【香】と出会うワークショップ
【創香】というワークショップに参加した。
6種類の香りを利いて、好きな香りを合わせて自分の香水をつくる時間。
なんとも女性らしいというか、エレガンスというか、華やかで、晴れた日の公園みたいな空間だった。
6種類の香りを利きながら、その香りからイメージするものを言葉にしていったのだけど、
香りには、色があったり空間があったり、場所があったり、記憶があった。
人によって、連想する風景や色やイメージが違っていて、表現のしかたも十人十色でおもしろい。
わたしは、匂いに敏感であるほうだと思っているのだけど
香りをイメージする柔軟さらあまりなかった。
好きだな〜嫌いだな〜とかそんなくらいの感覚だった。
嗅覚をつかって、想像する回路は遮断されていたんだなぁ。
今日は、フタをされていた想像力が少しだけ開いた日だった。
ふだん、自発的に香りを楽しみにいったり、好みの香りを探しにいくことはなかったので、
香りは受動的な存在だったなと思う。
あと、なんとなく個人的に香りは、女性的な象徴だったので、自分から避けてしまう傾向があった。女性らしさを享受しない頑なさがあったのだ。
今日は少しその頑なな部分をほぐせたかな。
香りって、香水とか花とか食べ物とか、目の前に「物体そのもの」がないと、表現に含まれないことが多い。
でも、今日、言葉の中にも香りがあると感じたし、講師をしているadamsは、その存在がエレガントな匂いがする人だった。(楊貴妃自身も香りたつ人だったらしい。挙体芳香の人、という表現があるようだ)
わたしも、いい匂いがする人になりたいなぁと思った。
香りの表現には正解も制限もなく、とても自由なものだった。
なにを想像してもいいし、その香りには記憶が重なってもいい。
自分の人生で、香りとの出会いはあまりなかったので、今日はとても楽しい出会いだった。
今日のワークショップのテーマは【望】
わたしが調合した香のストーリーは、かろやかに、さわやかに、しなやかに。登り切った山の上に広がってるはずの青空を見てみたい。少しの可愛らしさとともに。
そうそう。甲本ヒロトはいい匂いがするんだ。4年前は石鹸のかおりだった。つるつるのすべすべでぴかぴかしてたんだけど。なんだかとても優しくていい匂いだったんだ。
ありがとうございます。ロックンロールと生クリームとマンガと物語に使いながら、自分の中のことばを探っていきまます。