいた。ずっとずっと悪口を言っている。他の人にとっては、それはオモシロ可笑しいことなのだろうか?よく、分からないが、しょっちゅう聞いて、へとへとになっていた。悪口の毒にあてられるというのも辛いけど、悪口言ってる人も、その毒で病気になったり、顔が悪くなったりする。悪口なんか言わず、もっと面白い話をしたいのだが、そうもいかない。
 しかも、私の場合、姫神様たちによる、副音声がつくので、余計大変だ。 
 弟の嫁の悪口は時系列を追ってまとめると、出来の良いハンサムな弟が、仕事もろくに出来ないブスでバカ女と結婚した。二人子供がいるので、弟が必死に育児を手伝ったのに、子供を連れて実家に帰って離婚することになった。嫁の母親もポンコツだし、仕事が出来る自分と比べて、腹立たしい嫁だ。離婚の手続きも嫁の手際が悪く迷惑をこうむった。弟はいくらでもモテるから、離婚したら、すぐ、次を探している。という話だった。私の正直な感想としては、「お姉さんである、あなたは関係なくないですか?」と思った。
 しかも、これに姫神様たちの副音声がつく。つまり、彼女からみたら素晴らしい弟だが、まあ中の上。そのお嫁さんとお似合いなのだ。育児を手伝ったことも「ある」くらいで、その弟はモラハラ、パワハラ。浮気もした。お姉さんからのモラハラも嫁にとっては離婚の原因になっている。
 まあ、そういうことね、と思ったら、それでは終わらないとのこと。
前世があると仮定しての話だが・・・その前世では、弟を彼女と嫁で取り合ったらしい。それで、負けそうになった彼女が嫁を橋から突き落とし殺してしまった。だから、今回は、弟と結婚できない姉という立場に生まれ、嫁より強い小姑という立場に立ってなお、嫁に前世で殺したお詫びとして大切にして、弟と幸せに暮らせるように頑張ると、約束してきたそうだ。でも、実際は、出来てない。また、次への課題の先送りだ。今回、生きてるうちに、何とかしたほうがいいけど・・・出来ないんだろうなあ。

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