姫神様のご指示で、群馬県の神社巡りをする。妙義山はのこぎりの歯のように山頂がぎざぎざになっている険しい山だ。まずは妙義山の中腹の中之獄神社。金色の日本一大きい大黒様が。小槌でなく剣を持ってお出迎えして下さる。岩がご神体なので、本殿はなく、拝殿だけ。岩の周りを一周できる。ここにはヤマトタケル様が祀られている。

 次は妙義神社へ。中之獄神社から妙義神社までの道が凄いヘアピンカーブの続く道。アニメ「ドライブD」のヒントになった場所と言われるだけのことはある。すごい道だ。バイクはもちろん、スピードを楽しめるカッコいい車がどんどん走って行く。妙義神社のすぐそばの道の駅はカッコいい車やバイクがひしめきあっている。そこにバスを止めおきにして妙義神社まで歩いて観光する。ここもヤマトタケルが祀ってある。晴れていたので、本当に清々しい気持ちの良い神社だった。

 群馬の有名な神社は沢山あるが、上毛三社と言われる妙義神社、榛名神社、赤城神社が特に有名だ。今回はヤマトタケルの祀ってある、妙義神社と中之獄神社。コノハナサクヤヒメ様が祀られている榛名神社に行く。

 榛名神社は近くに宿屋も沢山あり、講と言われる榛名詣が盛んだったことがわかる。本殿まで、川沿いに登っていく、とても気持ちのいいコースだ。妙義神社がきりっとして女性的なものが全くないのに対して、榛名神社はもっと優しい。もちろん厳しい登山道なのだが、受け入れてもらっているのをひしひしと感じる。妙義神社がドライなのに対して、榛名神社は潤いがある。本殿などが改修中であまり見れなかったが、オオヤマツミノカミが祀られていることがわかり合点がいく。オオヤマツミノカミはコノハナサクヤヒメ様のお父さんと言われている。日本中どこでも、オオヤマツミノカミの祀られているところにいくと、もの凄く歓迎される。大三島の大山祇命神社に行った時も凄かった。入り口近くの大きな樹のそばに、ずらりと女性が横に並び、コノハナサクヤヒメ様を歓迎してくれた。そういうものが見えるというおば様が
「古風な服装をした沢山の女性が並んで歓迎している。」
と騒いでいて、あ、見えるんだと思った。コノハナサクヤヒメ様に
「神様だから、いつでも来れるし、見れるのに、なんで、こんなに喜んでくれるのですか?」
と聞いたところ
「父親は、親なので、なんであれ可愛がってくれる。」
とのこと。それに対し、女官などは、三次元に近いので、それより高次元のコノハナサクヤヒメ様は見えないらしい。しかし、私という三次元の物と被ることで可視化されて、見て感じることが出来、あのように喜んでくれているそうだ。逆に、姫神様も、私という三次元の物体を使い、着ぐるみに入ったような状態になることで、五感をフルに使い楽しめるとのこと。榛名神社でも、残っていた雪を
「冷たい!」
と騒ぎながら楽しんでいた。榛名神社にはコノハナサクヤヒメ様が祀ってあるのだが、これは違うとのこと。子育て安産の神様はたくさんいるが、コノハナサクヤヒメ様が有名なので、そういうご利益のあるところには、とりあえず、コノハナサクヤヒメ様の名が掲げられることがあるそうだ。
「私、3人しか産んでないし、たいして子育てしてない。」
と仰る。オト・タチバナヒメ様は
「私は一人産んだけど、殆ど関わりも無く、私は死んだ。」
と仰る。
「そのうち、お子様の墓参りでもしましょう。」
と私が言うと、オト・タチバナヒメ様は返事をしない。もう少し、時間が経ってから提案してみようかと思っている。

  榛名神社の近くの資料館でもらった「上野三碑」というチラシを見て、回ってみる。榛名神社近くに、昔の石で出来た碑が三つも見つかったのだ。紙に文字を書いても一定の期間が過ぎれば消えてしまう。だから紙より石に書かれた情報は古い可能性もある。そういう石に文字が刻まれたものが見つかったのだ。他の国のそういうものは割とありがたがる。ロゼッタストーンとかも好きな人が多い。でも、日本にもあるのだ。しかも日本語で書かれているから、読める。これはもっと大事にされてもいいのにと思いながら、三か所見て回る。


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